EMをしている松本(@matsu7874)です。estieでスタッフエンジニアという職位を導入した際に書籍『スタッフエンジニア』を使って社内勉強会を開催していました。書籍では5章に様々な会社のスタッフエンジニアのインタビューが掲載されているのですが、estieにも前職でスタッフエンジニアを努めていた Ryosuke Lin Yamamoto がいらっしゃるので、より深く理解を深めるためインタビューをさせてもらいました。
前職の職位の構造
Q. 前職でエンジニアの職位はどう設計されていた?
前職のジョブタイトルはこのような形でした。
- ソフトウェアエンジニア
- ソフトウェアエンジニアII
- シニアエンジニア
- スタッフエンジニア
- プリンシパルエンジニア
全社で100人~200人のエンジニアがいて、プリンシパルが3人、スタッフが10人くらいでした。
スタッフエンジニアの実務
Q. スタッフエンジニアとしてどのような業務を担当していた?
スタッフエンジニアだから特別なことをやれということはなかったです。基本的にはシニアエンジニアと同じ仕事をしていて、時々スタッフエンジニアが集まって難しい問題を解く会がありました。難しいというのは、コードベースを広く深く知っていないと解決できないという意味です。例えばすべてフルスクラッチで書いていたビルドシステムを移行するので、コードベースをすべて読み解いて依存関係を整理するという仕事がありました。
Q. シニアエンジニアの仕事というと?
チームメンバーへのタスクアサインを行う。自分でやるやつは黙々やる。JD(ジョブディスクリプション)にはなかったが、マネージャーから要請されたのはジュニアメンバーの成長やキャッチアップ支援。
スタッフエンジニアになってからは、日本のチームが本社との時差を持っていたので、本社との架け橋になってほしいという要望ももらっていた。マネージャーではないがほかのチームに関心を払ってほしいということが要望されている感じ。
Q. どれくらいの割合でそれぞれの仕事をしていた?
一番ソルバーに寄ったときで5割くらい。普段はテックリード7割、ソルバー3割。7割のエフォートでシニアの8~9割くらいの成果を出せるといいかなくらい。
※『スタッフエンジニア』ではスタッフエンジニアを「ソルバー」、「テックリード」「アーキテクト」「右腕」の4つに分類している。
Q. スタッフプロジェクトというものはあった?
これをやればスタッフというものはなくて、総合的に評価されていた。estieの評価と同じような運用。全社的な視野を持っているかとか能力があるかを見られていました。スタッフエンジニア人格として気をつけていたわけではないが、自分の好きなことを勝手にPOC作って見せたり、売り込んだりはしていた。
シニアエンジニアとスタッフエンジニアの差分
Q. シニアエンジニアとスタッフエンジニアのJDは何が異なっていますか?
シニアエンジニアの延長線上にスタッフエンジニアを位置づけていたので、要求は明文化されていなかった。シニアの仕事をこなしていれば人によってはスタッフになれる。シニアは今までの仕事を考慮して、時間をかければなれる傾向があるが、スタッフは結構実績を見られる感じがする。
Q. ずっとシニアな人ってどんな人ですか?
マネージャーから言われた範囲のことだけをやっていて、影響範囲が自分のチームに閉じている人はシニアのままだった。そこを破っていくとスタッフレベルになれる。高い目標を設定したほうがみんな頑張れるので目標は上げたほうがいいと思う。estieは目標がちゃんと高めなのでいいと思う。
スタッフエンジニアの転職
Q. 転職するとき、新しいポジションがスタッフエンジニアかどうかは気にしていたか?
気にしていなかった。前職のシニアとスタッフの仕事内容があんまり離れていないタイプだったので。
Q. estieでもスタッフエンジニアになりたいか?
estieのスタッフエンジニアの仕事は面白そうだと思っている。自分がやれる量ならやりたい。とはいえスタッフエンジニアにならなくても他のプロダクトのチームに突っ込んでいくとか、勝手にPR出すとか、設計の提案はできる。特別なことをやりたいということではない。
スタッフエンジニアな働き方をしたい方のご入社お待ちしております
インタビューを通して、Linさんが日常的にスタッフエンジニアとして振る舞っていたことが伝わってきました。estieでスタッフエンジニアをしている @kenkoooo との共通点も多く見え、スタッフエンジニア像への理解が深まりました。
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