監査法人から転職して感じたスタートアップ経理の魅力

はじめに

この記事は estie 真夏のアドベントカレンダー 6日目の記事です!

みなさん、はじめまして。estieのAccountingチームに所属しております園田です!
入社から早くも1年半が過ぎ、そろそろブログをということでestie入社後に感じたことをお伝えしようと思います!

自己紹介

まず、簡単に自己紹介です。

大学卒業後、新卒で監査法人トーマツへ入社。入社後は幅広い業種の法定監査やIPO準備支援に携わってきました。非常に充実感もあり、監査業務は仕事として好きだったのですが、20代のうちに新しいことにチャレンジしたいと思い、転職を少し考えていたところ、経理として関与するには魅力的なフェーズで業務内容も非常に惹かれるものがあったestieに入社しました。
フェーズや業務内容はもちろんですが、役員はじめestie社員のヒトの良さが一番の決め手でした。
estieでは、経理をメインに、労務や法務も担当しています。

監査法人時代の業務を振り返る

監査法人時代は、クライアントが作成した資料の確認とその分析がメインで、一定具体的なアドバイスをクライアントの方にお伝えはするものの、その社内での調整はもちろんクライアントにお任せし、あくまで成果物の確認のみでした。もちろんクライアントに寄り添い相談等は受けるのですが、会計監査人としての立場ですので一定の距離は置かねばならずもどかしかったなと記憶しています。

監査法人時代は、この「成果物の確認」というのになんだか物足りなさを感じていて、実際自分がクライアントの立場だったら社内調整して作成できるのかな、だったり、口で理想を言うのは簡単だよなあ、と思いつつあくまで指導的立場として業務を行っていました。 この物足りなさを解消するには、自分で実際手を動かしてみるしかないと思いアーリーフェーズの会社を探していたところ、estieに出会い入社に至りました。

経理に転職して思ったこと

経理担当として、今度は監査法人から監査を受ける立場になったわけですが、今後はまさに今まで自分がクライアントにお伝えしてきたようなことを指摘されることになります。

入社した2022年1月時点では、まだまだマニュアル統制で対応でき、すべての仕訳や債権債務の中身が頭の中に入っていました。ただ、それもあと何か月持つだろうかといった状況で、当然今後の業容拡大にも耐えうる体制を整えなければと思う(多分思わなくても監査法人から指摘される)わけですが、やはり口で言うのは簡単だったなあと痛感しました。
いずれの業務もほぼゼロベースからの設計だったこともあり、どれも苦労しました。それと同時に監査法人時代に感じていた「成果物」の確認というもどかしさは晴れていました。監査人として指摘するだけでなく、その指摘に実際対応するという業務はとてもやりがいがあり、自分自身のキャリアとしてもとても有意義なものになっています。以下、入社してやったことの一部です。

入社後やったこと

主要プロセスの自動化

まず目指したのは、手動でやっていた業務を可能な限りシステムに頼って自動化を進めることでした。
人による業務より適切に整備運用されたシステムを用いた業務の方が、単純ミスが少ないのは当然で、請求書の作成業務や毎月定常的に発生する仕訳の起票等、自動化できる部分は自動化を進めてきました。
「適切に整備運用された」システムを用いることが単純ミスを減らす大前提ですので、最初のシステム導入だったりその調整、適切に運用できるかの確認には結構な工数を費やしました。

決算早期化

上記主要プロセスを自動化させたことに伴い、決算早期化を目指しました。
決算を早期に締めることは良いことしかないと思っていますので、これは念願でした。主要プロセスを自動化しマニュアル作業が少なくなったことで、科目単位で増減分析資料を月次で作成し決算の正確性を担保したり、決算数値の分析資料作成の時間の確保につながっています。

原価計算

適切な財務諸表作成の為、管理会計の為に原価計算は必要、というのは良く分かっているのですがいざやってみると一番時間をかけて取り組んだ(というより現在進行形で取り込んでいる)箇所になります。
自分が監査法人の立場だったら、「このやり方で出来るはずなので、翌四半期からお願いします!」と簡単に言ったであろうなと思うことも、いざ自分で設計しようとすると非常に悩みました。
そもそもの原販区分の整理から始まり、システム設計はエンジニアの方の力も借りつつ、原価計算に必要な情報の集計はすべてゼロベースからの作業でしたので、効率的に正しい原価計算を行うにはどうするのが適当なのか非常に悩み、経理チームの平島さんや監査法人とも相談しつつ漸く運用フェーズに入った状況です。

これからやりたいこと

プロダクト別PLの作成

原価計算は運用フェーズに入ったものの、プロダクト毎にPLを作成するのはまだまだ途上でそもそもの設計や集計方法からまだまだな状況です。
estieは「Whole Product構想」と銘打って様々なプロダクトを発信していく予定ですので、それに経理チームが耐えうる体制を今のうちから整えておくのが目標です。

内部統制の強化

入社してすぐに主要プロセスに関する内部統制(いわゆる3点セット)を作成したのですが、そのデザインや運用も見直しの余地はまだまだありますし、今後定期的な見直しや運用の強化といったことにも関与したいと思っています。

開示書類作成の体制作り

法定開示書類は徐々に高度化していきたいですし、開示内容を充実させる世の流れもありますので、それも見据えたチーム作りをしていきたいなと思っています。

さいごに

スタートアップ経理というと、漠然と大変なイメージを持っていましたが、日々の業務はもちろん、業務フローの整備から運用まで自分で作り上げることができ非常にやりがいのあるものだと思っています。あるべきを監査法人で学んで、そのあるべきを会社に落とし込んでいるフェーズだと考えると自分自身としても少しずつ成長しているなと感じる部分でもあります。

経理を中心に書いてきましたが、前半で言及している通り、労務・法務も少しだけかじっています。労務・法務はもちろん初挑戦の領域だったのですが、色々なことに挑戦できるのがestieの良さでもあり、その挑戦をみんなが支えてくれて尊重してくれる素晴らしい文化が会社全体に根付いているなと感じています。

Corporate部門も以下の通り絶賛募集中ですので、少しでもestieに興味のある方はご応募ください!過去の経験ももちろん大事ですが、新しいことでもチャレンジしたい!といった気持ちを持った方も活躍できる環境が整っています。
みなさんとご一緒出来ることを楽しみにしています!

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