競プロ好きなコンサルタントが不動産TECH企業に飛び込んでみるまで

自己紹介 【プロフィール】福島 輝(ふくしま あきら)
大学卒業後、メディア系コンサルタント企業に従事。その後、AI 系スタートアップを複数経由し、2024年3月よりestie に参画。データエンジニアリングを担当。

入社するまで

大学を卒業してから、エンジニアに限らず様々な会社で色々な仕事をしてきました。

エンジニアとしてのキャリアをスタートさせた AI スタートアップでは、主に画像解析サービスのバックエンド担当として、のびのびとコードを書いていました。競技プログラミングを始めたのもこの時期です。プライベートでコードを書いていても楽しいのだから、IT エンジニアを生涯の仕事にできたら幸せだろうと考えるようになりました。

AtCoder 経由で転職した前職では、AI コンサルタントとして働いていました。プロジェクトの開始から社会実装までをクライアントと伴走することが仕事です。工場に行って実機械を見たり、データを見て機械学習チームと一緒にソリューションを考えたりしていました。

クライアントの声を直接聞き、積もり積もった不満や問題意識を技術的課題として整理する経験は、今後長くエンジニアとして働く上で価値があるものだったと感じています。例えば機械のログデータを見て一定の傾向を見つけるといった職務も、単にそれを分析するだけのタスクとして与えられていたら、通り一遍の分析をして終わりだったかもしれません。しかしプロジェクトのキックオフからクライアントと対話を重ねる中での分析となると、このログが取れているならば他にもこのようなログが取れているのではないか、この箇所のログを出せないのはどういう社内事情に起因するのだろうか、とタスクの外側にも自然に想像力が向くようになります。仕事の進め方として、目の前の課題を根源的な問題を含めたフレームで捉え直すことができるようになりました。

前職を辞めてからは、貯めたお金で計画的に、1年ほど無職を満喫していました。

前職を辞める前、同僚から「借金を n 億円抱えているにも関わらず楽しそうに暮らしている人がいる離島」の存在を聞いていました。その島とのコネクションを持っておけば、これからの人生で大きなチャレンジをして大失敗し、借金を n 億円抱えたとしても楽しく生きていけるはずです。これ以上ない無職期間の使い方だと考え、愛媛の離島で1ヶ月ほど生活をすることに決めました。ホストファミリーの方々には温かく受け入れていただき、みかんをもいだり生まれたての子ヤギと遊んだり、1メートル近いスズキを釣ったりと楽しい思い出を作って帰ってきました。



その後も、メンターとして前職の上司の協力を仰ぎつつ(起床報告と1日の進捗報告をしていました)、競技プログラミングの使用言語を C++ に乗り換えたり、ついでに C++ のコンパイラーを作ったりしながら、のびのびと生活していました。AtCoder Heuristic Contest に参加して、TOYOTA 主催のプログラミングコンテスト決勝(オンサイト)に進出したり、RECRUIT 主催コンテストの上位者向け懇親会に参加させていただいたことも思い出深いです。

なぜ estie に?

前職の同僚(riano_さん)が転職先として選んでいた他、競技プログラミングをやっていた関係でkenkooooさんやmayocornさんのことを知っていたので、存在は認知していました。

転職活動を始めるにあたって、懇親会やカジュアル面談、展示会に参加してみたところ、3つの点で強い魅力を感じました。

1つ目は、エンジニアチームが強いことです。matsu7874さんやkenkooooさんが出版した本(実践Rustプログラミング入門)の存在は以前から知っていましたし、タイムラインで話題になっていた強い人(Lin さん)が所属していることも知っていました。実際に動いているプロダクトを見ても、機能・速度・見た目が全て COOL だったので他の人たちも優秀なのだろうと考えていました。

2つ目は、ビジネスモデルが強いことです。商業用不動産業界のことは正直なところあまり詳しくなかったのですが、入社前にお話しした人たちから理路整然とした説明を受けたことで独自の強みとして認識するようになりました。前提として estie は、海外ですでに成功事例のあるビジネスモデルに日本でいち早く着手し、十分な先行者利益を持っていることで、ベンチャー企業にも関わらず力強い経営基盤を既に持っています。その上で、日本の産業を拓くという高い目標を掲げ、チャレンジングな課題に取り組み続けることで、ビジネスモデルをより洗練させ続けている企業なのだと理解をしました。

3つ目は、働いている人たちが楽しそうだったことです。直接話を聞いてみても estie inside blog を読んでみても、自分の言葉で会社の魅力を伝えてくれる人がたくさんいると感じていました。また、錚々たる企業を渡り歩いてきた人たちが長く身を置いている様子をみても、優秀な人たちにとって居心地の良い場所なのだろうと推測できました。

働いてみて感じていること

これまでデータエンジニアとして働いたことは全くなく、入社直後は SQL の簡単な文法も分かりませんでした。職務内容は Terraform や Snowflake といったツールを駆使したデータパイプラインの構築なので、本当にまだまだ分からないことだらけです。

ただ、チームメンバーもチームじゃないメンバーも快くサポートをしてくれるので、楽しく働けています。

ここから働いていて感じたことをまとめてみました。

ちゃんとしている!

ベンチャー企業は、少人数かつ開発スピードが求められることもあり、製品の品質や作業フローがおざなりになりがちな傾向があると思います。ただ、estie は高い品質を要求され続ける大企業で働いていた人たちが多く在籍しており、クオリティに対する責任感が高い水準で共有されていると感じました。

開発の速さを称揚する企業文化は確かに存在しているのですが、その前提として品質の基準がしっかりと設けられています。私の所属するデータチームの温度感を競技プログラミングで例えるならば、問題を早解きすることがレーティングを上げる上で重要ではあるものの、100ケースのうち1つでも TLE があれば当然 accepted ではないと全員が認識しているイメージです。

仕事を楽しもうとする雰囲気がある!

大企業で非常に良い待遇で働いていたような人たちが、「楽しそうだから」「やりがいがありそうだから」という理由で会社に参入してきているためか、会社全体に仕事を ENJOY しようとする空気感があるような気がします。

社内交流を目的とした1on1である 「よもやま」(今後ブログで紹介します)や社員同士で成功を讃えあう Winning session といったイベントがあり、お互いの存在を認識し褒め合う文化が形成されています。楽しんで仕事をすることは個人のパフォーマンス向上および会社の成長のための強力な手段ですが、それ以上に、人生の一部としての仕事を楽しむことが会社の目的そのものになっているのだと思います。

強いエンジニアがやっぱり多い!

入社前から知っていたような人たちと実際に関わってみると、やっぱり強い人たちは強い!と感じました。

どんなところが強いと感じたのか、一部を挙げてみます。

  • 「ここはどうなっているんですか?」と聞いた時の回答の網羅性と精度がすごい
    • サービス全体(マクロ)と実装部分(ミクロ)が連続的に頭の中に入っており、どんなスコープの話になっても適切な説明ができる
  • 技術に対する感度がすごい
    • 技術系のリリースを追っている人たちがたくさんいて、情報が出るたびにあれができそうこれもできそうと盛り上がっている
    • 他企業とのコネクションを持っている人も多く、業界の標準を知っている
  • 速度がすごい
    • 毎日のように新しい機能・改善がリリースされている

さいごに

成長したい人にはぜひ飛び込んでほしい環境だと断言できます!

まずは estie について興味を持っていただけたら嬉しいです。お気軽にご応募いただけるよう、カジュアル面談を用意しております。ぜひ一度お話ししましょう!

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