こんにちは。
estieでプロダクトマネージャー(PM)を務めている三橋と申します。
第2回 estie PM blog weekの1日目を担当します。
昨年末でestieに入社して1年が経過しましたが、毎日が楽しく、飽きることがありません。
そして、そんなestieには個性豊かなPMがたくさんいます。
本日は、estieのPM陣を私の独断と偏見で4つのタイプに分類し、それぞれの仕事の進め方についてお話ししようと思います。
どのタイプが優れている、または劣っているということではなく、「こんな進め方もあるのか」と思っていただければ幸いです。
【プロフィール】三橋 佳明
ITベンチャー複数社を経てDeNAでECマーケットプレイスのプロダクトマネジメントを経験後、KDDIグループ会社にてDX推進部長、DX本部副本部長などを担当。2023年にプロダクトマネージャーとしてestieに参画。estieでは大手デベロッパーのDX案件を担当する。
はじめに
一口にPMと言ってもその仕事の進め方は本当に様々です。
ロードマップの作り方、PRDの書き方、チームビルディングの仕方など、あらゆる場面でそのPMの個性がでると思っていいでしょう。
現在estieには8人のPMがいます。網羅性があるかはわかりませんが、8人のPMと話す中で見えてきた4つのPMタイプについて、まずは説明したいと思います。
1.理想追求型
このタイプのPMは、心から「良い」と信じられるプロダクトを作りたいという思いが強いです。
顧客のフィードバックを軽視するわけではなく、顧客のフィードバックから自分で想像を膨らませて、「こういうプロダクトだったら顧客がもっと喜んでくれるはず・使ってくれるはず。」「早く作りたい!」のような気持ちになり、ある種妄想しながら突き進んでいきます。
特徴を羅列すると下記の通りです。
- ロードマップ:つくらないことが多い
- PRD:自分の好きなことを書いている
- 開発スタイル:ほとんどプロダクトアウト
- 動機:自分が納得できるプロダクトを作りたい
- データ分析:どちらかと言えばミクロが好き
- 得意:画期的なアイディア、仕事の速さ
- 苦手:ルールやガイドライン、正確な仕事、社内調整
完成されたプロダクトのPMを担うよりも、不確実性の高い新規プロダクトのPMを担う方が成果を出しやすいでしょう。
2.成果主義型
このタイプのPMは、心はいつも事業の方へ志向しています。最優先は事業の成長で、そのためなら大きなリスクも厭わず、ある意味どのPMよりもチャレンジ精神が旺盛です。直感ではなく自身や顧客を取り巻く環境を論理的に整理してやるべきことや優先順位を導き出すことができるので、一見成熟した市場であっても活路を見出すことができるでしょう。
特徴を羅列すると下記の通りです。
- ロードマップ:ビジネス戦略と強く同期したロードマップをつくる
- PRD:難しそうなフレームワークを用いて書いている
- 開発スタイル:プロダクトアウト50%、マーケットイン50%
- 動機:とにかく事業を成長させたい
- データ分析:マクロもミクロも両方好き
- 得意:定量目標の設定、ハイリターン
- 苦手:事業の成長に繋がらないこと全て
不確実性の高い新規プロダクトを手掛けるよりも、GTM戦略期以降において定量的な指標を活用できるプロダクトのPMを担う方が成果を出しやすいでしょう。
3.全体調和型
このタイプのPMは、他のどのタイプのPMよりも常に物事を冷静に見ています。勢いやパッションだけで意思決定をすることはなく、客観的に物事を整理していきます。議論が白熱した場合でも、場の空気を読んで波風が立たないように振る舞います。このタイプのPMがチームにいる限り、チームメンバー全員が同じ方向を向いて進めている、という状態になることが多いでしょう。
特徴を羅列すると下記の通りです。
- ロードマップ:チームメンバーと何度も議論をしてロードマップをつくる
- PRD:誰が見てもわかりやすい内容で書いている
- 開発スタイル:マーケットイン
- 動機:みんなでいいものを作りたい
- データ分析:マクロもミクロも好き
- 得意:みんなで共通認識を持ちたい、ワイワイガヤガヤ楽しくやりたい
- 苦手:感覚的な意思決定、強引な意思決定、根拠がないアイディア
不確実性の高い新規プロダクトを手掛けるよりも、GTM戦略期以降において定量的な指標を活用できるプロダクトのPMを担う方が成果を出しやすいでしょう。
4.コンサル型
このタイプのPMは、どんなにカオスな状況でも物事を順序立てて整理していくので、その状況を打破していく力があります。他のどのPMよりも突破力があるとも言えるでしょう。また、論理的思考能力と洞察力が高いので、顧客が抱える深層的な課題にアプローチすることもできます。そして、名前の通りコンサルのような普通の人では作れないような凄い資料をPowerPointでよくつくっています。
特徴を羅列すると下記の通りです。
- ロードマップ:客観的事実に基づいてロードマップをつくる
- PRD:要件定義レベルで詳細に書いている
- 開発スタイル:マーケットイン
- 動機:顧客や市場が確実に求めているものをつくりたい
- データ分析:どちらかと言えばマクロが好き
- 得意:ドキュメント化、ルール・プロセス整備、事象の構造化
- 苦手:属人化、雑な仕事、感覚的な意見
完成されたプロダクトのPMを担うよりも、不確実性の高い新規プロダクトのPMを担う方が成果を出しやすいでしょう。
4つのPMタイプ
4つのPMタイプを1つにまとめてみました。
青〇はestieの8人のPMはどんなタイプか?を私が勝手にプロットした場所ですが、estieには色んなタイプのPMがいるということをご理解いただけると思います。
estieのPMチームのいいところは、それぞれのPMタイプを誰も否定せず、そういうやり方もあるよね、自分もここは見習わないとな、と互いに学び合っているところです。
PMの仕事は多岐に渡るので、「何でも屋」的な動きになってしまうこともあるでしょう。個人的には、どんな状況であっても、「自分のスタイルを持っているPMは強い」とestieに入って思ったので、皆さんもぜひ、自分はどんなPMなのか?どんなPMになりたいのか?を考えてみてはいかがでしょうか。
最後に
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
estieのPMは一人一人が本当に個性的かつ魅力的です。estieのPMが気になったり、こんなPMタイプの人と話してみたいという方がいれば、ぜひ一度カジュアル面談で直接お話しをしましょう!
2025年1月31日(金)に、estieのプロダクトマネージャーと直接話せるイベントを開催します!!!
ブログを読んで、estieのメンバーと話してみたいと思った方、他社の事例も含めてプロダクトマネジメントの学びをもっと得たいと思った方、ぜひご参加ください!
皆様とお会いできるのを楽しみにしています!