野村総研からestieへ、インド駐在が導いたスタートアップへの道


【プロフィール】羅 俊明(ら じゅんみょん)
野村総合研究所(NRI)のコンサル部門でインフラ・不動産領域を中心に事業戦略・新規市場の参入戦略・M&Aなどのテーマを担当。estieではクライアントのサクセスを担当するアカウントマネージャーと、新規プロダクトの開発を担う事業開発を担当。
趣味は街歩き、読書・読漫、ヨガ。

今までのキャリア

新卒で野村総研のコンサル部門に入社し、14年間コンサルタントとして過ごしてきました。インフラ・不動産領域を中心に事業戦略・新規市場の参入戦略・M&Aなどのテーマを担当してきました。キャリアの内、半分を成長著しいインドの地で駐在員として過ごしました。

インドは世界有数のスタートアップのエコシステムが成長中の国ですが、クライアント向けのプロジェクトを行う中で、多くのスタートアップ経営者と議論する機会に恵まれました。スタートアップ企業というものに接したのがestie入社の遠因だと思っています。

どの企業も業界が持つ課題を、ユニークなプロダクトやサービスで解決していく壮大なビジョン(世界観)を掲げていたのが印象的で、「そういう壮大な話、ロマンがあって好きだわ~」と思う自分がいました。勿論、クライアントのために様々な論点を検証するために議論をしているのですが、創業にあたって設定した業界課題、ポジショニング、市場に初手として入り込む切り口、成長の道筋、とんがった技術、オペレーション上の工夫を理解していくにつれ「彼らのJourneyを一緒に歩むことができれば楽しそうだな」と思ったのを覚えています。

なぜestieを選んだか

自分がインドに駐在した当時の拠点はまだとても小さい組織だったのですが、幸運なことにそれなりの規模の組織に成長することができました。いわゆる0→1ではないですが、1→10のグロースフェーズを経験することができたのが自分にとってとても大切な時間でしたし、苦労も絶えませんでしたが素直に楽しかった時間でした。

40歳という節目を迎え、幸いなことに心身ともに健康ですが、コロナ期間中はインドでロックダウンを経験しました。ロックダウン期間中は全く家を一歩も出ることはできませんし、家の外では酸素ボンベも病床もない阿鼻叫喚の世界が広がっていました。自分のこれまでとこれからの人生を見つめなおし、熟考する時間が山ほどありました。自分は明日知らぬうちに感染し、誰にも知られないまま、救急車も呼べないまま、呼ばれても酸素ボンベもない中で死んでしまうかもしれないと死を身近に感じました。

人生何を始めるにも遅すぎることはないと思います。ただ、今この一瞬は本当に一度きりで、精神的な熱量、心身の健康、誰かに左右されない自分だけの判断で意思決定できる環境というのはどんどん少なくなっていくのが現実だということを考えました。

日本に帰国後、徐々に日本社会に順応していくにつれインド時代の記憶が少しずつ思い出になっていくのを感じました。カオス×グロースの日々だった駐在時代、インドのスタートアップ経営者らと議論しながら胸が躍った瞬間が鮮明に思い浮かぶことが多々ありました。自分が身を置きたいのは、インドのような環境ではなかったか。自分の気持ちを整理し、よりカオスとグロースが楽しめるスタートアップ、その中でも、転職しても後悔しないだけのでっかい業界課題に真っ向から挑み、No.1になれるようなポテンシャルを持つところに身を置いて頑張ってみようと思い転職活動に臨むようになりました。

estieとの出会いと入社を決断した理由

estieは元々名前も聞いたことのない企業でした。

初めての転職活動で勝手もわからない中で、カジュアル面談がどういうものか経験してみないと始まらない、というそんなやや不純で、今思えば失礼な考えでカジュアル面談に臨みました。ビジョンや戦略も聞いた気がするのですが、私の場合、チラ見させていただいたプロダクトを見て衝撃を受けたことが一番の印象として残っています。

