
こんにちは、VP of Engineeringの青木啓剛です。コーポレートIT領域の責任者を兼務しています。
estieでは、2025年7月下旬からSlackのプランをアップグレードし、Slack AIのより多くの機能が利用できるようになりました。Slack AIといえば、ハドルミーティングの議事録自動作成はSlack利用中のみなさんは活用中のことと思います。この記事では、上位プランで利用できる機能について使ってみての感想をいくつかご紹介します。
地味に嬉しい「翻訳」
Business+以上のプランでは、他の言語で書かれたSlack内のメッセージを自動的に翻訳する機能が利用できます。設定した言語以外の投稿に対して、翻訳ボタンが表示され、タップするだけで翻訳可能です。
ユーザーではなくbotが投稿した内容に対しても翻訳が可能なので、利用サービスの障害情報などを流しているチャンネルでも利用でき、英語がそこまで得意じゃない自分のような人間には地味に嬉しいです。
なお、基本的にestieにおける社内コミュニケーションはすべて日本語ですが、社員の中には母語が日本語ではないメンバーもいます。メッセージの内容によっては難しい日本語を理解することに苦労していたらしく、この機能が利用可能になって仕事の効率があがったという嬉しい声もありました。
「エンタープライズ検索」に感じる可能性
この機能はEnterprise+限定になりますが、AI検索の拡張として、Slackの検索窓からSlack以外のサービスを含めて横断的に検索することが可能です。
実際の検索結果画面を見ていただくのが一番イメージがわかりやすいかと思うので、estieが主催しているコミュニティイベント「不動産 DX HUB」について聞いてみましょう。

上記の画像に表示されているように、Confluence, OneDrive などの利用サービスのコンテンツを情報元として検索結果を生成してくれます。回答内容には根拠となるデータソースがリンクとして容易に参照できる形で添えられているので、文脈を確認しながら参考にすることができます。
情報システムを担当する立場として何より嬉しかったのは、この各サービスとの連携についてユーザー権限を踏まえたパーソナライズをしてくれることです。技術的には、初回検索時にOAuthでの認可を行い、そのスコープで情報取得をする仕組みのようです。これにより、社内でも一部のメンバーにしか開示できないような秘匿性の高い情報を含めて検索できる環境を簡単に構築することができました。
estieではChatGPT Teamプランも全社展開をしており、MCPサーバを通してConflueceなどの社内ドキュメントの参照をできる仕組みは以前から構築していました。しかしながら、MCPサーバの実装の特性上、その接続に利用するマシンユーザーの権限で参照可能な情報にすべての利用者がアクセスできてしまう制約があり、機密情報を検索対象に含めることが難しい課題を抱えていました。独自実装を組み合わせれば実現できたかもしれませんが、社内の開発リソースを使わずにこの基盤を構築できたことはSlack AIの導入によって得られた価値のひとつです。
Slack AIへのさらなる期待
AI検索はその反応速度だったり、品質が安定しなかったりする点で伸びしろを感じるのも事実です。一方で、日々改善をしているんだろうなと感じることもあります。料金プランが改定され、従来のEnterprise Grid契約者がSlack AIを搭載することになったため、今後利用者の拡大によって改善のループが早まるものと期待しています。
また、さらなる活用を目指すにあたっては、利用側企業のスタンスも求められるなと感じます。Slack AIのサービスラインナップには、Salesforceが提供する自律型AIエージェントのAgentforceが含まれています。現在社内で運用・利用しているAIエージェントの中には、これに置き換えることで価値を最大化できるものもあるかもしれません。さらなる投資を検討していきたいです。
最後に
導入して1ヶ月ほどということもあり、まだ活用の途上ではありますがいくつかの機能について紹介させてもらいました。
今回導入前のトライアルなどができなかったため、導入の意思決定にあたってどのような便益が得られるかどうかの見積りは困難でした。もしこの記事を読んだ方の中に、自社で活用できるかどうかの情報収集をされている方がいれば参考になる話ができるかと思います。ぜひお気軽にご連絡ください。
また、estieではこのようなAIツールへの投資も選択肢としながら、社内の業務生産性を向上させるためのポジションを絶賛求人中です。もし興味をお持ちいただけた場合、カジュアルにお話しましょう!