全力余生

こんにちは。kenkoooo です。estie で余生を開始してから1年経ちました。かなり楽しめているので、その様子を共有します。

入社目的と進捗

estie をメチャクチャ給料を出す会社にしたいと思って入社しました。何か崇高な目的があるわけではなく、単にそういった会社が作れるのかどうか試してみたいためです。これが思ったより面白く、開始から1年ほど経ちましたが、未だに熱中してます。いったん5年くらいは集中してやり込みたいと思っているので、もうしばらくは続けていくつもりです。

クリア条件を達成するためには、少ない人数でメチャクチャ売上を上げていくことが必要になりますが、自分には営業などの才能はなく、売上を直接作っていくことはできません。一方で、ソフトウェア開発は他人より少し経験があるので、これを活かして次の方針でプレイしています。

自分ができることとしては4点、「メチャクチャ開発」「メチャクチャ採用」「メチャクチャサポート」「メチャクチャ共有」です。

最初はこんなナイーブな手法で通用するのか不安もありましたが、少しずつ結果が出てきたので、当面はこの方針で突き進んでいきたいと思っています。

一緒に働く人々

小さな会社は優秀な人たちには見向きもされないのではないかと思っていましたが、様々な面で尊敬できるような人が意外と集まっています。そういった人たちは、ピカピカの大企業で良い待遇でのんびり暮らす道を選ばず、小さな会社でがむしゃらに働くことを選ぶような安全装置が壊れている人でもあり、いざというときに守りに入らなそうという信頼があります。

ビジネスとの関係

ビジネスサイドには不動産業界出身者が多く、業界をテクノロジーの力で良くしたいという熱い思いを持った人が集まっています。良いものを売りたいという気持ちが伝わってくるので、自分も彼らが売りたくなるような良いものを作りたいという気持ちになっています。

不動産業界の営業というと体育会系のイメージがあり、自分のようなパソコンオタクとは相容れないという強めの偏見を持っていましたが、少なくとも estie のビジネスチームの人々からは技術やエンジニアへのリスペクトを感じます。いちエンジニアとしては、その期待に応えたいと思って働いています。

労働環境

月1回の全社定例の日以外はリモートで働いているので、人混みが苦手な自分にとっては快適です。裁量労働制でコアタイムもないので、自分が一番やりやすい形でスケジュールを組むことができています。有給も当たり前に取れるので、自分もゼルダ新作発売直後に全投入する予定です。

会社支給PCは予算の範囲内で選べますが、この予算が結構高く、自分はゲーミングラップトップを選択しました。8コア16スレッドCPU・32GBメモリ・1TB SSDが載っているので、Rustのコンパイルも高速で、非常に快適に開発できています。おまけにGPUも載っているので深層学習モデルも高速に動作しますし、キーボードや背面が七色に光ります。

コンパウンドスタートアップ

会社としては、1つのプロダクトで走り切るのではなく、複数のプロダクトを同時並行で開発し、それらを組み合わせて相乗効果を出すスタイルでやっています。開発者としては、プロダクトごとに小さくスコープを切って少人数で開発できるので、高速に開発サイクルを回すことができ、気持ちよく開発できています。自分のチームでは毎日5〜6回本番リリースしていますが、リリースすることで脳のスタックから pop されていくので、精神的にはかなり楽です。

Values

estie では「イシューシコウ」「バクソクアウトプット」「ジブンドリブン」「アナタシテン」の4つを Values と呼び、会社として大事にしています。要は、オーナーシップを持てとか、リスペクトをしろみたいなことで、日本語をカタカナにしているあたりなどいけ好かなく感じるかもしれませんが、表記はともかく、この Values そのものはよくできていると思います。

社会人として身につけるべきことは、おそらくたくさんあると思いますが、自分は社会性が身につかずにここまで来てしまいました。そういう人間にとっては、とりあえずこの4つだけで良いということになっているのは、考えることが少なく済んで楽です。

もう一つ、「バクソクアウトプット」が明文化されていることも気に入っています。estie が取り組んでいる商業用不動産領域は手探りの面も多く、早く出して早くフィードバックを得る必要があります。高速にフィードバックサイクルを回すことで正解に近づいていくことができるため、常にスピードを意識する必要があり、これが分かりやすい場所に書いてあるのは助かります。

また、プロセスはアウトプットを出すための手段であり、本来、各人が一番アウトプットが出る方法で仕事をするのが正しいはずですが、人を無理にプロセスに合わせようとした結果、アウトプットがあまり出なくなってしまった例はいくらでもあると思います。常にアウトプットを意識することで、そういったことを防げそうです。

キャリア

最近のテック企業らしく、estie では昇進していくとマネージャーの道とIC (= individual contributor) の道を選ぶことができます。一時期、マネージャーになった方が自分の目的を早く達成できるのではないかと思い、EM 勢の技を見て盗もうと思っていたのですが、思いのほか EM 的な仕事に興味が持てなかったので、IC として頑張ることにしました。

決して他人に興味がないわけではなく、サポートするのはむしろ好きで、その結果としてプロダクトやチームが技術的に成長していくことに関心があります。一方で、一人ひとりが良い人生を送れるようにすることには意外と興味が湧かなかったので、そういうのは得意な人たちにお任せすることにして、自分はソフトウェア開発を軸にやっていきます。IC でも給与テーブルは同じなので、他の人が同じ道を進みやすくなるように、ソフトウェア開発一本でトップラインを押し上げていけたらいいなと思ってます。

おわりに

実は、自分としては働いている自覚はなくて、給料最強の会社を作る RPG にソフトウェア開発者というロールで参加している感覚です。このゲームは自分が心からやりたいと思っていることですし、自分の本気がどこまで通用するか見てみたいという意識もあるので、全力でやっています。

まだ全クリには遠いですが、手応えはあるので、この調子でやっていくつもりです。引き続きプレイ仲間募集中です。

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