【プロフィール】吉原 興宙(よしはら ともひろ)
群馬県生まれ。東京工業大学工学院電気電子系修了。2019年に新卒でリクルートに入社し、出向先のIndeedで雇用者向けの機能開発を担当。1年後にIndeedへ転籍。2023年5月にestieに入社。
はじめまして、2023年5月からestieでソフトウェアエンジニアをしています吉原です。
2019年に新卒として働き始めて、今回初めての転職で2社目の正社員となります。
転職にあたり自分なりに様々なことを考えたのですが、そこで新卒の就活のときに考えていたことと結構変わったな、ということに気付いたので、せっかくなのでこの機会に入社エントリーとして書かせてもらおうと思います。
前職
出向から転籍と形式の変化はありましたが、4年間Indeedのソフトウェアエンジニアとして働いていました。主に求人検索サイトの雇用者向けのページで、雇用までにかかるプロセスを改善するような新機能の開発をしていました。
新卒就活のときに重視していたことは大体以下のようなことでした。
- 労働環境
- 無理な長時間労働がないこと。オフィスとかも充実してると嬉しい。
- 技術力が高いこと
- 自分自身、就職するまでコーディングはほぼ競プロしかやったことがなかったため、実際のプロダクトがどういう環境でどう作られているか高い水準で学びたかった。
- 給与
実際Indeedはこれらに関して、それぞれの項目を個別にみたとしても簡単には他に追随を許さないほど良かったと思います。
従業員ファーストで、有給は無限だし(名ばかりじゃなくて実際に1ヶ月丸々頂いたこともありました)、ランチや豊富な種類の飲み物やお菓子が常に置いてあるし、椅子は良いし机は広いし卓球台やビリヤードで遊べました。お互いをリスペクトする文化が成熟されていたし、書籍購入やオンラインコースのサポートも充実していました。開発環境のセットアップからリリースのパイプライン、ロギングや分析まで基盤が整備されており、各分野 / プロダクトのエンジニアが快適に自分のすべき業務に集中できました。
コードやレビューで学べることもとても多かったし、Design Doc(比較的大きな設計や複雑な問題に取り組む際のドキュメント)では将来における保守性・拡張性だったり、リリースまでの実装時間を考えた要件の再検討やエッジケース許容の必要性などが活発に議論されていました。入社するまでほぼソフトウェアを開発するという経験がなかったのですが、それをネガティブに捉える人もおらず、技術水準の高い人達の中でとても学びやすい環境でした。
待遇も引くぐらい良くて実際人に話したときは引かれました。
なぜ転職へ…
前述の通り、新卒のときに希望していた条件に対してこれ以上ないくらい最高だったIndeedだったわけですが、この通り転職を決めました。
きっかけは、数年間働いてみたときに漠然と次のように感じたことでした。
- 自分のやっていることが会社や社会に対してどれだけインパクトを与えているのか実感が湧きづらい
- データとしては「全体の何%のユーザーに使われてこの日何人がこの機能を使いました」ということが分かるし、それによってチームの定量化された目標がどれくらい達成されたかも分かった。しかし、それがいかに実際のユーザーにとって役に立っているのかということを実感するのが自分にとって難しかった(主にその機能が外国にいるユーザに使われていて、身近に感じることが難しいことも一因だったかもしれない)。
- 5年先の働いている自分があまり想像できない
- 業務ではエンジニアとしてコードを書いていたけど、5年後どうなっているか、どうなっていたいかのイメージがあまり出来なかった。今と同じような状況でコードを書いているだけだとしたらつまらないと思った。エンジニアとしては学ぶことが多かったが、上記のような気持ちも相まってあまりプロダクトに対してオーナーシップをとりたいという気持ちが湧かなかった。
とはいえ環境としてはとても良かったので、実際に転職を真剣に考えるようになったのはかなり後でした。
数週間ごとにこういったことを考えては「いや、でも働く環境としてはこれ以上無いくらい良いんだよな…」という思考をぐるぐるして、何周目かで「自分にとって最高の環境」の条件が変わったのではないか?と思いました。
最高の環境について考えると、「自分から率先して働きたいと思える環境」だと思いました。例えば、お金が無限にあったとしても働きたいと思えるような仕事であり、力を尽くして成し遂げたい仕事です。
待遇が良くてオフィスにハンモックがあることよりも、そちらの方が自分にとって重要だと思い、転職を決意しました。
なぜestieへ…
転職先を考えるにあたって、「自分から率先して働きたいと思える環境」についてより深く考えてみました。Indeedで働いた際に感じたことをもとに
- 会社に対して大きなインパクトを自分が出せる
- 価値を届ける人を身近に感じることが出来る
- コードを書くだけでなく実際のお客さんの課題を考えて解決する(したいと思える)
といったことを重視しようと決め、ざっくりとB2Bのベンチャーっぽいかな、と思いました。
そんな中、偶然知り合いのエンジニアで元Indeedの方のestie入社エントリーがtwitterのタイムラインで目に止まり、読んで分かる分かる〜と思いながらひとまずカジュアル面談をお願いすることにしました。
話を聞いていく中で、重視したいと思っていたポイントとマッチしそうということ、技術レベルも全体的に高そうなこと、そして何より話をしている人達がみんな、事業や仕事に対して熱意を持ち、自分がやりたくてやっていると感じました。
転職にあたって一応何社か見て回ろうかなと考えていましたが、こんな人達の中で、自分も一緒のチームの一員として働きたいと思ったのでとりあえず入社しちゃお、とestieへ入社を決めました。
1ヶ月働いて
実際に1ヶ月経ちましたが、毎日楽しく仕事をしています。
社内の雰囲気はとても和やかで、日々の仕事に対して積極的に自慢したり称え合う文化が確立されています。
それでいて、まったりしている雰囲気は全く無く、チームのみんなが常にプロダクトやチームの運用、ミーティングの進め方などに課題意識を持ち、隙あらば良くしようという気持ちを感じます(社内ではこれをイシューシコウという言葉で言語化して大切にしています)。
プロダクトに関しても、(面談時から話には聞いていましたが)やりたいことが山ほど残っていて、お客さんが欲しいといった機能も、それは必須だろうといった機能もまだまだあって日々書きがいのあるコードを書いています。
そして、入社して一番面白いなと感じていることは、estieという会社は思ったよりも大きく、やりがいのあることをしようとしている、ということです。
estieの今のメインビジネスはオフィス賃貸の領域ですが、目指しているビジョンは、簡単に言うと「都市開発の未来の予測・創出の基盤をつくる」ことです(詳しくは estieが作りたい未来について)。
自分自身はまだ不動産業界に詳しいわけでもなく、スタートアップ周辺のことも知らないのでこれがどれ程のことを言っているのかも肌感で分かっているわけではありません。
ただ、このとてつもなく無謀とも思えるビジョンを、一緒に働いていてとても優秀だな、すごいなと思う仲間たちが本気で実現しようとしていることを感じ、自分もこのどデカい構想の一員として働くことにワクワクしています。
最後に
色々書きましたが、まとめるなら「あまり業界のことよく知らないし、深いこと考えず転職したけどめっちゃ楽しいよ」ということです。
お話するとより雰囲気や技術の仔細が伝わると思いますので、興味のある方はぜひお気軽にカジュアル面談してみてください!