estieのデザイン現場とは - イベント書き起こし記事

※本記事は1/31に開催された「デザイナー比率高 estieのデザイン現場とは」の一部抜粋で書き起こしております

イベント概要

estie(エスティ)は2022年1月12日、約10億円のシリーズA資金調達を発表いたしました。調達した資金を活用して、商業用不動産業界のデジタルトランスフォーメーションをより加速すべく、「estie pro」を拡張するマルチプロダクト戦略を展開。これを支えるべく、組織規模を1年で2倍以上に拡張させる計画を発表いたしました。

そして現在、32人のメンバーのうち、デザイナーは4人。全体の12.5%がデザイナーという高いデザイナー比率を誇るestieでデザイナーはどのように働いているのか。業界特化型のSaaS開発へのデザイナーの関わり方、他職種との連携方法、チーム拡張の裏側を語ります。 今回は、デザイナー4名がパネルディスカッション形式でestieのデザイン現場について対談しました。司会進行役は、HRの藤田です。

estieのサービスに興味がある方はぜひ、こちらの動画をご覧ください!

オフィス不動産ポートフォリオ経営戦略のDXを推進し、日本の都市の価値向上を目指す「estie(エスティ)」(ICC KYOTO 2021) - YouTube

登壇者紹介

モデレーターはHRの藤田、お話しするのはデザイナーの4名です。

トークセッション

開発メンバーに対してデザイナーの適切な人数比は?

藤田:estieは社員32人中4人がデザイナーであり、デザイナー比率が高いのが特徴です。この点について、他社と比較しつつ詳しく聞かせてください。

荒井:近年、海外ではデザイン会社の買収が相次いでおり、その流れを受けて日本でもデザインへの投資が増えています。デザインの注目が高まるにつれて、デザイナーの採用割合も増加傾向にあります。『デザイン組織のつくりかた』という本でも、プロダクト開発者に絞った場合、デザイナー1人に対して開発者5~10人が適正であると書かれています。estieでは、現在エンジニアが17名に対しデザイナーが4名いるため、デザイナー比率は世界的に見ても高いです。デザイナーが4名いることで、プロダクト開発を担う各チームに1名デザイナーを配属することができます。estieのデザイナーは他社と比較しても多様な役割を果たすことが期待されているので、現在のデザイナーの人数は適正だと考えています。

デザイナー間の分業について

藤田:デザイナー4人体制になってから、どのように業務を分担していますか?

大原:幅広い業務に携わっています。私は、先ほど説明があったestie proのプロダクト設計や、コーポレートサイトのリニューアル、展示会場に設置する大型パネルのデザイン、不動産雑誌のデザインなどに携わりました。

荒井:パネルや雑誌のデザインって結構めずらしいですよね!前職でそのような経験はありましたか?

大原:ないですね。初めてのことだったので、調査してレビューを受けながら少しずつ進めていきました。

藤田:補足ではありますが、1月の資金調達のリリースと同時にコーポレートサイトをリニューアルしました。メンバーの写真をなーちゃん(大原)が撮ってくれて、非常に良いものに仕上がっているので是非ご覧ください! www.estie.jp

ひかるさん(布川)・きおさん(山田)は最近参画されましたが、estieではどのような業務に携わっていますか?

布川:詳しくは話せないのですが、少人数のチームで0→1のプロダクトを立ち上げています。ビジネス側のメンバーと連携しながら、私はデザインとフロントエンドを担当しています。

山田:業務委託の時からずっと新規プロダクトの立ち上げに携わっており、ユーザーリサーチから実装までを担当しています。

Q&Aセッション

藤田:ここからは参加者から頂いたご質問に答えていきます。

4名全員がコーディングもできるとのことですが、コーディングまでできるデザイナーが多いのはなぜですか?

荒井:デザイン・実装どちらもできる人材を求めているからです。estie proは顧客に毎日使っていただく業務ツールのSaaSなので、細かい使い心地や統一感にまでデザイナーがこだわってプロダクトを作りたいと考えています。可能な限りデザイナーがエンジニアと連携して、Figmaで定めたUIをブラウザの画面で表現したいという気持ちがありました。 一方、デザイン・実装どちらもできる人材は希少なので、採用の際には非常に苦労しました。

布川:求職者側も、デザイン・実装どちらもできる会社はなかなか見つけることができません。その点で、estieに出会えて良かったなと思っています!

estieのデザイナー採用要件として「デザイン・実装どちらもできる人材」というのがあります。デザイナーとしてデザイン・実装どちらもやりたいものですか?

布川:ぼくは大きな目標として事業を形作ることに関心があって、そのために高速にプロダクトを作りたいという考えがあります。0→1の立ち上げ期に、仮説検証の精度・スピードを高めるためには、デザインとエンジニアリングの観点を行き来することが重要だと考えています。そのため、デザイン・エンジニアリングの両方をやりたいと考えています。

藤田:なるほど。一人がデザイン・エンジニアリング両方をできることでプロダクトを作るスピードが上がることは理解できましたが、どうしてプロダクトの質が上がるんですか?

