プロダクトマネージャーが事業責任者をやることになった件について

はじめに

アドベントカレンダー 5日目です!今日は勝田が担当します。

私からは、プロダクトマネージャーが事業責任者をやることになった件についてお話しします。

2023年7月に新規事業のプロダクトマネージャー (事業部 CPO ) から、事業責任者 兼 事業部 CPO になったことを受けて、そんなキャリア展開もあるのだということや、その可能性・魅力についてお伝えできればと思います。

【 プロフィール 】 勝田 良介(かつた りょうすけ)
2011年にリクルート (住まい領域) 入社。11年間、一貫して住まい領域にて UX デザイン、商品企画、事業開発、プロダクトグロース、B2B SaaS プロダクトの新規立ち上げ、組織マネジメントなどを経験。 2022年9月に estie に入社し、2023年7月から新規事業の事業責任者を担当。趣味はずっと真夜中でいいのに。のライブにいくこと

事業責任者になるにあたって

estie はマルチプロダクト戦略を掲げて事業展開をしています。estie のマルチプロダクト戦略とは、バリューチェーン、アセットタイプ、エリアの 3軸からなるマスを埋めていくことを指しています。

estie のマルチプロダクト戦略

そのため、estie マーケット調査という主力の事業・プロダクト以外にも、いくつかの新規事業・プロダクトを展開しているのですが、私はそのうちの 1つを担当しています。

2022年9月に入社し、2023年1月から今の事業を担当し始めたので半年と少しの時間が経ちました。まだまだ目標は高いですし、乗り越えなければならないカベがいくつかありますが、何回かのピボットを乗り越え、ようやく勝ち筋が見え始めてきたタイミングのなか、7/19に estie の取締役であると同時に、Ops 組織責任者と新規事業担当役員 (事業責任者) を担っている束原より、新規事業の事業責任者を勝田に引き継ぐ旨のアナウンスが社内にされました。

なお、estie における事業責任者とは、事業部の経営ボードメンバーの 1人として P/L の最終責任を負う役割となります。

estie における事業部内の体制イメージ

それに応えるかたちで私も社内向けブログを書いたのですが、事業責任者を引き継ぐにあたって自分の気持を書いた箇所があるので一部抜粋します。

「この事業を伸ばすことに青春を捧げる」

一番言いたいことはこれです。22年 1月から正式に今の事業を担当するようになってからずっと事業 を大きくすることを考えてきましたが、さらに気持ちが乗って「この事業を伸ばすことに青春を捧げたい」と思っています。

事業責任者をやりたいというよりも「この事業」を大きくするためによりコミットしたいという思いが強いので、他の事業で事業責任者をやってくれと言われてもたぶんできないですし、それは応えられないだろうなというのが正直な気持ちです。

今の事業に対しては、今までの自分のキャリアを踏まえて上で事業を大きくできる視界はしっかりと持てているので、自分が事業責任者として事業成長をリードするぞ!と強く思えていますし、yugo (束原) さん以外で自分がやらなきゃ誰がやる!というわがままな思いもあります。

~中略~

yugo さん (束原) は当然自分とは全く違った強みをいっぱい持っていて、新規事業の事業責任者として適しているとも思う一方で、estie の取締役であり Ops 責任者でもあり、新規事業の事業責任者でもあるという兼務の仕方は、estie が 1兆円企業になるためにはとてもよくない状態だとは常々思っていました。そういった意味では、自分がこういった機会に挑戦できることはありがたい話しだと思っています。

でも同時に、正直、estie 全社に関わる結構な重責だなとまあまあ吐きそうな気持ちでもあります。

自分が事業責任者をやったあとに、やっぱり事業部 CPO をやっていた方がいいなと思うことはまずないと思っていますが、自分の力不足で事業責任者の責務を果たせなかったときは、ナイスチャレンジだったと褒めてくださいw そしてまた不足を補って再チャレンジしていければと思います。

ちなみにこの「青春を捧げる」という表現は、前職でお世話になった人が住まい事業を立て直すために着任したときに言っていたものなのですが、語感が好きで真似させてもらいました笑

