「頼る力」を身に着けて、もっと仕事を進められるようになりたい!

こんにちは、SWEの松本(@matsu7874)です。この記事は estie 真夏のアドベントカレンダー 1日目の記事です!今年も夏アドカレやっていきます!

少し前に「もっと頼ったほうがいいよ」というアドバイスをもらったので、最近は以前より同僚に頼るように気をつけています。頼る際のポイントを同僚(仮にXさんとしましょう)の振る舞いから見つけたので言語化してみます。

頼る力

Xさんは仕事を爆速で終わらせて成果につなげる力がものすごいのですが、その中で今回は「頼る力」に注目します。これは自分より詳しい人がいるときに教えてもらいに行ったり、作業をお願いするときに使われる力です。Xさんの他の人を巻き込みながら不明点を明らかにしてタスク化していく振る舞いを支えていると感じます。ズームアウトして見ると自分がオーナーシップを持っている仕事に他の人を巻き込むということなのですが、そのタスクを1つ任せるという意味では「頼る」という表現の方がしっくりきます。

「頼る力」を「すぐ頼る力」と「しっかり頼る力」の2軸に分けてもう少し深掘りしてみます。

すぐ頼る力

まずは気軽さ、クイックさの側面です。

具体例を挙げると、Xさんは担当チケットでチーム合意が必要なときにたたき台を作ってくれるのですが、チームに持ってくる前に最大の論点については有識者と話していたりします。チーム外の同僚にも「ちょっといいですか」とカジュアルにMTGしていたりします。

あるいはあまり詳しくない領域については、最初に社内の専門家に方針を教えてくれ!と素早く頼ります。私なら自分でもう少し考えたいと思ってしまうところです。

協力を得て大きい岩だけ砕いたら、残りは自分で作業開始できるというところがポイントでしょうか。「すぐ頼る力」は組織全体として時間をムダにしないという姿勢から発生していそうです。

しっかり頼る力

次に頼る程度・頼り幅の側面です。

上述の例に加えてXさんは社内の専門家に全部やってくれ!と頼ることもあります。場合によっては「たたき台くらいもってこい」などと怒られそうなものですが、しっかり頼って一番いいプラクティスを教えてもらってきます。

つい、そんなにやってもらってはまずいのでは、自分がやることを期待されているのでは?と考えてしまいますが、仕事を終わらせることを求められていると考えればより得意な人にまるっとやってもらえるならその方が良さそうですね。

「しっかり頼る」は成果につなげるため確実にタスクを終わらせる観点がありそうです。

やはり「頼る」というふるまいは俯瞰で見て全体最適を考えるスキルの現れなのでしょうか。

本人にコツを聞いてみる

答え合わせ的にXさんに上手な頼り方についてコツを聞いてみました。


Q.なぜ上手に頼れているのですか?

A.そもそも頼るのが上手とは思っていないけど、言われてみれば思い当たる節はある。

自分の中にマネージャーとプレイヤーの2つ視点があって、マネージャー視点は「会社のエンジニアをレベルアップさせたい」と思っている。そうすると、みんな卓越したエンジニアから学んでほしいと思う。そのアドバイスをプレイヤーとしての自分に当てはめたら学ぼうということになる。とくにフロントエンド・インフラなどは自分より詳しい人間が近くにいるので学ぶのがいいだろう。



Q.みんなの前で聞くのって恥ずかしくないですか?

A.そういう人がいるのは理解できるので、あえてシグナルとしてみんなの前で聞くのを大事にしている。「この人に教わるということ」をみんなにやって欲しい。

プライドがあって人には聞けないぜ、こんなこと聞いて迷惑になるんじゃないかと思う人もいるかもしれないが、人前で勝手に聞いちゃう。すると周囲の人も聞いてみようと思うし、聞かれる側も全然聞いてよって言える。教えられるのに遠慮している人がいるかも知れない。時間使われたくないと思っている人も、質問くらい答えとくかってなってくれる。最悪自分のせいにして聞いてもらえばいいと思っている。


Q.もうちょっと自分でやらせてください!ってならない?

A.この点は非常に重要で、何かの記事 で読んだ考え方を取り入れている。

「調べ方を教えるべきで、簡単な答えを教えるべきじゃない」って言説があるが、ソフトウェア開発の場においてはそうとは限らない。ソフトウェア開発はやっていくと誰も分からないところにたどり着く。最前線までくると社内・チームに誰も知っている人がいない状況になる。その途中の段階で自分で考える力をつけさせるのはムダ。最前線で考えればいい。聞かれたら何でも答えますよって感じにしたい。という記事がある。

それは自分にも当てはまっていて、自分でパッと調べて分かったら早いから調べるけど、聞いたほうが早い。本当に重要な課題が残っていて、いくらでも考えればいい。

あなたにも頼らせてください

この機会に話を聞いてみて、全体最適の視点と、個人の視点からも全体最適を優先するロジックの組み合わせを説明いただいて、頼るためのマインドセットを理解できた気がします。

まだまだ常に上記の考え方を発揮できているわけではありませんが、近頃は気をつけており、以前よりスループットが上がってきたように感じます。

ところでestieでは多くのポジションで採用活動を行っています。一緒に働いてくれる方、ぜひカジュアル面談しましょう。あなたにも頼らせてください!

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