この記事は、estieのプロダクトマネージャーによるブログシリーズ「PM Blog Week」第2弾5日目の記事です。<<前回の記事はこちら>>
こんにちは、プロダクトマネージャーのyuiです。
少し前ですが11月にLayerXさんのイベント「ジュニア・ミドルPMが語る、悩みながらもやるしかNight #PMやるしかNight」で、ジュニアPM枠として最近の悩みやその乗り越え方についてお話しさせていただきました。
そのときの発表内容や時間の関係で割愛したことも含めて改めて記事にしたいと思います。
登壇資料:
知識を超えて実践するためのマインドの作り方 - Speaker Deck
イベント動画:ジュニア・ミドルPMが語る、悩みながらもやるしかNight -YouTube
(前提)PMになったきっかけ
入社エントリーにも書かせていただいたとおり、私は2024年9月にestieに入社し、入社と同時にプロダクトマネージャーにジョブチェンジしました。
それまではずっとエンジニアとして働いてきました。
前職で事業開発に関わった際にプロダクトを通してユーザーによりよい価値を届けたりプロダクトを通してよりよい未来を作っていく感覚にこれまでにない楽しさを感じたことがプロダクトマネージャーにジョブチェンジするきっかけでした。
PM1ヶ月目の悩み
プロダクトマネージャーとしてジョインしたものの、ドメイン知識も経験もないPM1ヶ月目の自分はどうやって先輩PMから仕事を引き継いだらいいのか、自分が何をどこまでやっていいのか、とても悩んでいました。
今の自分に足りないものは何か考えた
なぜ行動する前に悩んでしまうのか、どうすれば行動に移せるのかを考えて、今の自分に必要なのは"プロダクトやチームに対するジブンゴト化"だと思いました。
これは前職の経験から学んだことです。既存のチームにあとから入った自分が最初は解像度が低かったり「自分なんかの意見が...」と思いながら意見を言えずにいた時期を経て、「この部分については自分の方が知っている」とか「こう信じているからこうしたい!」とこだわりや信念を持って意見が言えるようになった瞬間がありました。
あとから振り返ると、意見が言えるようになった・行動に移せるようになったその一歩の違いは、プロダクトやプロダクトの先にいるユーザーについて"ジブンゴト化できているかどうか"だと感じました。
オーナーシップとも近いのですが、プロジェクト全体のリードやコミットメントの一歩手前として、自分の中でプロダクトやユーザーに対する共感や課題感を持つはじめの一歩としてここではジブンゴトと表現しています。
とにかく行動するために実践したこと
ジブンゴト化していくためにとにかく行動することにしました。具体的にやりはじめたことは以下です。
1.チームやプロダクトに関わる会議のオーナーをやる
- 会議を健全に進めるためにはアジェンダやゴールを設定する必要があり、アジェンダやゴールを設定するためには現状と理想の状態やその差分を知っておく必要があります。この準備段階の時点で足りない情報を集める行動を取ることができ、結果的に解像度をあげることに繋がります。
- その会議で決める内容について事前に自分のサイドを持っておくこともとても重要です。自分は何を大事にしたいのか、なぜそう考えているのかを言語化できる状態に持っていくことで健全に議論が進められ、決定内容について納得して進めることができます。
2.プロダクトやチームの周りに落ちているタスク、ボールを自分で拾いにいく
- 落ちているボールを一旦自分が拾うことでそのタスクに対する解像度が上がり、その領域について自分の言葉で話せるようになります(なぜやるのか、誰がやるのか、何が障壁になっているのかなど)。
- どんなに小さなタスクでもひとつずつこなして成功体験を積んでいくことで自己効力感の醸成にも繋がります。
3.プロダクトが前進するために必要なことは周りのチームもどんどん巻き込む
- 他のチームの人を巻き込むことは特にジョインしたてだと敬遠してしまうこともありますが、チームやプロダクトに解像度が高くない人と話すことで自分には何が見えていないのかより明確になることが多々あります。
- チーム外の人とも積極的に関わりを持ちにいくことで、組織に対する解像度も上げられます。
- 自分が旗振り役になることで周りもだんだん自分の仕事に対して認識や信頼を持ってくれて、その認識や信頼が自分の業務の幅を広げてくれるきっかけにもなります。
続けていった結果
これらの行動をひとつひとつ積み重ねていくと、2ヶ月後には以下のような変化を感じました。
- 機能や仕様について自ら議論し、決められるようになった
- チームや職種を超えて人を巻き込んでどんどん物事を前に進められるようになった
- プロダクトに対してこだわりや意思が自然と出てくるようになり、方向性を考えられるようになった
- チームやプロダクトが前進していることがとても嬉しく感じる
まとめ
自分のこれまでの経験から、新米PMのはじめの一歩について考えてみました。
"まずはジブンゴト化する"というマインドが自分の行動を変えてくれ、行動したことによって"ジブンゴト感"とその先にあるオーナーシップが育つ循環があると思っています。
あくまで自分の経験の話なので、環境や状況が違えば違うアプローチや行動が求められると思いますが、なにか参考になる部分があれば幸いです。
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