estieで大義を為す 〜入社半年を経ての座談会〜

estieは創業5年目を迎え、社員数は約60名となりました。さまざまなバックグラウンドを持つメンバーが集まっており、大企業からの転職やスタートアップ企業のマネジメント層で活躍されてきた方の転職も増えております。今回は2022年夏季に入社した、上田 (CFO)、久保 (VPoP)、河村 (事業開発)に、入社前後に感じたことを中心に語ってもらいました。

それぞれ全く異なるキャリアを歩んできた3名ですが、入社前に感じていた不安や、入社後のギャップ、どんなやりがいがあるかをお話しいただいています。estie のリアルを感じていただけると嬉しいです。

プロフィール
CFO 上田 來
投資銀行でM&A・資金調達の助言業務、プライベートエクイティファンドでバイアウト及び成長投資や、投資先の企業価値向上支援に従事。2022年9月にestie参画、10月 CFOに就任。

VPoP 久保 拓也
博展、リクルートにてセールス・事業開発を経験。その後、ユアマイスターにてVPoPや事業責任者に従事。2022年8月にestie参画、11月 VPoPに就任。

事業開発 河村 陽介
ベイカレント・コンサルティングを経て、エムスリーキャリアにて薬剤師領域の事業部長として従事。2022年5月にestie参画、新規事業開発を担当。

入社して感じたギャップは、想像以上に粗いところが残っていたこと

ー 入社前後で感じたギャップはありましたか?

久保:業務委託として入社前に2カ月間働いていたので、ギャップはあまりなかったです。ただ、面接時には体制なども含めて「シリーズAにもかかわらず相当ちゃんとしている会社」という印象を持っていたのですが、入ってみるとまだまだ粗いところがあったので安心しました。現状が粗いからこそ自分が貢献できることや、面白いと思えるところがたくさんあるなと思っています。


河村:久保さんと同じように、意外と粗い部分は残っているんだなと思いました。例えば、お客様や業界に対する解像度がまだ低い部分も残っていることはいいギャップでした。入社前は、役員が不動産業界出身なこともあり、業界全体の解像度が非常に高く、自分が活躍できるところがあるのか不安に思うところもありました。

入社して改めて思うのは、不動産業界と一口に言っても不動産デベロッパーやオーナー企業、仲介会社、投資家、管理会社など登場人物が多く、それぞれの業務や抱えているペインが違います。それぞれにestieが価値提供できることは山のようにありますし、それを自分で探して解き明かしていく余白があり面白いなと感じています。

また、不動産業界出身では無い私が顧客にヒアリングを重ねて出した仮説や結論を、役員含めたメンバーが真摯に向き合い、受け止めてくれる文化はすごく素敵だと思います。

投資家の仕事とCFOの仕事

ー 今までの経験が活かせること、挑戦だと感じていることはありますか?

上田:私は以前プライベートエクイティ (PE) 業界にいました。PEだとハンズオン支援に積極的なファンドと、そうではないファンドに分かれますが、私はどちらにも属した経験があります。個人的にはハンズオン支援に面白みを感じていました。その究極体が、事業会社の役職員として働くということだと考えています。なので自分が最もフィットを感じたestieという会社で、まさにその経験をしていると実感しています。

CFOというポジションは外部取締役や投資家との境目に立つ存在で、社内でも特殊な役割を担っていると考えています。前職では社外の立場にいたこともあり、投資家のメンタルモデル、思考方法、ロジック、会社分析の方法、利益の実現の方法などは良く知っているつもりです。こうしたことを理解した上で、自分が実行したり、会社にフィードバックすることができると思い入社しました。

実際に入社してみて、CFOの仕事はPEの仕事と似ている部分もあると感じています。例えば、会社のフルポテンシャルを見極め、どこに時間とお金という資源をフォーカスするかを決め、資本政策や資金繰りを考えていくことが似ています。ただ、個人的には不動産業界だけではなく事業会社でも働いた経験がなかったため、そこに関しては良い意味でチャレンジがあると思っています。

ー 事業会社と投資会社の違いをどのように考えられますか?

上田: 色々とあると思います。例えば投資会社では複数の投資先があって、全体のポートフォリオに対してリスクリターンを見極めるのですが、事業会社は当然ながら自社の事業にフルベットしますよね。少しドライな話をすると、そうした事業モデルの違いに紐づく形で個人のキャリア形成や金銭的リターンの性質も変わると思っています。

また、資本をレバレッジして更なる資本を生み出す投資会社と違い、事業会社、特にIT企業は人とテクノロジーをレバレッジして、それを事業リターンにして返す仕事です。なので、IT企業では技術的な優位性と、共に働くメンバーの質やモチベーションが大事だなと思っています。私はテクノロジーは詳しくないのですが、以前から人のモチベーションを高めることについては興味があったので、そこに関しては経営陣の一人として頑張っていきたいと思っています。

組織に再現性を持たせて成長させていく

ー お二人は今までの経験が活かせること、挑戦だと感じていることはありますか?

