エンジニアの松本です。
Rustのチュートリアルは終えたものの実際使ってみると「Rust、何もわからない…」と言ってしまう中級者向けのLT会『Rust、何もわからない...』の9回目を開催いたしました。今回も事業のなかで使っているからこそのトークテーマでお話しいただき、非常に楽しいイベントになりました。
今回はユニークビジョン株式会社の山本一将さんと株式会社マネーフォワードのTaKO8Kiさん、estieのsouthballさんに登壇いただきました。
発表いただいた内容を紹介いたします。
proc-macroの勉強してsqlxのバグを修正した話
estieのsouthballさんからは実務で出会ったライブラリのバグを修正した話と、その前提になるproc-macroの仕組みについてお話しいただきました。
開発中に依存crateのマクロが原因でエラーになるケースを見つけたので、cargo-expand
を使ってマクロを展開し、原因箇所を特定、PRを出した経験を順番に説明いただきました。
Rustで始めるコードファーストなOpenAPI定義の生成
Rust committerでもあるMoneyForwardのTaKO8KiさんからはRustでコードからOpenAPIの定義を作るutoipaを紹介いただきました。
スキーマを参照する際に #[schema(inline)]
と定義してドキュメントに展開することで、壊れにくいOpenAPI定義が作れるというtipsが実務的で面白くかったです。
大企業でもマイクロサービスとしてRustを使っていくことができるという良い例に感じました。
Rust製プロダクトを3年以上運用して得たノウハウ
ユニークビジョンの山本一将さんからは3年以上Rustで書かれたシステムを運用する中で大変だったことや社内での取り組みをご紹介いただきました。
「大変だけど使えるし、長期的には良い!」という印象的なフレーズの下、これまでに直面された未整備なライブラリ群やコストメリットなど、あるあると頷く内容でした。
次回10/11開催
次回は2023年10月11日(水)での開催を予定しております。
下記URLからぜひご参加ください。
https://estie.connpass.com/event/296236/
また次々回以降でご登壇いただける方を募集しております。