estieで働くPdMの言語化力がすごい話


こんにちは。estieでプロダクトマネージャーをしている三橋です。

昨年11月にestieに入社し半年が経ちました。三橋の入社エントリーはこちら

今日はestieで一緒に働くPdMが日々どのように言語化をしているのか?PdMに求められる言語化スキルとは何か?を自由に書きたいと思います。

この記事に書いてあること

  • なぜ私がこのブログを書こうと思ったのか?
  • なぜ言語化スキルがPdMにとって重要なのか?
  • 直近の言語化事例
  • estieのPdMの言語化シーンを紹介

なぜ私がこのブログを書こうと思ったのか?

少し話がそれますが、言語化と聞いて私が思い出すことは、estieに入社する前のカジュアル面談でVPoPの久保と話した際に、

三橋:プロダクトマネジメントって因数分解だと思うんですよ

久保:僕もそう思います(即答)

という会話をスムーズにできたことです。

プロダクトマネージャーになって10年くらい経ちますが、「プロダクトマネジメント」「因数分解」というワードだけでこんなに滑らかに会話ができたことはありません。笑

この時点で「estie良さそうだな!」思ったことを覚えています。

思い返せば、私は高校受験の時に数学の因数分解にハマり、社会人になった直後から「ビジネスは因数分解だ」と叫んでいました(今思うとかなり恥ずかしい)。そして20代でロジカルシンキングを学びMECEを覚えた時は、なんて素敵な考え方なんだろう!と感動したほどです。

そして、因数分解が好きなことはプライベートでも変わらず、つい先日も「子供に麻雀を教えたいけど難しい」「麻雀がもっと強くなりたい」と言っていた友人に対し、どうやって教えようかな?と考えていたら、気づいたらFigmaで麻雀を覚える・強くなるための要素(コンテンツ)を、日曜日の昼間に一人で因数分解していました。

※原本ママで、誤字脱字もそのまま貼付しています(恥ずかしい)

※あくまでも三橋の麻雀に対する考え方のフレームワークであり、これらを学べば麻雀が強くなるということを保証するわけではありません

三橋が麻雀を要素分解した実際の図


ご存知の通り、何かを要素分解することはプロダクトマネジメントにおいてかなり重要なスキルです。すなわち、私のプロダクトマネージャーの原点は、中学時代にハマった因数分解なのかもしれません。

話を戻します。

estieに実際に入社してみると、estieの社員はPdMに限らず全員言語化能力が高いと思いました。

主な理由は下記の通りです。

  • 誰かに指示されるわけでもなくそれぞれが記事を書き、estie inside blog に投稿している

  • 職種に関わらずそれぞれがConfluence(コンフルエンス)に考えをまとめて発信している

  • 顧客との商談議事録を常に作成し、見やすい形で全社に共有している

  • そして、その言語化のスピードも速い

この言語化へのこだわりは間違いなくestieの特徴だ!と思い、どうせならPdM文脈で書いてみようと思いました。

なぜ言語化スキルがPdMにとって重要なのか?

とりあえずMECEを意識せず順不同で列挙してみます。

  • プロダクトのビジョンを示し、周囲に理解してもらう責任があるから
  • 短期・中期・長期的なプロダクト戦略を立案・実行する責任があるから
  • プロダクトバックログの管理・並び順について意思決定の責任があるから

書き出すとキリがありません。

言うなればPdMの業務は全て言語化。そう言っても過言ではないほどです。

estieがPdMに求めるVluesに、

Why so ? So What ?

なぜそうなのか?それはどう良いのか?日々のプロダクトのマネジメントの中で何を言語化しているのか?

という言葉がありますが、どんなに優れたWhatを思いついたとしても、Whyを言語化できなかったら前に進みません。

すなわち、プロダクトマネージャーはWhy so ? So What ?を常に自らに課して思考を深め、言語化しつつ自身やチームのミッションを達成していく必要があるのです。

直近の言語化事例

私は2024年4月から新しい部署に配属されたのですが、最初にチームリーダーと一緒にやったことは、過去の取り組みの振り返りでした。当初は箇条書きで整理していたのですが、同僚のPdMの薦めもあり途中で構造化されたフレームワークで整理することにしました。そのフレームワークが下図です。