選考を経ながら自分が残していたメモを読み返すと以下の記述が残っていました。

  • インターフェース、UXが美しい
  • よくまぁこんなデータを手に入れたな。まさに宝の山
  • 国内でアセット、バリューチェーン等への拡張性もあるし、海外にも拡張性がある
  • 人が真っ当に柔和でアグレッシブ
  • パーパスがしっくりくる。メンバーはカオスを楽しみそうな人たち

すでに初期のころから心を奪われ、参画したいな~という気持ちで一杯だったんだなと思い出します。転職活動では様々なスタートアップ企業と話す機会を得ましたが、estieは市場参入ポイントや成長経路、結果としてのポジショニングもユニークだなという風に評価していました。

選考では、ビジネス面の他、パーパスやビジョンが浸透していて一体感がある組織かどうかの評価も大事にして臨みました。その中でもestieはかなり「共有された価値観」があると企業だいう感触を得ました。価値観がまとまりすぎると、それはそれで組織としての柔軟性や多様性のところで弱みになりそうなものですが、個々人の違いは前提としつつ、それでも共有しているものがある、という印象を受けました。

最後に1点、入社先を決めるにあたり大事にしていたポイントがありました。それはエンジニアと一緒に事業に取り組めるか、という点でした。とあるテレビ番組で地域住民のために草刈り機や生活用品を作り上げる設計士のおじいさんを見たことがあるのですが、人間のニーズを解決するソリューションを具体的なモノやコトとして作り上げるエンジニアはすごいなぁと尊敬の念で眺めていました。フィジカルの世界だろうとソフトウェアの世界だろうと、何か新しいものを世に生み出せる人たちと一緒にできると楽しいだろうな、どうせ世の中にインパクトを起こすなら、最強のエンジニアとモノづくり、ことづくりに取り組んでみるというのをどうしてもやってみたかったので、採用面接を受ける過程では、エンジニアとの距離の近さやコワークを円滑にできそうか、などを自分なりに確認してきました。estieではエンジニアサイドの人たちと二人三脚でやっていけそうだという感触を得ることもできたのも入社を後押しした要因となりました。

これから何をしていくか、何をしているか

私のestieでの役割は2つあります。1つはアカウントマネージャーとして既存顧客が抱える課題をestieのソリューションを通じて解決することに貢献すること。そしてもう1つが事業開発として新規プロダクトを作っていくことです。

アカウントマネージャーとしての期待に応えるべく、日々esiteのプロダクトとそのデータを触りながら、どこまでクライアントの課題に寄り添い、応えられるか、限界に挑戦し続けたいと考えています。estieのプロダクトが提供するデータの奥深さに感動するとともに、お客様から喜ばれていること、大きな期待をかけていただいていることを感じています。estieのプロダクト群は日々、色んな職種の人々のコラボレーションによって改良・発展していることを強く感じます。エンジニアとアカウントマネージャーの定例会で密に情報交換をするのもさることながら、皆自分の「職種」に閉じることなく、どんどん染み出していく守備範囲の広さみたいなのを感じました。

もう1つの役割が新規プロダクトの開発です。まさに自分が入社前に期待していたエンジニアと二人三脚で試行錯誤する毎日を楽しめています。ぼんやりと思い浮かべてきた机上のコンセプトが、実際に画面として、データとして分析基盤として作りこまれていくのを見ると興奮を覚えます。時に試行錯誤しながら、時に涼しい顔をしながら実現していくエンジニアの方々と一緒に仕事させてもらっている環境に感謝するとともに、こうした状況を素直に楽しめています。これまでestieが世に生み出してきたプロダクトには、クライアントからの多大な期待を背景に多くのメンバーが情熱と知識とエネルギーをつぎ込んできました。自分もそうした熱量に負けないよう、事業開発に取り組んでいきたいと考えています。

最後に

estie では引き続き多くの仲間を募集中です。

estieの挑戦に興味を感じてくれた方はもちろんのこと、エンジニアとの共同作業に興味を感じた方、人生の節目に際して今後の方向性を考えていらっしゃる方、今更転職なんて、、、と思っている方も是非気軽にカジュアル面談できればと思っております。

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