第二子の育休で学んだこと

プログラミングはじめました

こんにちは、estieで取締役CTOを務めるNari(@tiwanari)です!

6月に次男が誕生し、育児のための休暇(育休ではなく育業ですかね?)を取りました!今回はそれに関する記事になります!

これを読んだ方、男女を問わず育休取得を強くオススメします - estie inside blog で代表の平井が「なんで育休を取ったらよいか」を熱く語ってくれているので、趣向を変えて「どう取ると良いか」という実務的な内容を成功・失敗経験を踏まえて書かせてもらえたらと思います。

育休の難しさの1つは、いつ始まっていつ終わるかがわからないことだと思うのですが、仕事をしながら気持ちよく育休を活用できるヒントになれば幸いです。

やってよかったこと

生まれる前にやったことは、結果的によかったことばかりでした。行ったのは主に次の3つです。

  • 妻とタイミングを相談しつつ、社内でよく一緒に働くメンバーに共有
  • 予定日から逆算してバッファを持って仕事を引き継ぐ
  • 社内に向けて明示的に育休を取ること、バッファ期間は何をするのかを共有

このうち、1つ目と2つ目は想像がつくかと思うのですが、3つ目は少し変わったバッファの設定と共有をしたかなと思うので少しだけ深ぼると、次のように社内のメンバーに明示的に「育休取るよ!」というメッセージを社内ブログの形で伝えました。

自分で大げさだなと思いながら書いた社内ブログ記事

要点をまとめると、以下のようになります。

  • 出産が実際にいつになるかは不確実なため、いるかもしれないし・いないかもしれないという期間が2ヶ月くらいある。しかし、それでは生まれたときにスケジュール調整が大量に発生して周りのメンバーに迷惑をかけてしまうし、詰め込みすぎると出産に立ち会えない可能性があって悲しい。
  • そこで、出産予定日よりも2週間早く休みに入るつもりで取締役会以外の予定はキャンセルして、CTOはいないことにする。ただ、そのまま休みに入っても産まれるまでは暇になってしまうので、出産に備えてリモートワークをするフリーランスのような形で働く。
  • いつもはできないレバレッジが効くことをしたり、単一障害点となっているところを洗い出して岩成がいなくても困らないチームにする。

これによって、「CTOの岩成」は休みに入り、ミーティングなどから解放された「フリーランスの岩成」が誕生して生き生きと活動している姿が見られました(結局のところ営業日2日で生まれることになったので、もっと動き回りたかった気持ちも…)。

前もってフリーランスになっておいてよかった…

やればよかったこと

頭を抱える長男

そのような形でスムーズに育休に移行したわけですが、育休を振り返ると「こうすればよかった」と思うことばかりでした。ここではもっと意識すればよかった2つの「当たり前」のことを取り上げさせていただきます。

育児に集中する

私の育休中の役割は長男の世話をすることで、ご飯を食べさせたり、一緒に遊んだりということでした。面倒をみる相手が物理的に2人になったので、妻と分担した形です(妻のご両親には当時も今もものすごく協力していただいています)。

今回、育休が始まったのは四半期の切れ目であったため、実は四半期評価などの取締役としてのタスクがいくつか残っていました。そしていざ2人目の育休が始まってみると、1人目のときとは状況が異なり、さらに時間がないという事に気づきました(想像力が足りなかったです…)。

そのため、「できるだろう」と育休前には思っていた見積もりが大きく間違っており、日中に子供を見る時間を侵食してしまい迷惑をかけてしまいました。また、その流れでSlackをときどき確認してしまったのですが、なにか心配事があっても手を動かす時間はないため、見ても心苦しく思うだけでした。

振り返って、育休中はSlackなどいつもつかう連絡チャネルは完全に閉じるくらい仕事から離れ、緊急用の連絡チャネルを用意して通知する体制にしておけばよかったなと思っています。

育休は「休み」ではなく非常に重要なことであり、家庭では代わりはいないのだという当たり前のことを認識してさらに準備をしておけばよかったなと反省しています。

育休が終わることは育児が終わることではない

2つ目の当たり前は、育休の終わりは育児の終わりではなく、始まりに過ぎないということです。

私たち夫婦と同じく、片方が仕事に復帰し、他方は子供の面倒を見るという家庭では、一方の育休が終わるタイミングでどのように仕事と育児の両立をするか考える必要があります。

生まれてからの最初の一ヶ月はまだまだ慣れずバタバタしていますし、睡眠不足などがあり大変な気持ちになります。そんな中、自分だけ育児に割く時間を減らして仕事に復帰することを考えたり話し合ったりする余裕が当時の私にはなく、育休中や育休が終わってからのことを事前に家族で話しておけば…と後悔しました。

これから長く続く育児を仕事と両立できるように、これまで以上に話し合う時間を取っていこうと思います。

まとめ

今回は趣向を変えて、仕事をしながら育児をする観点で、成功・失敗の経験をかいつまんでまとめさせていただきました。スムーズに気持ちよく育休を取るヒントになれば幸いです。

お食い初めの鯛とともに

二人目の育児は、社員が子供と良い時間を過ごす会社を作ることの重要性を改めて感じる機会となりました。自分の経験からも育休は全く「休み」ではなく、本当に大変だと思っているので、育休を取るメンバーを最大限サポートしていきたいと思っています。最近も新しく育休を取っている社員がいて、彼が「育休中はSlackを見ません!」と宣言していたので「僕はやらなくて後悔したのでそれめっちゃいいね」と微力ながら背中を押しておきました。

スタートアップでの育児休暇制度については、estieの創業1年足らずのタイミングで出産を経験し、「育児休暇制度」の導入でも活躍をしてくれた田渕とぜひお話ししてみてください!

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