エンジニアの松本です。
Rustのチュートリアルは終えたものの実際使ってみると「Rust、何もわからない…」と言ってしまう中級者向けのLT会『Rust、何もわからない...』の6回目を開催いたしました。今回も事業のなかで使っているからこそのトークテーマでお話しいただき、非常に楽しいイベントになりました。
今回は株式会社LabBaseの上久保さん、株式会社アークエッジ・スペースのKOBA789さんにご登壇いただき、estieからはSWEのfursichさん が登壇しました。
発表いただいた内容を紹介いたします。
LabBaseのサービスプラットフォームのデータ収集機能開発にRustを活用した話
上久保さんからみんなで勉強しながらLabBaseのプロダクション環境にRustを入れていった様子をお話しいただきました。
Rust導入決定は「CTOの無茶振りから始まった」、「新しい技術を学ぶのはみんな大好き」など社風のイメージが付く内容でした。
またSeaORM 🐚 An async & dynamic ORM for RustというORMについて「非常に使いやすい」と紹介されていました。私のチームではSQLをそのまま書くsqlxを使っているため馴染みがなかったのですが、Dieselについで人気のある新しいORMだそうです。
管理のいらない開発用シードを作ってみた
estieのfursichさんからは、Rustのプロダクションコードを使った開発用データの投入を簡単にするライブラリGitHub - estie-inc/cder: A light weight database seeding helper for Rustを紹介していただきました。
これは、チームの「シードデータ管理どうしよう」という問題を解決するべくfursichさんが開発したもので、データ投入部分をプロダクションコードに依存させることでメンテコストを下げられるツールです。
シード管理の困りごとあるあるや、Rustアプリケーションでシードを実現するための実装上の工夫も紹介されていて楽しい発表でした。
地上と宇宙の両方でRustを使い倒す
最後に株式会社アークエッジ・スペースのKOBA789さんから、あらゆる分野を横断した「開発体験の基盤」になれる言語としてのRustの魅力を語っていただきました。
性能の様々なハードウェアの上で自前実装の専用プロトコルを動かすという状況に対して、組込み対応、ゼロコスト抽象化、cargoによるコード共有、FFIが簡単、axum・tonicなどのサーバーフレームワークなどが一つの言語で提供されているというRustの強みを活かして立ち向かっているとのことでした。
次回2023/03/15に開催します。
次回は2023年3月15日(水)を予定しております。
登壇者とLTタイトルは近日中に公開予定です。ぜひご参加ください。