この記事は、estieのプロダクトマネージャーによるブログシリーズ「PM Blog Week」第2弾4日目の記事です。<<前回の記事はこちら>>
estieに入社して半年が経ちました。少しずつ会社に慣れてきたこのタイミングで、estieのユニークな点について自分なりに感じたこと、考えたことを「事業」「組織」という軸で言語化しておこうと思います。
事業
前提
estieは不動産情報を閲覧・検索・分析が可能なSaaSプロダクトを展開する会社です。不動産情報といってもさまざまな種類がありますが、estieでは不動産の種類(オフィスビル、住宅、etc)、不動産の取引形態(賃貸、売買)に沿って複数のプロダクトを展開しています。
不動産情報を収集するノウハウが強み
estieの主力商品は不動産情報の閲覧・検索・分析が可能なSaaSですが、この元となるデータを収集・整形するノウハウがMoatとなっています。詳しくは書けないのですがさまざまな要素や技術の結晶であり、入社してすぐに「これは一朝一夕で他社が真似できるものではないな」という感想を持ちました。
業界標準の不動産データサービスとなりうるポテンシャル
estieは複数の不動産情報プロダクトを展開していますが、逆にいうと今まで不動産情報を網羅的に提供するサービスはありませんでした。情報が物をいう業界なので、estieが品質の高いプロダクトを作り続けられれば業界標準の製品になる可能性はあると思います。そこに到達するためにはお客様の業務上の課題を1つ1つ取り除き、その繰り返しにより業界全体に貢献することが必要だと考えています。(今も全社で取り組んでいますが、今後もよりいっそうやっていき!という意思をこめて)
マルチプロダクト展開
複数プロダクトを擁しているのでお客様に最適なプロダクトの組み合わせを提案できるという強みがあります。これは事業目線でのメリットもあります。例えばあるプロダクトの調子が悪くなっても他のプロダクトでのリカバリーを検討することができます。ただし、デメリットとしてはプロダクト及び組織マネジメントの複雑化があります。
現在のポジショニングを生かした新規事業の創出ができるか
現状のプロダクト群でもある程度の売上規模まで成長可能ですが、飛躍的に売上を伸ばすためには新たな売上基盤の創出も必要だと感じます。これはあらゆるバーティカルサービスに共通することだと思います。estieが面白いのは既存のアセットとして不動産事業の意思決定に用いる「データ」を保有しているという点です。これは独特なポジショニングであり、これらを活用した新たな一歩を展開できればさらなる強みにつながると考えています。
組織(主に開発目線)
前提
estieでは大まかにOps・Dev・Corpと組織が切られています。Opsは営業/Bizdev等顧客折衝をして売上を作る部門、DevはPM・デザイナー・エンジニアなどプロダクト開発に従事する部門、そしてCorpは人事・法務などの会社運営機能を司る部門です。筆者がDevに所属しているため、ここでは主に開発組織の特徴をお伝えします。
高い自律性
プロダクトロードマップ等はPM・事業責任者が関与して決めますが、どう実現するかは開発チームに任されています。開発者の実装スピードを阻害する要因があまりなく、この点はスタートアップ組織の良い面を保持していると思います。
開発の速さ
速いです。例えば顧客から受けた重要なフィードバック等については当日中に改修を行うことも少なくありません。スピードの速さは上記の自律性や、速い実装を賞賛する会社の雰囲気の影響もあるかもしれません。が、個の力の強いエンジニアが多く在籍していることが大きいのではと思います。
開発のオーケストレーションについては改善の余地ありか
現時点で非常に効率的な開発体制が敷けているか?という点についてはまだ進化の余地があるように思います。特にestieの場合、複数プロダクトをマネージする必要がありますが、これが難しいです。例えばプロダクトに共通する機能やデータの技術的な基盤・ガイドラインはどうあるべきか、最適な人員配置はどうあるべきか等は試行錯誤しながら進めている状況です。ただ、個人的には難しくも解きがいのある面白い課題だと思います。
上記を踏まえて個人的にやりたいこと
「なんでもやる」から「狙ってやる」へ
過去のestieは、不動産業界に刺さりそうなプロダクトをたくさん作ってお客様の反応をみる、という動き方をしていました。一方今はプロダクト作成〜フィードバックの知見が一定集まり、かつシリーズBの調達を終えた状況にあります。知見と資金が集まっているので、ある程度大胆な打ち手も考えうる状況です。そんな今のestieに足りないのは開発力、端的にいってエンジニアです。事業機会は数多くありますが、とても全てをカバーすることはできません。なので私としては「で、結局何をすればいいんだっけ?」を研ぎ澄ましていくことに注力したいと考えています。と同時に、課題を解くための開発基盤やプロセスの効率化や、さまざまなリソースの確保にもチャレンジの余地があると考えています。(つまりエンジニアは大募集中なので、興味がある方はページ最後のフォームからご応募ください)
むすびに
estieはどこまでいけるのか
現状のestieは既存プロダクトは堅実に成長し、シリーズBの調達も完了しています。ここから非連続的な軌道に載るのか、穏当な軌道に落ち着いてしまうのか、ここ数年が勝負だと考えています。やるべきことは沢山ありますが、結局は我々のお客様、その先の業界・産業全体にどれだけ貢献できるのかという点に尽きると考えています。「産業の真価を、さらに拓く。」というPurposeを未来に描きつつ、一歩ずつ進んでいきたいと思います。
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