estieに入社してPdMの仕事って楽しかったことを思い出した

【プロフィール】冨田雅信
1983年生まれ。アクセンチュア、ミスミでグローバル基幹システム開発に従事。
その後、チームスピリット、ビズリーチでSaaSプロダクトのPdMを務める。
2024年2月よりestieに参画。

今までのキャリア

僕は、そもそも「就職」というものをする気がありませんでした。小学生の時にお年玉でアルコールランプやフラスコを購入して自宅で簡単な実験をして遊んでいる子供で、中学・高校では化学部に所属していたほどです。

そういった子供時代もあり、大学と大学院では生命工学を学んでいて、いつか研究者になりたいと思っていました。しかし、在学中に父親が亡くなり、経済的な理由から大学院を中退して働くことを決意します。

ファーストキャリアにはITコンサルを選びました。就職なんてする気がなかったので社会の事をまるで知らず、どの業界に就職するか自ら選べなかったのです。なので、いつか自分が好きな仕事を見つけられたらそこで活躍できるよう、どの産業にも属さず中立的な立場で働きつつ自分のポータブルスキルを伸ばしておこうと思ったのです。

それからは「海外で働いてみたい」「IT製品を自ら開発して売上を立ててみたい」「メガベンチャーで働いてみたい」といったやりたいことが見つかる度に転職して新しいチャレンジに挑戦してきました。自分の肩書もITコンサルタントからシステムエンジニア、そしてプロダクトマネージャーに変化してきました。

PdMは好きな仕事なのにどこか辛かった

Japan Product Manager Conference 2016 (現在のpmconf) の基調講演にてマイクロソフト社でWindows 8のPdMをされた齊藤満さんが“95% work of PdM is disgusting”と冗談めかしておっしゃっていました。会場はもちろん大ウケだったのですが、当時の僕は心の奥底からこの言葉に共感していました。PdMの仕事はとてもやりがいがあるのですが、同時にどこか辛かった。なぜならPdMがカバーすべき関心事(=プロダクトマネジメントトライアングル)が下図のように多岐にわたるので多数のステークホルダーと複雑に絡み合った交渉をしなければならないからです。

新規商談で出た顧客要望1つをとっても、要望間の優先順位、ソリューションのスコープトレードオフ、実現方法と技術的負債のトレードオフ、既存顧客要望との優先順位、ロードマップとの整合性、コンプライアンスなど考えるべきことは山程あり、これを解決するために営業、BizDev、CS、マーケ、法務、デザイナー、開発者と調整や交渉をしなければなりません。
1件1件個別に対応することは不可能なので整流化・仕組み化を当然していくわけですが、それでも調整と交渉が仕事の大部分を占めてしまって本来PdMとして工数を割きたいプロダクトディスカバリーやプロダクトプランニングに時間を割けない状態に当時はなってしまっていました。調整と交渉に明け暮れた末に同僚と自分が同じチームに居る一体感のようなものが薄れてきてしまい、だんだん自分が社内に常駐しているプロダクトマネジメント・コンサルタントに思えてきました。それが辛さの源泉だったのではないかと、振り返ってみて今はそのように感じています。

なぜestieに入社したのか

最初に知ったきっかけ

estieを知ったのは副業エージェントの紹介です。僕はPdMとしての成長の幅を広げるために、副業でフリーランスプロダクトマネージャーをしています。エージェントさんからestieをご紹介いただき、ある新製品の事業性評価を請け負うことになりました。仕事の内容は「新製品Xに今投資すべきか否か理由を持って結論を出して欲しい」というもので想定納期は2ヶ月でした。この問の質の高さに軽く驚きつつ、僕はこの仕事を請け負うことになります。

面白いと思った部分

業務委託として参画してキャッチアップに1週間ほど与えられた後、キックオフが開かれました。キックオフにはプロジェクトオーナー、PdMとして僕、BizDev、デザイナーの4名が参加しました。そこで社内で活用できるリソース、想定される市場、顧客の状況がざっと30分程度で共有された後、プロダクトディスカバリーチームである3人(PdM, BizDev, デザイナー)に全権限が移譲されました。僕らは残された15分ほどの時間で概要スケジュールとアクション、想定される成果物を話し合い、それぞれネクストアクションを持って解散しました。あまりにスムーズなキックオフが成されたことに驚いたことを今でもよく覚えています。

仕事を進める中で感じたこと

兎にも角にも物事が決まるのが早くてなおかつ自律的だと感じています。

  • 皆さんがリーンスタートアップをよく理解されていてユーザーストーリーマップ、インフォメーションアーキテクチャー図、といった成果物名で会話しただけで次に何をしてどのような情報を取得してどの成果物に落とすのかが秒で決まる
  • PdMが仕事を置きにいかなくてもみなさんが自律的に行動を起こしてくれる
  • 役割に応じた仕事の分担を軸にしつつも、皆さんの染み出しがエグくて仕事が進みまくる
  • チーム内で解決できない事があっても、ホワイトボードツールを使いたい、ビザスクを使いたいなどとSlackに書くと秒で承認が返ってきて使えるようになる

など枚挙にいとまがないです。調整や交渉に時間や労力を費やした記憶が一切ありません。BizDevが顧客から情報を引き出し、PdMがその情報を整えてプロダクトの全体を考え、デザイナーが形にする、基本のPDCAが恐ろしいスピードで回り、与えられた2ヶ月のうちに新製品Xの計画と根拠が出来上がりました。

こうして業務委託として働く中でestieのPdMについて理解が深まりました。それは、estieのPdMはプロダクトマネジメントはしているのですが、チームメンバーのマネージャーではないということです。estieのPdMは調整や交渉を通じてプロダクトチームの全体マネジメントを行う存在ではない、むしろ「片手を製品に置き、片手を顧客に置き、喋ってくれないプロダクトの声を代弁する」というPdMが担うべき本来の役割をプレイヤーとして担える立場だと感じました。そこに強く惹かれて入社を決意したのです。

これから何をしていくか、何をしているか

新規事業・新製品・新しい価値をどんどん創出してコンパウンドスタートアップであるestieを盛り立てて行きたいと思います!それをestieで成し遂げるために重要な要素を考えてみました。

estieの特徴として

  • 自律的な組織
  • スピード感
  • 協調性

が挙げられると思います。

この環境下で新規事業・新製品・新しい価値を創出していく為に最もレバレッジが効く事は何か?
考えてみますと

  • PdMとして事業・製品・機能レベルの新しい価値を創造していく
  • そのための新しい工夫や取り組みを開発していく
  • その知見を組織に還元して、組織全体のレベルを底上げする
  • その結果より魅力的な組織となったestieが人を惹き付けて拡大する

そんな好循環環境を作っていく、より速く回していくということかなと思いました。

Give it your all !

最後に

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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