コンサルティング業界でキャリアをスタートした冨田さんと曽禰さん。次の舞台に選んだのは、estieでした。なぜ数ある選択肢の中からestieを選んだのか、そして事業会社で働くことにどんな面白さを感じているのか。インタビューでは、これまでの経験がどう活かされているのか、そしてこれからどんな未来に挑もうとしているのかを伺いました。
これまでのご経歴を教えてください
冨田 雅信さん
コンサルティングファームでキャリアをスタートし、その後は製造業本社、SaaS企業、人材系企業、ベンチャー企業を経て、2024年2月に現職へ参画しました。最初は業務委託として新製品の事業性評価を推進し、正社員として参画後はプロダクトマネージャーとして新製品や新規事業の立ち上げを担当しています。
▼入社エントリーはこちら
曽禰 広気さん
2018年にコンサルティング会社へ新卒入社し、その後ブティック系コンサルティングファームを経て、計6年間にわたりビジネス領域の課題解決に携わってきました。2024年5月からはestieに参画し、カスタマーサクセスの仕組みづくりを中心に、オペレーション改善、顧客対応、チームマネジメント、予算管理など幅広い役割を担っています。
▼入社エントリーはこちら
コンサルの退職理由と当時の選択肢を教えてください
冨田さん|
29歳の時にコンサルを退職しました。「30歳を過ぎると事業会社への転職が難しくなる」と言われており、マネージャーとしてコンサルを続けるか、事業会社へ移るかの分岐点でした。海外で働きたい思いもあり、海外勤務が可能な事業会社を軸に転職活動を進めました。
最終的に海外案件に携われる企業に入社し、その後3年間の海外勤務を経験することができました。
曽禰さん|
最初の転職は、より裁量のある環境を求めたことがきっかけでした。当時のファームでは複数案件を並行できなかったため、小規模で柔軟な運営体制のファームへ移りました。2社目では最大3〜4案件を同時に担当し、マネージャーも経験しましたが、1年ほどでコンサルに一区切りをつけたいと考えるようになりました。事業全体に深く関わり、意思決定から実行まで担える環境を求めて、100人未満のベンチャー企業に魅力を感じました。大組織では役割が固定化されやすい一方、小規模な環境では裁量が広く、自由に動くことができる点に惹かれました。
バーティカルSaaS、estieを選んだ理由を教えてください
冨田さん|
当時は業界や商材へのこだわりよりも「仕事の速さ」を重視していました。複数の企業で経験を積む中で成果を早く出すにはチーム全体の時間感覚が自分と合っていることが大切だと実感してきました。その点estieは圧倒的なスピード感があります。製品企画段階でエンジニアがプロトタイプを作り始め、「企画中→即製品化」と一足飛びに進む環境に強く惹かれました。また事業会社では「リスクを取って自分で判断する」ことができます。コンサルでは提案までが主な役割でしたが、estieでは意思決定から実行まで担えることも魅力でした。入社は通常の転職活動ではなく、業務委託として関わる中で「ここで働きたい」と確信したのがきっかけです。
曽禰さん|
バーティカル領域を選んだのは、コンサル経験が関係しています。コンサルでは特定業界の現場課題に向き合うことが多かったため、バーティカル型のビジネスに自然と親和性を感じていました。また自ら意思決定し、最後まで形にする仕事に挑戦したかったので、特定業界に深く入り込み顧客とプロダクトを育てるバーティカルSaaSに魅力を感じました。転職活動の際の業界選定では、「現物が見える領域」を重視し、不動産・自動車・ロボティクスなどを見ていました。その中でも特に不動産に興味があったため、estieに入社を決意しました。
コンサル時代の経験が活きた・変化を感じた瞬間
――コンサル時代の経験で、今も活きていると感じることはありますか?
曽禰さん|
ほとんどの経験やスキルが活かせている実感があります。新しい業界やプロダクトの短期キャッチアップ力、業務を抽象化してエンジニアとすり合わせる力、数字管理や改善提案など、培ったスキルは全て役立っています。お客様の状況を理解し、次のステップを一緒に描く際に過去の経験が自然と活きています。
――逆に、事業会社に来て変化を感じた部分はありますか?
曽禰さん|
働き方の違いが大きいです。コンサルは期限あるプロジェクトを短距離走で終えますが、事業会社は終わりのない成長に向けて長く伴走します。成果だけでなく人間関係やチーム構築も重要で、そこは今も学び続けています。
冨田さん|
私も大きく変わりました。コンサル時代は大枠優先で細部を切り捨てることもありましたが、事業会社では小さな課題も長期的には重要です。「課題を愛する」気持ちを持ち、産業全体や長期的価値につながるなら手間を惜しまないという姿勢が身についています。
――価値観の変化も大きそうですね。
冨田さん|
大きかったと思います。コンサル時代はROIや収益性が主な判断軸でしたが、今はそれだけでなく「産業の真価をさらに拓く。」というパーパスやバリューが意思決定の際の大切な判断基準になっています。この点がコンサルと事業会社の大きな違いかもしれません。
estieの好きなところを教えてください
冨田さん|
圧倒的なスピード感が魅力です。入社前から「事業を伸ばすための意思決定や動きがとにかく早い会社だ」と感じていましたが、実際に入ってみてその印象は確信に変わりました。市場機会を見つければ即アクション、必要なリソースもためらわず投じる。その一連の動きが、ここで挑戦を続けたいと思える大きな理由になっています。
曽禰さん|
エンジニアと話す時間は純粋に楽しく、高いレベルとスピードで顧客要望を形にしてくれる姿に日々刺激を受けています。ビジネスとエンジニアが互いを理解し合う文化も根付いています。また、顧客が「不動産業界を本気で変える」という想いに共感し、後押ししてくれるのも大きな力です。その声を引き出し、プロダクトに反映できるチームの在り方こそestieの魅力です。
今後チャレンジしたいことを教えてください
冨田さん|
目標は明確で、担当プロダクトを売買仲介業向け業務システムとして、多くのお客様に選ばれる存在にすることです。売買仲介業のお客様にとって「なくてはならない」と感じてもらえるプロダクトを目指しています。その実現のために、お客様の声を丁寧に反映し、価値ある機能や体験を継続的に提供していきたいと考えています。こうした積み重ねが、業界全体の進化にもつながると信じています。
曽禰さん|
今後はもっと深くプロダクトサイドと関わっていきたいと考えています。estieのパーパスを実現するには、汎用SaaSでは解けない複雑な課題に正面から向き合い、お客様ごとのニーズを確かな形にすることが欠かせません。さらに、DaaS(Data as a Service)領域にも大きな開拓余地が残っており、その可能性をお客様の声を起点に切り拓いていきたい。ゼロから市場性のあるプロダクトや機能を生み出し、業界に新しい価値を届ける――そんな挑戦をしていきたいと思っています。