【プロフィール】須藤郁弥(すとうふみや)
大学にて競技プログラミングに出会い、そのままプログラマの道へと進む。卒業後はゲーム会社に入社。コンシューマゲームの開発、音声アシスタントのバックエンド開発、データサイエンティストを経験。
2024年9月にestie入社。プライベートではキーボードの他に打楽器も叩く。
今までのキャリア
特に明確なキャリアビジョンもないまま、ここまで歩んできました。しかし、何度かあった分岐点での決断の理由は、ほぼ「そちらの方が面白いと思った」ということに尽きます。
もともと、大学では電気の勉強をする予定でした。しかし、入学した学科には情報の専攻もあり、講義で出会ったダイクストラ法に感銘を受け、その流れで情報コースへと進みました。研究室配属後には競技プログラミングと出会いました。様々な問題を解くことに大量の時間を費やしながらアルゴリズムを学び、あるコンテスト向けに開発したアルゴリズムを修士論文の形にまとめ、卒業することができました。
卒業後は、面白そう、ということでコンシューマゲームの開発に携わっていました。
60FPSのゲームであれば毎秒60回画面を描画するので、1/60秒というわずかな時間で処理を完了させないといけません。そのわずかな時間に遊びを詰め込んでいくチャレンジも魅力的だったものの、これまた面白そうという理由で音声アシスタントの開発に進んでみたり、データ分析の道に進んでみたりしました。
そうこうして、今は estie にいます。
estieとの出会い
最初の認知は「kenkooooさんがいらっしゃる会社」でした。X (旧Twitter) 経由で流れてくるテックブログの記事を読んで楽しんでいた記憶がありますが、一方で不動産はよく分からないし、Webアプリを開発したこともないので、自分には遠い会社だとも思っていました。
時は流れ、SoundHound Inc. の日本支社リストラに伴い、当時の同僚で超スーパーエンジニアのLinさんがestieに入社しました。Linさんも行くということはそんなに面白い会社なのか、と思いましたが、やっぱり不動産はよく分からないし、Webアプリを開発したこともない負い目から当時の行き先の候補には入らず、SQL書いたことないけどデータ分析やってみたいぜ!と言っていたらデータサイエンティストで雇ってくださった面白い会社があったので、私はそちらに進みました。
しばらく経って Lin さんとお話しすると、データ関連の仕事をされているということで、話が弾みました。元々 estie に興味はあったのと、もしかしてWebアプリを開発したことがなくてもできる仕事がありますか!?ということで、まずは業務委託でデータ周りのお仕事をいくつか頂きました。そこで estie での開発たのしい!となり、正社員登用の選考を受けて今に至ります。
なお、Webアプリを開発したことない私でしたが、気づいたら結局Webアプリ開発をすることになっていました。
estieでの開発
組織づくりをかなり大事にされている会社という印象を持っています。
estie はマルチプロダクト戦略を取っており、100人に満たない人数ながら10個近いプロダクトを抱えています。この人数でそんなに!?とは今でも思うのですが、「システムの設計は、組織のコミュニケーション構造に似たものになる」というコンウェイの法則に基づいて、マルチプロダクト戦略を実現する組織づくりが本気で考えられています。
例えば、私は現在、つい先日リリースされたばかりのレジリサーチの開発チームにいます。このチームのエンジニアは5名と、やりたいことがたくさんある中で、何をどう進めていくかという連携が取りやすいサイズ感だと思います。また、マルチプロダクトとは言え、すべてのプロダクトは不動産という部分で根底では繋がっています。生じた悩みは他のチームで既に解決されていることも多く他チームからアドバイスを得られたり、さらに、どのチームでも必要な部分は共通化が進められており、爆速で開発を進められる環境が整っています。
全社的にも、チームの枠に囚われずにすべてのプロダクトを盛り上げていく熱量があります。「今日変化を生もう」というバリューがあるように、毎日変化を感じられるスピーディーな開発は、刺激的で楽しいです。
不動産もWeb開発も何も分からない私でしたが、私のように別業界から入った人も少なくないものの、その道のエキスパートも多数在籍することから社内勉強会等で不動産について学んでいける環境があります。加えて、Webアプリが分からず開発に放りこまれてしまった私がコードを書けるくらいの手厚いサポートもあり、不動産もWeb開発も分からないので…という理由で遠巻きに眺めていたのはもったいなかったなと今は思います。
これから
前述の通り、現在はリリースされたばかりのレジリサーチの開発を行っています。住宅用不動産の領域でも新たな価値を届けていくべく、ここまではプロダクトの立ち上げ時期として、次々と新しい機能を追加・改良していく価値検証に重きを置いてきました。
プロダクトをリリースし、運用していくに当たっては、いかに障害を出さず安定して使っていただけるようにするか、プロダクトを使っていただける人数が増えた場合でも問題なく処理できるか、といった運用面の課題も大事になってきます。まずはこのチームで、フェーズの移り変わりも楽しみながら、価値を届けられるような実装をどんどん進めたいと思っています。
また、マルチプロダクト戦略を取っているということは、エンジニアとしては望めばプロダクトの様々なフェーズに関われるということでもあります。レジリサーチの開発が落ち着いた後は、estie の全てを盛り上げていく一員になれるよう色々な経験を積んでいきたいです。
最後に
estieにはマルチプロダクト戦略を支える様々な仕事があります。もし過去の私のように estie 面白そうだけど合う仕事がなさそう…とお悩みの方も、もったいないのでぜひ一度カジュアル面談からでもご応募ください!