【プロフィール】三橋 佳明
ITベンチャー複数社、DeNA、KDDIグループ子会社でECマーケットプレイス領域のプロダクトマネジメントを担当後、estieに参画。
前職ではマルチプロダクト領域を担う部門長などの立場で様々なプロダクト企画に従事。商業不動産業界のドメイン知識はゼロだったが、estieの今後の成長性と面接時に話した先輩社員達との圧倒的なフィット感から入社を決断。
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はじめまして。2023年11月にestieにジョインした三橋と言います。
EC業界一筋15年の私が、なぜ完全異業界であるestieに40歳を手前にして飛び込んだのか。ここでは自己紹介をかねて、自身が退職・転職活動の際にどのような思考を巡らせestie入社を最終的に決断したのかを書いてみたいと思います。転職は考えているけど今の肩書を捨てることに少し抵抗がある・・・そんな方の参考になれば幸いです。
※転職背景や入社理由などの思考が薄れないようにするため、この記事は入社5日目に書いています
今までのキャリア
前職では、ECのマーケットプレイスでプロダクトマネジメントや、事業とプロダクトの間に立ちサービス戦略を立案する役割を担っていました。
主な業務としては、数十個以上のプロダクトに分解できるECのマーケットプレイスにおいて、事業価値を最大化するための個別・複数領域のプロダクトロードマップを立てたり、要求定義、KPI設計・管理などをすることです。
当然その規模のプロダクトを一人で担うことは不可能なので、自身も部長や副本部長などとしてマネジメント責任を持ち、多くの仲間と一緒に担っていました。
最終的にそれ以前の職も含めてEC業界には15年いましたが、やったことがすぐに数値に現れるECが私は大好きで、特に前職ではプロダクト組織が事業の成長に合わせて数人~数十人~百人規模に成長していくど真ん中でプロダクト・マネジメントの双方を経験できたため、失敗・苦労もたくさんありましたが、社会人人生の中で最も成長できた期間であったと思っています。
転職の背景
率直に申し上げて、私はこれまでの人生の中で、明確に「これをやりたい」というビジョンを持ったことはありません。EC業界に長くいたのも、シンプルに楽しかったからです。でも、「これはやりたくない」「こうなりたくはない」という基準は自分の中であり、常にその考えに従ってきました。
そして、今回転職を決意した理由は、
- 前職の企業規模では自身が求めるスピード感でプロダクトの改善をしていくことが難しくなってきたと感じたこと
- そのような環境に長年居続けることへの危機感(自分の成長速度が遅くなっていないか?という疑問)
の2点です。
特に後者は私にとってはすごく重要でした。
たとえば、自身が現在の会社で「半年に一回」大きな開発プロジェクトを回しているとします。 一方で、自身と同レベルのスキル・経験を持つ人が有力なスタートアップで「毎月」中規模程度のプロジェクトを回しているとします。
個人として、どちらの成長速度が速いのでしょうか?
当然、その人のこれまでのバックグランドによりますが、ことシニア層に関して言えば私は後者だと思います。なぜなら、積み重ねてきた経験に裏打ちされた知見やフレームワークに新たなアウトプットが高速で加わることにより、掛け算的な成長やアウトプットを描けることがあるからです。
もちろん、これは大企業ならではの考え方・プロジェクトの進め方を否定するわけではありません。実際に私自身、大企業ならではの働き方をすることで、折衝・リスク管理など多くの考え方やスキルを学ぶことができたと思っています。
そのまま前職に留まれば安定した仕事に継続的に着くことができたでしょう。役職等の肩書だけを見れば、その方がよかったかもしれません。ただし、今後も個人として成長し続けたいのであれば、環境を変えることは40歳を手前にしてもう一段階成長したいと思った私にはマスト、と考えたのです。
実際に、まだ入社したばかりですが、estieでの役職はあってないようなものだと早くも感じています。何をするのか?も役職で決まるわけではないですし、在籍年数など問わず問題に気付いた人が自ら課題を提起してそのままリードしていきます(かくいう私も入社3日でとあるワーキングを同期と立ち上げました)。
「どんな肩書きで働くか」よりも、そこで「自分が何をするのか/できるのか」の方が重要だと気付きましたし、何よりもしがらみなく自分が課題と思うことを伝えてそのまま解決しにいける、estieのこのフレキシブルさは最高だと思っています。
なぜestieを選んだか