河村:スタートアップで活きそうだと思っているのは、前職で創業期から成長期において何が起きるかをずっと見てきたので、その経験・知識です。ある程度は何かが起こっても、どたばたせずに対処できるんじゃないかなと。ただ、前職ではこうだったということをそのまま口に出すことはしないと決めています。頭の中で抽象化して、estieだったらどうかと考えてから、アウトプットするようにしています。

新しいチャレンジとしては、業界が全く異なり前提知識や人脈がない中で、事業を作り、伸ばしていくことをより早く、再現性をもって実現できるかに挑戦したいと思っています。


久保:自分の場合も、組織に再現性を持たせて成長させていくことが一番バリューを出せることだと思っています。大企業にいたこともあり、自分は0から1を作り出すことよりも、あるアイデアを具現化しより大きく育てていくことの方が得意なんです。
リクルートから前職のスタートアップに転職した際は新たなチャレンジが多かったですが、結果的に事業成長に貢献できましたし、estieに入社するときも価値を出せると思って転職してきました。自分の得意な領域は数百人規模になってからようやくスタートだと思っているので、今はそこまでどう最短距離で進められるかを考えています。

estieは人数が増えてきたとはいえ現在約60人。この人数でどのように難しい目標を達成していくか、解き明かせていないコトをどの優先順位で考えて行っていくかを考えてやるのが楽しいです。

社会に対する影響範囲や事業規模について

ー estieへの転職は社会に対する影響範囲や事業規模の観点で見ても、前職より小さくなる選択だったと思いますが、なぜ転職を決意されましたか?

上田:私自身はあまり小さくなったという感覚はないですね。投資会社は運用している金額が巨大で優秀な人も多いですが、一方で競合も大勢います。切磋琢磨することは良いことですが、自分が投資しなくても他の会社が投資できることもあり、自分が生み出せる固有の価値はそれほど大きくないかなと思っていました。

一方でestieがやろうとしていることはスタートアップらしく、今までなかった価値を生み出していくことです。estieが今やらなければ、しばらく誰もやらないかもしれない。自分を含め全メンバーが納得している会社のパーパスをベースに、一丸となってestieにしか作れないものを作っていることは素敵だし、やりがいがあると本気で思っています。社会にとって価値がありインパクトが大きいことを、例えば100万人で行うのではなくこの60人で行うからこそ、一人当たりが与えるインパクトはとても大きいと思っています。

最後に

ー 最後にこの記事を読んでくださっている方に向けて、estieの魅力を一言お願いします

久保:今ご自身が所属されている企業は、多くの場合その企業を育ててこられた先人の力があってこそ今の形になっていると思います。スタートアップでは自分自身の力でそういった企業に並ぶエクセレントカンパニーを作ることが出来るかもしれない。僕にとってはリクルートがまさにその象徴であり、あのエクセレントカンパニーと同じかそれ以上の会社を作れる可能性がestieにはあると思ってここにいます。
estieは強いメンバーとマーケットサイズ、ユニークなプロダクトが備わっている会社であり、仲間と共に大義を為したいという方には絶好の場だと思います。


上田:estieは不動産業界のプラットフォーマーになれるポテンシャルを持っており、そのプラットフォームをどう定義するかはこれからの僕ら次第です。まさに今が岐路に立っていると思っており、今なら定義の段階から関わることができ、経験豊富な方には全力で力を奮ってもらえる場所もあるので、そのやりがいの大きさをぜひ感じてほしいです。

また、チームの中に領空という意識がなく、開発メンバーもビジネスを考え、ビジネスメンバーも製品開発のことを当たり前に考えます。会社に必要なことであれば、それぞれの役割を考えずみんなが力を合わせてやる土壌があるので、その点に面白みを感じる人に来てほしいです。


河村:代表の平井が昔メルカリを例に話していましたが、今estieがやっていることって5年、10年かからずにその業界の人の行動をガラッと変えられる可能性があると思っていて、かつ競合がいないのはすごく面白い領域だと思っています。
​⁠私は将来、子どもが友達に「お父さんは何やっているの?」と聞かれたときに「サラリーマンだよ」と答えるのではなく、「不動産業界を変えてるんだよ」や、「みんなが生活する街をよくしているんだよ」みたいに答えてくれるのが理想で、その可能性がestieにはあると信じています。

​⁠そんな熱い仕事に燃える方と一緒に働きたいですね。

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