はじめに
こんにちは。estieでプロダクトマネージャー(PM)をしている三橋です。
つい先日、なんと約20年ぶりに高校時代の恩師からご連絡をいただき、「うちの高校2年生に向けて、進路の参考になるような話をしてもらえないか?」というお誘いを受けました。懐かしさと嬉しさが入り混じる中、母校で講演するという、なんとも不思議なご縁をいただきました。
講演の準備を進める中で、ふと社内のメンバーを思い返してみると……あれ?estieって、私を含めて同じ高校の卒業生が4人もいる!しかも、社員数100人程度の若いスタートアップなのに!これはもはや「偶然」というより「何かある」としか思えない、ちょっとした奇跡なんじゃないかと気づいたのです。
今回のブログでは、そんな母校での講演内容をご紹介しながら、「なぜこの奇跡が起きたのか?」、そして「なぜ私たちがestieというスタートアップを選んだのか?」について簡潔にお話ししたいと思います。
この記事は、いわゆる「バリバリのプロフェッショナル向け」というよりも、ちょうど高校生や大学生、そしてこれからキャリアを考え始める社会人の方々に向けた内容です。少しでも、みなさんの選択や挑戦のヒントになれば嬉しいです。
高校生にもわかる estieとは?
私たちestieは、「商業用不動産」という、人間の経済活動を支える重要な産業に取り組んでいます。たとえば、オフィスビル、商業施設、物流倉庫といった空間。それらは、私たちが働き、買い物をし、モノを届けるといった日々の営みを支える「経済のインフラ」です。
そんな業界で、estieはテクノロジーとデータを活用し、この伝統的な業界を変革しようとしています。自社で収集・整備している日本最大級の不動産データ基盤をもとに、ソフトウェアを通じて意思決定の質を上げる、そんな未来を目指しているのです。
2025年4月時点での社員数は100人程度。そこに、同じ高校の出身者が4人もいる。ChatGPTによると、これは「約385万分の1」という天文学的な確率だそうです。これはもはや偶然ではなく、「何か意味がある」と考えたほうが自然。ということで、今回の講演では、そんな問いを起点に、「なぜ4人がestieに集まったのか?」を高校生にもわかりやすく紐解くことがテーマでした。
4人の「卒業後のバラバラな進路」と「なぜかestieに集う」理由
実際にestieに集まった卒業生は以下の4人。 卒業年もestie入社年もバラバラ、そして進んできたキャリアの道もさまざまです。
なぜ4人がestieへの入社を決意したのか? それぞれの動機を一言で表すと、こんな感じです。
- 上田來(2003年同校卒):「Purposeのために働きたい」
- 三橋佳明(2004年同校卒):「何をやるかよりも誰とやるかを重視した」
- 中村優文(2012年同校卒):「スタートアップだからこそできること」
- 荒井謙(2012年同校卒):「デザインの力を証明したい」
一見バラバラに見える選択ですが、共通していたのは「estieの『業界を変革する』という強い意志」と「スタートアップならではの挑戦できる環境」に惹かれたこと。それぞれが人生の岐路で「どこで、何に挑戦するか」を突き詰めた結果、estieという場所に辿り着いた。そんな共通項が浮かび上がってきました。
estieとの出会い。なぜスタートアップであるestieに?
当日は 以下のように4人がestieに入社した経緯も含めて話をしました。
上田來 ——「Purposeのために働きたい」
政治学専攻だったが新卒で飛び込んだのは金融の世界。投資銀行やプライベートエクイティファンドで己を鍛え、MBA留学も経験した。しかし学生時代に目指していたのは国際公務員など、公益のために働く仕事。Purposeを掲げダイナミックな成長と社会インパクトの双方を貪欲に目指すスタートアップの世界が眩しく見えた。
『スタートアップでPurpose実現に向けた挑戦がしたい』と考え、色々な人と話しているときに出会ったのがestie。『商業用不動産』という独自の切り口と、そこで働くメンバーの高い資質や雰囲気の良さに惹かれて入社を決意。
三橋佳明 ——「何をやるかよりも誰とやるかを重視した」
理工学部>社会環境工学科に入ったが、2年目以降勉学に打ち込めない状態が続き、大学5年目の夏に中途退学。その後、当時成長産業として確信していたネット通販ベンチャーに入り、成果を重ねて徐々に大企業へ。
しかしながら、大企業の中間管理職ならではの働き方に疑問を感じ転職活動を開始した際に、タイミングよくestieからのスカウトメールが届き、採用選考の過程でestieで働くメンバーの優秀さとカルチャーフィットを感じて入社を決意。
中村優文 ——「スタートアップだからこそできること」
大学時代の未踏の経験から、自分で事業を作ることに強く興味があった。三菱地所に入社してから起業のアイデアをあれこれ妄想していたとき、estieを起業しようとしている現社長に声をかけてもらった。
妄想しかしてなかった自分とは違い、手を動かして自分よりも優秀な人が起業する現場を目の当たりにできるチャンスは逃せないと思い、迷うことなく一人目社員としてestieに入ることを決めた
荒井謙 ——「デザインの力を証明したい」
大学生の頃にデザインと出会い、かっこいいからというだけでデザイナーの道を歩み、1stキャリアはヤフー株式会社へ。
その後estieに出会い、Yahoo! JAPAN以上にデザインでインパクトを出せてその存在意義・介在価値を知らしめられるマーケットが商業用不動産だと思った。
GoogleやAppleというプラットフォームが定めるガイドラインで表現することが強いられるtoCアプリサービス市場にはない、「新たなスタンダードを作り上げる」という面白さを魅力に思いestieの仲間に加わることを決めた。
高校生の反応
講演の最後には、20分ほどの質疑応答の時間を設け、自由に質問してもらいました。これが想像以上に鋭くて、正直、僕のほうが刺激を受けました。
「最近の高校生って、こんな視点を持ってるのか!」と驚かされるばかりで、僕自身、とても学びの多い時間になりました。
実際にあった質問:
- estieの競合優位性ってなんですか?
- 新規サービスで行き詰まった時はどうしていますか?
- AI時代の働き方で何が変わりましたか?
- 大企業とスタートアップ、それぞれで働く上での違いは?
- 提供しているプロダクトの価格体系はどうなっていますか?
- スタートアップで働くことの経済的なメリットは?
- 高校を中退して今すぐにestieに入社できますか?
高校生向けに講演をして思ったこと
この話を高校生にどう伝えようかと考えていたとき、気づいたことがありました。それは、「estieって、ネタが尽きない会社だな」ということ。正直、話そうと思えば何時間でも話せます(笑)。
特に、高校生のように、まだ業界や職種のイメージが曖昧な人たちに向けて話すと、自分でも「なぜここで働いているのか」「なぜこの仲間と一緒にいるのか」があらためてクリアになる感覚がありました。
そしてそれは、実はキャリアに迷っている大学生や、社会に出て数年が経った方々にも通じるものだと思っています。名前を知っている会社や職種を選ぶよりも、「自分が大切にしている価値観」や「どんな挑戦がしたいのか」に正直でいること。その延長線上にこそ、「自分にとって本当にフィットする場所」が見えてくるのではないか。そんなことを強く感じた講演でした。
最後に
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
estieは、事業も文化もメンバーも、本当に個性的で魅力あふれる会社です。 少しでも興味を持っていただけた方がいれば、ぜひ一度カジュアル面談で直接お話ししましょう!
そして、今回の講演の機会をくださった恩師の先生方、真剣に耳を傾けてくれた高校生のみなさんにも、心から感謝しています。
あの場で生まれた対話や気づきが、未来の新たな縁につながっていくことを願っています。