AWS Lambdaで形態素解析するためのタスク分割

お久しぶりです。AWS Lambda で形態素解析〜句を詠めば鐘が鳴るなりスッコココ〜 - estie inside blogの著者です。前回の記事では、必要な作業を簡潔に述べました。このようなブログをよく見ます。便利で読みやすく、必要な内容が詰まっています。多くの人が無料でこのような記事を公開してくださり、ありがたいです。

しかし、同じようにすれば動く”答え”が分かりつつも、その”答え”にたどり着いた道のりが不明なことが多いです。AWS初心者(私のことでもあります)からすれば、はるかな高みから書かれた文章に感じます(自分が書いた前回の記事でさえ思います)。

『勝負師と冒険家―常識にとらわれない「問題解決」のヒント』(東洋経済新報社)では「道路がなければ、てくてく歩いていくしかないと思えるけど、目の前に高速道路があったら、みんなそれに乗って、どんどん、先に行っちゃう。でも、本当にその先にすごくいいものがあるのかというと、実はゆっくり行ったほうが楽しいものが見えるんじゃないか、と思ったりもします。」と語られています(羽生善治さんの学習の高速道路論)。最初から高速道路に乗るのは危険だと思うので、今日から歩くようにじっくりと1ヶ月かけ、AWS初心者がSlackの特定のチャンネルに投稿された川柳を検出できるまでの記録をお届けします。

最終的にした作業だけでなく、検索した単語や試行錯誤も載せ、似た機能を作る人にも参考にしてもらえる記事を目指しました。皆が高速道路に乗る場所を歩く記事なので、とても長いと思います。

道のりの把握

まずは「Slackの特定のチャンネルに投稿された川柳を検出する」というタスクを、Slackを使ったことがある程度の人でも理解・実行できるくらいに分解・具体化します。

  • 1分毎にSlackの575チャンネルに投稿されたメッセージを見る
  • 各メッセージが五・七・五かを判定する
  • 五・七・五の音を持つメッセージに、「それにつけても金の欲しさよ」と返信する

「一体何がしたいの?」と聞かれそうですが、「一体何をすればいいの?」は解決できそうです。

このタスクは以下の能力があればできます。

  • Slackからメッセージを取得する
  • 文が五・七・五かを判定する
  • Slackにメッセージを送信する
  • 定期的に行動(処理)を実行する

これらの能力を順に機械化・自動化していきます。

最終的な成果は、 AWS Lambda で形態素解析〜句を詠めば鐘が鳴るなりスッコココ〜 - estie inside blogと同じです。

次の記事では、能力1「Slackからメッセージを取得する」に取りかかります。

それでは1か月、よろしくお願いします。

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