PdMはプロダクトにもっと向き合えや

こんにちは。estieでプロダクトマネージャーをしている三橋です。

昨年11月にestieに入社し、6ヶ月目に突入しました。三橋の入社エントリーはこちら
今日はestieで働く中で、PdMはもっとこうじゃないと!と思ったことを、自戒の念も込めて書きたいと思います。

この記事に書いてあること

  • estieでPdMとして日々どんなことをしているのか?
  • estieでPdMとして働く中で学んだこと

estieのPdMはどんなことをしているのか

現在estieでPdMと呼ばれているメンバーは全部で7人います。
そして、その一人一人が基本的に事業部に所属し、その事業部の事業責任者と二人三脚で成果を出すために自分で考えて何でもしていく、というのが基本的なスタンスです。
とにかく自由度が高く、入社半年間を振り返ってみても、「こういう考え方もあるよね」のような示唆をもらうことはあっても、「次はこれをしてくれ」のような、いわゆるタスク的な指示をもらったことは一度もありません。

具体的に何をしているかというと、これは事業部の種類やそのプロダクトの現在のステージ(PMF前か後かなど)にも大きく左右されるのですが、私の場合、直近半年間の仕事は以下のようなものでした。

  • 営業担当とクライアント先に出向き、課題や要望をヒアリング
  • 顧客の業務課題やソリューションをユーザーストーリーなどで整理
    • デザイナーと一緒にFigmaをよくいじってます
  • 顧客が本当に解決したい課題が何かを体系的に整理
    • 事業開発担当とホワイトボードを使ってよく議論してます
  • プロダクトとして何をすべきかMVPやNice-to-haveを整理してデザイナー・エンジニアと議論
    • estieのエンジニアやデザイナーはビジネスの上流工程にめっちゃ入り込んできてくれるから楽しいです
  • 開発する前に実際のデータを用いてどんなページになるかイメージ作成
    • スモールスタートは大切!
  • 様々なデータを抽出して加工、分析
    • リリース後のプロダクトの分析、リリース前の仮説構築のための分析など本当に様々

少し前に入社した冨田が入社エントリーで、

「どこまでがPdMの仕事で、どこからが事業開発の仕事なのか」という問いに答えはなく、必ずしも仕分けすることはできない

と書いていますが、まさにその通りで、同じestieのPdMでもやっていることは千差万別です。

現在、週に1回PdMが集まり情報共有する機会を設けていますが、全員やっていることが異なり、色んな発見があり本当に面白いです。しかも、ほぼ全員シニアなPdMなので、1を話せば10くらいの内容を理解してくれます。(全員当たり前に抽象的な議論ができることとか本当に楽しい)

PdMとして何を学んだのか?

私が所属していた事業部では、いくつかのクライアントにターゲットを絞り、ある領域の課題を解決するために、直近数ヶ月間はそれらのクライアントと密に連携して動いていました。

その活動の中で、当然アウトプットとしてどのようなプロダクトをつくるのか?を考え実際に開発し、いくつもの機能をリリースしていきました。

最終的にはそれらの活動が奏功し、そのプロダクトにおける目標は達成することができたのですが、リリース後しばらくしてクライアント一社一社の目線に立ってプロダクトを使い倒した時に、「このプロダクトのここを変えたい!!」という気持ちが自分の中で爆発したのです。

自分がリードしてわずか数週間から1ヶ月前に作ったプロダクトに対して何を言っているのか?と思われるかもしれませんが、PdMとしてではなく、クライアントの目線に立って実際の各社のデータで同じプロダクトを使い倒してみたら、全然違う気持ちになったのです。

もちろん、構想段階で手抜きをしたというつもりは全くありません。

  • その機能が必要な理由や背景は事業部内で深く議論していましたし、
  • 実際のデータを用いてモックを先につくってクライアントの反応も探っていましたし、
  • このプロダクトは凄い価値だぞ

と心から思っていました。

一方、そこで生み出したプロダクトについて「つくらなければよかった」「こうすればよかった」と後悔しているわけではありません。なぜならその当時に最善と考えたプロダクトだからです。

自戒の念も込めて伝えたいこと

私が今回の一件から何を学んだのかというと、PdMはリリースした後こそ、誰よりもそのプロダクトを触ってあらゆる角度から使い倒し、また、ターゲットの利用状況などを把握し、そのプロダクトが想定した価値を提供できているのか?を愚直に問い続けないといけない、ということです。

そして、リリース後の振り返り〜課題整理までのリードタイムを短くし、そのサイクルを高速に回しまくってこそ、強いプロダクトができていくと思いますし、例えば、リリース後別チームにアサインされ新規プロダクトを生み出すとしても、PdMとして開発に要求する機能の精度も格段に上がっていくと思うのです。(特に自分の知見が少ないドメインの場合)

幸いなことに、estieには想像を超えるスピードで開発してくれる優秀なエンジニアがたくさんいます。すなわち、PdMとしてはそのエンジニア達に負けぬよう、こちらもプロダクトを使い倒してより精度の高いプロダクトとなるようにサイクルを高速でぶん回していくしかないのです。

「リリースしたから終わり」にだけは絶対にしてはいけない。そう強く思います。

おわりに

最後までお読みいただき有難うございました。多分に個人的な想いを含む話になってしまいましたが、この記事で言いたいことはタイトルにもある通り「PdMはもっとプロダクトに向き合えや」ということです。

PdMのロールは広く深くついつい色々なことに目移りしてしてしまいがちですが、やはりPdMは誰よりもプロダクトを理解した存在でなければダメだと思うのです。そのためには、プロダクトをもっと触ったり、プロダクトについて常に考え続けないといけないと思います。そして、それを愚直に継続してこそ、良いプロダクトが出来上がっていくと考えます。

今のestieは、シニアなPdMにとっては話が早く快適な環境でしょうし、若手のPdMにとっては学びが多いという、どちらでも楽しめる環境だと思います。この記事を読んだ方で、「自分はPdMとしてこうしていたよ」「もっとこうした方がいいぜ!」というナレッジをお持ちの方は、ぜひ一度カジュアルにお話しして、気が合いそうなら一緒に働きましょう!!

hrmos.co

© 2019- estie, inc.