estieは「事業の当事者」になれる場所

こんにちは。estieでエンジアリングマネージャーをしているhishikiです。

私がestieに入社してから、今年の8月で3年になります。

入社して間もない頃に書いたエントリを読み返してみると、「来年自分が何をやっているのかは想像ができません」と書いていました。正直なところ、現在の私も同じ気持ちです(笑)。

この3年間で、「既存事業のグロース」から「新規事業の立ち上げ」まで、私の役割は目まぐるしく変化してきました。こうした環境で私が何を感じ、どう動いてきたのか。そして、estieという会社がどんな場所なのか。素直な気持ちでお話できればと思います。

3つのプロダクトで駆け抜けた日々

入社の経緯については、3年前に書いたこちらの入社エントリで詳しくお話ししました。

かいつまんでお話しすると、営業職からエンジニアに転身した私は、「熱量を持って働けるか?」を軸に転職活動をしていました。最終的にestieを選んだ決め手は、面談で話した社員たちが「知性を持ちながらも、泥臭さを忘れていない集団」だと感じたからです。DXを本気で進めるからには、賢さだけではなくお客さんの業務に真に入り込む泥臭さが必須だと思っていました。

そしてこの3年間は、まさにその「熱量」と「泥臭さ」を、自分自身が事業のど真ん中で体現する日々だったように思います。

estie マーケット調査 - 開発の基礎を学んだ最初の半年

入社して最初の半年間、私が所属したのはestieの主力事業である「estie マーケット調査」のチームでした。当時すでにプロダクトはPMFしており、私はエンジニアとして既存機能の開発に携わりました。当時の私はエンジニア歴2年のジュニアもジュニアといった状況でしたが、他の開発メンバーの手厚いサポートのもと、estieの開発の進め方やカルチャーといった基礎を学びました。

安定した環境で着実に経験を積むことができましたが、一方で「もっと新しいこと、ゼロに近いフェーズにも挑戦してみたい」という気持ちが次第に大きくなっていきました。

estie 所有者リサーチ - 自ら手を挙げ、新規事業へ

そんな思いを持っていた入社半年頃、新しいプロダクト(「estie 所有者リサーチ」)のチーム編成に関する会議に参加する機会がありました。

会議室いっぱいに当時の事業部メンバー全員が集まっている状況で議論も大詰めを迎え、メンバー構成もほぼ固まった最終盤。「これで特に問題なければ行こうと思いますがどうですかね?」とCTO岩成さんから質問が投げかけられました。正直、今さら何かを言うのははばかられる空気でしたが(笑)、「新しいことに挑戦したい」という気持ちが強く、「自分、所有者リサーチやってみたいです」と手を挙げていました。

唐突な申し出だったと思いますが、CTOの岩成さんとVPoP(現事業責任者)の久保さんは「お!いってみます?」という反応で意外にもすんなりと受け入れられ、私は新規事業の立ち上げ期に飛び込むことになりました。心理的安全性という言葉を最近はよく耳にしますが、入社半年のジュニアエンジニアがこういった場面で手を挙げられるestieの環境こそが、心理的安全性を担保できている状態なのだと最近ではよく思います。

ここではバックエンドを中心に担当し、それまで扱ってきたRuby on Railsとは違う、Node.js(NestJS)での開発に挑戦したことで、エンジニアとしての技術的な幅を広げる貴重な経験となりました。

estie 案件管理 - 少人数での事業立ち上げと、自身の役割の広がり

estie 所有者リサーチの開発に携わって5ヶ月ほど経った頃、今度は当時のマネージャーのsugitakさんから、新しいプロダクトの立ち上げに参加しないかと直接声がかかりました。それが、今も私がメインで関わる「estie 案件管理」です。

アサインされたのはエンジニアが私1人、それにデザイナー1人、PdM1人という開発チームでした。
新規プロダクトを少人数で、かつ短期間で形にする必要がありましたが、ロールの垣根を越えて密に連携することで、3〜4ヶ月というスピードで初版をリリース。年内には複数の企業様に導入いただくことができました。

その後、チームのPdMが退職したことを機に、私の役割はコードを書くことから少しずつ広がっていきました。お客さまの元へ毎週訪問して直接ヒアリングをしたり、ビジネスメンバーと共に「次に何を作るべきか」を議論したり。エンジニアとしての技術的な視点と、事業を伸ばす視点の両方から、プロダクト開発全体に関わるようになりました。

現在 - 想いを込めて、託していく

25年1月より職種が変わりエンジニアリングマネージャーとして働いています。
立ち上げ期よりも手を動かすことが減った反面大事にしていることは、想いを込めて託していくということです。
何かを託したいとなったときに、「お客さまはこれで困っていて、これが解決できるとめちゃめちゃ嬉しくて...」や「今託す仕事は将来的にestieの根幹に関わってくる部分だと思っていて...」など、単に何か託すではなく想いを込めて託すということを大事にしています。
これは私がこれまでestieでマネージャーの方々から施されてきたことであり、今度は私が他者に施す番だと感じています。
エンジニアリングマネージャーとしてまた新しいチャレンジや苦難がたくさんあるとも感じておりますが、優秀なメンバーと共に乗り越えていけると信じています。

おわりに

振り返るとestieでの3年間は必要とされる場所、面白そうだと思った場所に自ら飛び込み、職能の境界線を越えて挑戦する連続でした。

こうした動きができたのは、estieには役職や年次に関わらず、「事業を前に進める」という目的において合理的であれば、その意見や挑戦を尊重するカルチャーがあるからだと感じています。

もちろん、これはestieの働き方の一例です。専門性を深く追求するエンジニアもいれば、私のように事業領域に染み出していくエンジニアもいます。ただ共通しているのは、誰もが「事業の当事者」であるという意識です。

データやコードの裏側にある「現実」に興味を持ち、知恵とテクノロジーを武器にしながら、事業そのものを前に進めることを楽しめる。そんな方にとって、estieは最高の環境だと思います。

3年前も今も、来年何をしているかは分かりません。でも、この予測不能な変化こそが、estieという会社の成長の証であり、ここで働くことの醍醐味なのだと感じています。

この記事を読んで、少しでもestieの働き方に興味を持ってくれた方がいれば、ぜひ一度、カジュアルにお話ししましょう。お待ちしています!

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