これは、いわゆる具体化力と抽象化力を組みわせた例ですが、幸いなことにいくつか過去の事例があったので、このように過去の取り組みを構造化してチーム全体で話し合うことで、次のプロダクト戦略策定に役立つ様々な学びを得ることができました。


estieのPdMの言語化シーンの紹介

さらにestieのPdMが日々言語化していることを2つご紹介したいと思います。

①やらないことの言語化

やりたいことを叫んだり、言語化する人は多いと思います。しかし、意外と忘れられがちなのがこのやらないことの言語化です。あれもこれもとやりたいことを書き出した結果、「何から着手していいのか?」「最終的にこのプロダクトの価値は何なのか?」が見えなくなった経験はないでしょうか。

estieがPdMに求めるVluesには、

small start, Scale big 大きな絵を描き、小さく実行しよう。

という言葉もあります。この「小さく実行しよう」を実現するためには、様々なものを捨てないといけないので、estieのPdMは自然とやらないことも言語化し、チームで話し合っているケースが多いです。

②日報や週報で自身の活動を言語化

estieにはslack上で自由につぶやけるチャンネルが個々人にあるのですが、何人かのPdMはそこで日々自身の活動や思考を言語化しています。つい最近そのチャンネルの中のやりとりで、別のPdM同士が以下のような会話をしてしていました。

とあるPdMが自身のチャネルに投稿した週報とそれに対する返信(原文ママ)

お疲れさまです。
今週の週報を投稿します。
テーマは「継続すること」です。

仕事のあらゆるシーンにおいて、これをやった方がいいよ、これをやっていこうみたいな場面があると思います。

日頃の何らかの努力にしても、勉強にしてもあらゆるものがあります。日報や週報とかもそうですね。

そういったものを全く継続しない人がいると非常にもったいないなと思ってしまいます。やった結果、全く意味がないものであればやめてしまうのはいいのですが、その場合はやめる理由を改めて考えてみるといいと思います。

それによって自分の成長も特にない、惰性で続けて実のあるものにならない、自分の意志が弱いだけ、などあると思います。

例えば、自分でも思うときがありますが英語の勉強で全然成長実感得られないなと心が折れそうな時もあります。僕もずっと続けてますが、日報や週報は振り返りの機会と自分の考えの整理とアウトプットの機会を作り続けるという意図を持ってやっています。

仕事においては、どうでもいいことはやめないくせに、大事なことをすぐやめちゃう、諦めちゃう人とかいますけどね。笑 

少し逸れましたが、継続すべきものを勝手にやめてしまうことは、プラスになることも少ないのと、やめるのであればきちんと意図や考えを持って、それを伝えた上でやめるべきです。(改善したら意味があるかもしれない)

個人的な経験ですが、勝手にやめるを繰り返してると、諦め癖や逃げ癖がつきやすいので、継続するものをやめる時には、きちんとやめるプロセスを通すことをオススメします。

きちんと努力して成長していきましょう。
頑張りましょう。

これに対するコメントが以下です。

「PdMって結構絵に逃げがち、頼りがちなのでこうやって文章で書くって言うことを継続して実践していかないとソフトスキルが落ちちゃう面があると思っていますブログでも週報でも、文章で書くことを継続すべし」

「PMが言語化から逃げたら終わりだと思ってますw」

どうでしょうか?これがestieのPdMの日常です。

非常に高い言語化への意識があると言わざるを得ません。

一方で、言語化を称賛するようなカルチャーとも言えると思います。

私にとってもこのようなやりとりは良い刺激になっており、つい最近も「絵に逃げずに言葉にするぞ!」と、ハッとさせられました。

さらに言えば、このブログを出そう!と思って初稿を書いてPdMチームに共有した際にも、

  • 一般論じゃなくてもっともっと三橋色出せるでしょ!
  • 「なぜ言語化が必要か?」の箇所はMECEに書こうぜ!(この指摘は無視しました)

などなど、PdMチームの並々ならぬ言語化への執念を感じました。笑

終わりに

最後までお読みいただきありがとうございました。

今のestieは、シニアなPdMにとっては話が早く快適な環境でしょうし、若手のPdMにとっては学びが多いという、どちらでも楽しめる環境だと思います。この記事を読んだ方で、「もっとこうした方がいいぜ!」「ビジネスと麻雀の話を一緒にしようぜ」と思った方は、ぜひ一度カジュアルにお話しして、気が合いそうなら一緒に働きましょう!!

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