布川:これはあくまで自分の考えですが、ユーザーに対しリサーチをする・プロトタイプを使ってテストするといったデザイナー的な動きと、システムを構築する・ユーザーインターフェースを構築するといったエンジニア的な動きを自分一人で行うことで、コミュニケーションコストがかからず、さらに思考が分離しないという点でアウトプットの質が高まると考えています。

がっつりロジックを書いているエンジニアリングとは、どういった棲み分けをしていますか?

荒井:ひかるさん(布川)はがっつりロジックも書いていて、なーちゃん(大原)・きおさん(山田)は一部ロジックを書くこともあれば、エンジニアと連携することもありますよね。それぞれの棲み分けパターンはどうしていますか?

山田:基本的には見た目の部分をデザイナーが担当し、ロジックの部分をフロントエンドエンジニアにお願いしています。データ通信等の実装がない、比較的静的なコンポーネントを組み合わせてページを作ることが多いです。その後エンジニアの方と連携してAPIとの繋ぎこみや状態管理部分の実装を進めています。

布川:僕の場合は、普通のエンジニア同士の開発と同じように、チケット分担することで連携しています。ただしバックエンド側の知識はないので、その部分は他のエンジニアの方にお任せしています。

荒井:そうですよね。デザイナーのエンジニアとの連携の仕方は、個々のスキル/得意領域によって異なるといった感じです。

藤田:ちょっと余談ですが、estieではサーバーサイド・フロントエンドのどちらかしか書かない、というような分け方はしておらず、得意不得意はあったとしても一気通貫して携われるという仕組みを採用しています。

to Cと比べてバーティカルSaaSにはどんな面白さがあるか?

藤田:私もエンジニアやデザイナーの候補者さんとお話をする中で、「to Cと比べてバーティカルSaaS(業界特化型サービス)にはどんな面白さがあるか?」という質問を頂くのですが、その点についてどう考えていますか?

大原:ユーザーと距離が近いな、と思うことが多いです。私自身、もともとオフィス不動産とは関りがなかったので初めはそこに不安があったんですけど、まずはestie社内の不動産出身のメンバーから知識を仕入れて、その後お客さんとの定例ミーティングに参加することで理解を深めていきました。そういった部分が、バーティカルSaaS特有だなと感じました。きおさん(山田)もお客さんとのミーティングによく参加していますよね。

山田:そうですね。僕は前職までto Cプロダクトに携わることが多かったので、to Bプロダクトの場合ユーザーの想像がつかないことがすごく面白かったです。そもそもお客さんであるオフィス不動産の方々が、どういうワークフローで業務を進めているのか想像がつかない中で、ヒアリングしながら解像度を上げていってプロダクトにしていく、という流れに面白さを感じています。

荒井:estieでは、色々な方にヒアリングする中で定性データを積み上げ、それらを横断的に解くべき課題にまで抽象化する力が求められるのが特徴的だなと感じます。きおさん(山田)もestie入社前はずっとto Cですよね?

山田:そうです。to Bの場合は最終的なゴールがコンバージョンとかではなくて、「ユーザーがプロダクトを使い続けてくれるか」なので、定量より定性によるんだなと実感しています。

藤田:一方で、毎週の社内ミーティングで「プロダクトの利用率はどのくらいか」「ユーザーはどのプロダクトを利用しているか」などを共有しプロダクトの改善に活かしており、定量的なデータを活用できている点もestieの強みだと思います。

現在、デザイナーとして困っていることは?

藤田:もともと1人で色々と困っていたけれど、4人体制になってどうですか?

荒井:4人に増えたからこその悩みは出てきそうだと感じていて、estieではユニットという小さな単位に分かれて作業を進めているため、プロダクトごとのデザインや進め方を各デザイナーに一任しています。つまり下手するとサイロ化しかねないので、いかにプロダクト横断でのデザインの統一性を担保するかとった点について考えないといけないな、と最近感じています。なーさん(大原)は僕と2人体制の時に困ったこととかありますか?

大原:例えば余白の取り方など、その都度確認しながら作業を進めていましたよね。最近デザイン会というものを開いて、デザインにおけるルールを明文化しようという動きがあります。

山田:もちろん1人目のデザイナーの苦労は大きそうですが、2人目のデザイナーは1人目のデザイナーが構築してきたベースを察しながら作業しないといけないので、特有の難しさがありそうですよね。

大原:デザインの世界観とかについても話し合いながら、目線を合わせてきましたね。

「デザイナー4人で複数サービスを運営されていることに驚いたのですが、共通のデザインシステムを利用されたりしているのでしょうか?」

山田:絶賛作成中です!今は、みんなで空気を読み合いながら作成しているところが多いですね。

布川:さっきあらけんさん(荒井)が言っていた「4人体制になって困っていること」に当てはまりますよね。

終わりに

荒井:本日は大勢の方にご参加いただき、とても嬉しったです。私も知らないメンバーの話も聞くことができて良い場だったので、また2回目・3回目もやりたいなと思いました。この1時間で消化しきれない部分があったら、カジュアルにお話させて頂きたいと思いますので、是非お気軽にご連絡ください!お待ちしています!

以上

長文お読みいただきありがとうございました。会社の雰囲気は感じていただけたでしょうか?

estieはシリーズAの調達を経て、新規プロダクトを次々と作っていくべくどのポジションも採用を強化しております。チャレンジしたいという方、すこし気になるという方もまずはカジュアルにお話ししましょう!

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