エンジニアの方はGCPというとGoogle Cloud Platformを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
今回はestieの投資家でもあるGLOBIS CAPITAL PARTNERS さんの企画「第1回GCPTech」にお呼ばれしたので参加いたしました。
GCP Techでは今後「ちょっと気になる勢いのあるスタートアップ」や「気になる技術の話題」をお届けいただけるそうです!
さて今回のレポートは、広報担当の田渕が書いているので、理解できる限度があり、なかなか他社様の発表をレポートすることができなかったのですが、折角なので雰囲気だけでもご紹介できればと思います。
今回の登壇者
■渋谷 和暁(Shibuya Kazuaki):Tebiki株式会社/CTO
2018年にTebiki社を共同創業。技術選定から採用まで、デスクレスワーカーが抱えるすべての課題を解決するプロダクトづくりのために何でもやっています。
■青木 啓剛(Aoki Keigo):株式会社estie
これまで複数のスタートアップ企業にて開発部門の責任者を務める。2022年5月、estie入社。
■尾崎 皓一(Ozaki Koichi): 株式会社YOJO Technologies/エンジニアリングマネージャー
2021年6月にYOJO Technologiesに入社。エンジニアリングマネージャーとしてスクラム開発を主導。プレイングマネージャー的にバックエンド・インフラ周りの開発もリードしています。
■尹 基華(Jihua Yin) :株式会社GLOBIS/リードエンジニア
2017年GLOBIS入社。GLOBIS 学び放題の開発や基盤チームを経験後、Globis Nano-MBA Programチームにてリードエンジニアとして開発をリード。
■ファシリテーター:野口真吾 @nog
スタートアップソリューションアーキテクト。スタートアップのお客様の技術支援を担当しています。最近はたこ焼きを焼くのが好きです。
tebiki 渋谷さん
AWSのインフラ構成などをコードで管理し、そのデプロイをGitHubを起点にして自動化するGitOpsを構築したという発表でした。GitOpsを構築する取り組みの中でAWSアカウントを環境ごとに分割するなど、AWS野口さんからもスタートアップにこの資料を参考にしてほしい!と言わしめる内容でした。
GCP 尹さん
Flutterでweb開発をされたそうです!そのメリデメ、デメリットを解消するためにrailsを併用したお話をされていました。SEOが必要なページはFlutterでは作らない方が良いそうです。
グロービス経営大学院 ナノ単科|実践につながる基礎スキルを習得するカリキュラム
YOJO Technologies 尾崎さん
利用者がすごく増えて(20万DL超! )システムが追いつかなくなってきたのでシステムをガラッと変えたそうです。小さく作るのお手本でした。組織の話もあり、ピポットの可能性がある創業初期はリファラル経由の正社員と、強いエンジニアに副業で関わってもらうことをおすすめされていました。
シード期はソフトウェアエンジニアを採用するな - tebiki-techblog
そして、estieからは今月入社したばかりの青木さん( @hoyo1111 )に登壇していただきました。
意訳もかなりあると思いますが、簡単に書き起こしたのでぜひ雰囲気をお楽しみください。
estie 青木「入社1ヶ月の社員から見た estieの成長を支える技術者」
エンジニアたるもの、「これをやりました!」についてお話ししたいところなのですが、まだ入社1ヶ月なので、切り口を変えて「人」にフォーカスを当ててお話をしていきます。
会社の文化や制度の一部をご紹介するので、何かの参考になればいいなと思います。
①コンピュータサイエンスへの知的好奇心
最近の事例をご紹介すると…
CodinGame Spring Challenge 2022で、estieチームはグローバルランキング95位!日本だと5位でした。
1人が「こんなものがあるよ」と勧めると「やってみるか」となるような会社で、今回は9人が参加したようです。
他のコンペへの参加や競プロ経験者も多いのですが、この風土は技術力の成長を褒める文化やカルチャーが元にあるからかなと思います。
エンジニアのありたい姿の1つでもある「理想を具現化する挑戦者」からもみてとれますね。
② 地味だけれど価値の高いことに本気
オフィスを扱う不動産業界には統合的なデータベースがありません。
今日はissuesの中でもデータの闇というところに注目してお話しします。
オフィスビルを特定する情報にはユニーク情報がなく、複数のデータパイプラインから情報の名寄せや重複削除を行う必要があります。
詳しくはこちらのblogをご覧ください 。
「不動産・地理データの闇と技術的面白さ」イベントレポート - estie inside blog
あくまでこれは1例ですが、人の手も使った地道な改善と技術の両輪で紐解いています。
地味な作業も多いのですが、この領域に向き合える理由は何なんでしょうか?
僕は顧客の声を結構多く聞く機会があるという印象を受けました。顧客に距離が近く、間近で作ったものの成果を見ることが可能です。
③ 新しい技術の導入に貪欲
最近積極的にイベントを行なっているのでRustの会社なの?と思われている方もいらっしゃるかもしれませんね。実は、多種多様な言語スタックを組み合わせて使っている会社です。最近もAutifyやCypressを入れたり、Snowflakeを入れたりしています。
一般的に言語は統一した方が直近1、2ヶ月で見るとスループットが大きく出ますが、将来から逆算し最大限のスケールを考えた結果がこれだけの技術スタックを使う理由です。
もちろん、技術的負債を生み出さないためにも一定のルールはあるので、それをクリアしていればフラットな目線でユニットと呼ばれるチームが技術選定を行える仕組みになっています。
野口さんからの質問
nog: 会社としてCodinGameにその人数集めるのすごいと思いました。
nog: なんでそんな面白い人ばっかり集まるんですか?
keigo: うーん、難しい質問ですね。
keigo: 会社のカルチャーは人が作るものだと思うので、最初のコアを作ったメンバーの影響が色濃く残ってるかなと思っています。また、人数が増えている中でもカルチャーが一定維持できている理由としてはドキュメントを残す文化が強いので、さまざまな議論の過程を辿れるようになっています。
nog: 大きくなると起こる技術的負債って悪いものだけではないですよね。今までの積み重ねの結果だから。その点ドキュメントが残っているのは働きやすいだろうなと感じました。
nog: ユニットで活動しているという話がありましたが、どんな規模なんですか?
最小だと3人、大きくて6人くらいです
イメージはspotifyが提唱しているSquadに近いです
おわりに
ざっくりでしたが、なんとなく雰囲気を知ってもらえたら嬉しいです。
これからもGCP Techではどんどんイベントを開催されるようなので気になる方は是非、フォローしてみてはいかがでしょう?
また、estie のカルチャーに興味が湧いて、もっと話を聞いてみたいという方はぜひカジュアル面談でお話ししましょう!