転職活動を開始した時は、これまでの経験を活かしてEC業界にいくのが良いであろう、と自身でも考えていました。しかし、情報収集を目的として、転職活動開始後最初にお声掛けいただいた5社は、業界に関係なくカジュアルに先入観なく話を聞いてみよう、と決めていました。そのうちの一つがestieです。
その後、面接を進め最終的に絞り込んだ3社の中には、自身が最も即戦力になるであろうEC業界の会社はなく、どれも未経験の業界の会社でした。
でも、未経験の業界だからといって、不思議と大きな不安はありませんでした。どの会社も面接は一方的なものではなくすり合わせができて業務イメージは湧いていましたし、話せば話すほど「これまでの自分の経験を新しい業界に横展開できるのではないか?」という期待が膨らんでいきました。
まずは一歩でいいから踏み出して色んな会社の話を聞いてみる。この一歩のおかげで、私は日頃の生活では決して出会えなかったであろう素晴らしい会社にたくさん出会えたと思っています。
そんな中で、最終的にestieを選んだ理由は下記の通りです。
産業が巨大、かつ魅力的すぎた
東京と大阪だけでも100兆円を超える市場規模がある商業用不動産業界を通じて、あらゆる企業や消費の価値を向上できるかもしれない。そう考えるだけでワクワク感がとまりませんでした。何かを変えることにやりがいを感じる自分にとっては、これ以上ないほど魅力的な産業だと気づきました。
経営陣が魅力的すぎた
面接でCEOの平井が「2030年に企業価値○○円を本気で目指す」と言って夢を語ってくれたことや、かと思えばCTOの岩成からMyPurposeについて聞かれた際に、「子供に本気で誇れる会社にしたい」と回答したら、同じような想いであることを別の言葉で語ってくれるなど、面接は終始ワクワクが絶えませんでした。大の大人が目をキラキラさせて夢や想いを語る。最高です。
先輩社員が魅力的すぎた
最初のカジュアル面接でVPoPの久保と話した時に、プロダクトに対する想いを伝えたら即答で共感してもらったこと、オファー面談の際に話してくれた事業責任者の勝田が話したプロダクトマネジメントに対する考え方が自身のそれとドンピシャだったこと、二次面接のワークで久保・勝田と三人でディスカッションした際に、もう何年も一緒に働いているような感覚に陥るほど楽しい時間であったことなど、とにかくフィット感がやばく、一緒にこの産業の真価を拓いていきたい、と本気で思いました。
異なる業界で異なる成功体験・バッググラウンドを持つシニアなメンバーが集まり、プロダクト・事業・会社の成長のために真剣に議論できる。最高です。
コンパウンドスタートアップ構想が魅力的すぎた
コンパウンドスタートアップの詳細については代表の平井が書いたこの記事をぜひ読んでいただきたいですが、【実践編】コンパウンドスタートアップの作り方 - estie inside blog
簡単に説明すると、コンパウンドスタートアップとは、文字通り複数のポイントソリューションを同時に作り上げる事業戦略です。ただしそれだけでは不十分で、「相互に連携した製品ポートフォリオを構築する」という目的が重要であり、コンパウンドスタートアップ戦略は単なるマルチプロダクト戦略ではなく、一連の関連した顧客課題を解決するソリューション群に力点が置かれています。
もちろん、既に様々な角度からプロダクトを提供開始していますが、構想は質的・量的にもまだまだ道半ばです。私はこれまで一定のレベルで既に完成しているプロダクトに携わることが多かったですが、estieはまだまだ多くのプロダクトを世に生み出していかなければならないフェーズです。そして、その一端を担うのは、特にここ数年で入社する方々だと思います。
巨大産業に大きな価値・変革を及ぼすプロダクトにマルチに関われる。そう考えると、すごくワクワクしてきました。
以上4点をestie入社理由として挙げましたが、一言で言えば、業界問わず様々な会社で活躍してきた方々と協力して、巨大産業の真価を拓くために本気でぶつかる、そんな環境に惹かれたと言えます。
そして、まだ入社5日目ですが、他者を尊重し合う素晴らしいカルチャーがestieにはあると感じており、自身の選択は間違ってなかった・・・と確信しています。
最後に
色々と書きましたが、伝えたいことは一つだけです。 自分が今いる業界・環境から一歩踏み出して外の話を聞いてみると、新たな発見があるかもしれない。 そして、そのきっかけをestieなら十分提供できるので、まずはカジュアルにestieの話を聞いてみませんか、ということです。
実際に私がカジュアル面談をした時は、「正直、不動産にはあまり興味はないけど、一度話だけでも聞いてみよう」というくらいの気持ちでした。ですが、今では自信を持って「estie楽しいよ!」とオススメできます!
もし、1ミリでもestieが気になっていたら、まずはカジュアル面談で一緒にお話しましょう!