加えて私がどう思ったのかは正直重要ではないのでこのくらいにしたいですが、自分の社内向けブログをアップしたあと、チームメンバーから、

「勝田さんが事業責任者になってくれたことがうれしい」

「勝田さんを失敗させるわけにはいかない」

といったかなりアツい気持ちを言ってくれる人がチームにいて、グッときたと同時に本当に素晴らしい人たちと一緒に働けてるな、と思える点は周りに自慢したいです。

本題

ここからが本題です。

今日一番伝えたいことは、estie にはプロダクトマネージャーが事業責任者になるというキャリアパスがあるということです。

その上で、私が事業責任者をやることは estie にとって、「職種として」「非ドメイン出身として」「チャレンジとして」の大きく 3つの意味があります。

職種として

プロダクトマネージャーという職種の延長線としては、VPoP や CPO といったものが分かりやすいですが、estie ではそれに加えて事業軸のキャリアパスも描くことができます。

事業責任者というのはビジネス系職種 (事業開発、営業など) の延長線として考えられるケースが多いかと思いますが、そうではないパターンが estie にはあるという点に意義があります。

非ドメイン出身として

estie には主力事業であるマーケット調査グループの事業責任者として齋藤がいますが、彼は商業用不動産の実務経験があるドメイン出身者です。

ドメイン出身者であることは、あらゆる顧客業務に対する解像度が高いこと、市場における顧客同士の関係性への理解度が深いこと、業界キーパーソンへのアクセシビリティがあることなど、事業責任者をやるにあたって大きな強みになっているなと、横から見ていて思います。

私はそういったことは仕事を通じてキャッチアップしていくしかないのですが、プロダクト畑だった強みを活かしつつ、新しいかたちの事業責任者の姿を模索していければと思っています。

チャレンジとして

正直、短期的には、前任の束原が事業責任者を続けた方がいい側面は多分にあったと思います。

しかし長期的に考えたときに、事業責任者という個人が大きく成長できる機会を多くの人に提供しようという考えが estie にはあり、そういったチャレンジを推奨するカルチャーがあることは、職種などに関わらず会社全体に共通しています。



以上の「職種として」「非ドメイン出身として」「チャレンジとして」の 3つの観点で整理したように、プロダクトマネージャーが事業責任者をやるにあたって困難なことは多々ありますが、estie にはできる人がやる、周りに頼る文化があります。

例えば私はエンプラ営業の経験が少なく得意だと言える領域ではないですが、できない部分は積極的に周りに頼る文化が estie には根付いているので、どんどん周りに積極的に頼っています (もちろん頼るだけでなく常に横で学んで少しでもできることを増やそうともしています)

事業責任者という肩書は役割分担の表現でしかなく、事業責任者が全てをできる必要はないので、できる人に頼るという文化があることはとても助かります。

最後に

色々と書いてきましたが、恐らく事業責任者というのはスキルやキャリアなどはあまり関係なく、とにかく事業を伸ばすことだけにフォーカスする覚悟が一番大事なのではないかと思っています。

数年先に数千億の事業をつくることを真剣に狙いつつ、足元の今日やるべきことも全部こなす、こぼれているボールがあれば拾うし、矢面に立たなければならないことがあればやる、といったように手段を選ばずに事業を伸ばすことにフォーカスすることを粛々とやっていければなと思っています。

estie における事業責任者の要件でも、一番はじめに「覚悟」と書かれてます

estie 事業責任者の要件

プロダクトマネージャーも事業開発も Ops も全部募集中!

一言でプロダクトマネージャーと言っても、さまざまなタイプがいると思っています。プロダクトデザインに強い、マーケに強い、戦略立案が得意、もともとソフトウェアエンジニアだったなど、どこか尖った強みを持つプロダクトマネージャーはきっとどこでも活躍の機会があると思います。

私個人の考えとしては、強みの種類はなんでも良いので、自身の強みや能力を活かしてなにかを成し遂げたいと強く思うならば、事業に最大限コミットする事業責任者という役割を選択肢の 1つに入れることは自然なことのように思います。

それに、上に貼った「事業責任者の要件」を再度読んでみてください。これが全部できたら相当な経験と実力がつき自分が成長できるなとワクワクしませんか?

また、estie が取り組んでいる商業用不動産領域の面白さは、私の入社エントリで色々と書いていますのでぜひそちらもお読みいただければと思いますし、ぜひ一度口頭でお話しさせていただけるとうれしいです。私が担当している新規事業の概要ももう少し中身をお話しできるかと思います。

お読みいただきありがとうございました!

全職種、募集中ですのでよろしくお願いします!

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