不動産データプラットフォームestie proがリニューアルしました


estie proが生まれ変わりました

estie proのプロダクトマネージャー(以下PM)のゆーぶんです。

2020年7月14日にestie proは大きく形を変えて世の中に発信されました。

新たにリリースされたestie pro
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具体的にどう形を変えたかというと、プロダクトによって解決する課題を根本から変更しました。
旧estie proで取り組んでいた課題は「1分でデータドリブンな意思決定を」というスローガンをもとに
「不動産売買の意思決定がデータに基づいて行われていない」
という課題に取り組んでいましたが、この度生まれ変わったestie proは「オフィス賃貸に品質とスピードを」というスローガンをもとに
「オフィス営業にかかる情報のやり取りに時間とコミュニケーションコストがかかっている」
という課題に取り組んでおります。

本記事ではどのようなフローを踏んで今のプロダクトに生まれ変わったのかと、具体的にどのように課題解決に取り組んでいるかについて伝えて行けたらと思います👍

営業活動とスピード感あるリリースにより生まれ変わったestie pro

estie proが正式リリースされたのは2019年の9月のことでした。
とほぼ同時期に私はestie proのPMに任命されました。

prtimes.jp

不動産デベロッパーで働いていた経験があるかつド理系(物理学科院卒)の私は、会社にとって大きな意思決定である不動産投資において絶対にデータに基づいてやるべきだと信じていたので、「不動産売買の意思決定をデータに基づいてスピーディーなものにする」という課題解決に燃えておりました🔥

上記課題解決のために、私は不動産投資に必要な情報を収集するための社内アプリケーションを自分でもコードを書きながら作り上げたり、実際に社長や営業とスーツを来て不動産投資を行う会社に何社も営業に行ったりと奔走しておりました💨

しかしながら思うように導入企業は増えていかない期間が続きます。
私的にはこんなに素晴らしいプロダクトなのに使わないんだ!みたいな気持ちでした。
(多分不動産データを触らない人であるならば、共感してくれる人もいるのでは、、?)
結論から言うとこの課題は不動産のプロが強い課題と思っていない課題でした。
PMとして課題設定の誤りに責任を大いに感じていました😥

しかしながらいろんな不動産会社に会う中でとある一つの仮説が出てきました。
「オフィスビルの賃料って超基本情報だけど、不動産のプロですら容易に取得できない」
という仮説です。

不動産会社であればオフィスビルの賃料を容易に取得できると思い込んでいましたが、そもそもオフィスビルのデータというのはなかなか市場に出回らないもの。(みなさんもお勤めの会社のオフィスの賃料を知っている人は殆どいないのではないでしょうか?)
不動産会社も賃料データを取得することはできるのですが、取得するには汗水流しながら足で稼いで聞き出しているのが現状なのです。

実際に我々が独自に調査した賃料データをもとに簡単なモックプロダクトを作って不動産会社に持っていったところ、かなりの好感触を得たことから本格的に上記の仮説の検証に入っていくことになり、estie proが生まれ変わって来たことになります。

スタートアップは課題の仮説と検証の繰り返し

営業活動をしていく中で得た「オフィスビルの賃料って超基本情報だけど、不動産のプロですら容易に取得できない」という仮説はある程度立証されていきました。
次にPMの仕事として重要になるのはこの仮説によって導き出される課題を設定することです。
課題を見つけるために社内のメンバーとホワイトボードを前に議論し、どんどん仮説をぶつけていきました。
例えば「社内でのやり取りをビルに紐付けて蓄積したら価値あるのでは?」であるとか、「物件資料をボタンひとつで吐き出されると業務が捗るのでは?」であるとか、仮説が立証されたものされなかったもの、いろいろプロダクトに反映していきました。

そんな中で見えてきた課題が「オフィス営業にかかる情報のやり取りに時間とコミュニケーションコストがかかっている」であるのです!

要するに、営業の際に収集した声をそのまま実装するのではなく、その先の課題は何であるのかと見つめ合うことが重要であるのだと我々は考えております。
見えてきた課題をエンジニアに共有することでビジネス的にも技術的にも最適な形を議論することができ、検証のスピードと質が向上することになります。
estieは上記の開発体制を整えることで、不動産業界を引っ張っていくプロダクトをどんどん作り上げていきます

もちろん上記の課題もまだまだ検証しなければいけない仮説は多くあるので、これからもPMとしてエンジニアや営業と議論しながら仮説の検証に努め、不動産業界の課題解決に精進する毎日です👐

スピードと質を意識したアウトプットの日々

チーム連携によるスピード感あるアウトプット

「オフィス営業にかかる情報のやり取りに時間とコミュニケーションコストがかかっている」の課題解決のために、estie proでは”UI”と”データ”の大きく2つ側面から解決を図っています。
というのも、上記の課題をもう少し噛み砕くと”オフィス営業にかかる情報”をユーザーが使いやすい形に収集/整形し、それを適切な形で届けるという形になるからです。


プロダクトが走りだした当初はチームメンバーも私を入れて3名とかなり人数が限られた中での開発となっており、UIはエンジニア2名、データは社員全員で目検やヒアリングで収集/整形したりしておりました。
現状では会社全体のエンジニア人数も増えて来ており、UIをメインに開発を行う”プロダクトチーム”と不動産データの収集と整形を行う”データチーム”の2チームの連携により開発を進めております。
”プロダクトチーム”ではデータをユーザーが気持ちよく使えるUIの追求に注力し、”データチーム”ではより網羅性があるかつ正確性の高いデータの質を担保することに注力しております。
ここで重要であるのは、各チームやメンバー同士で解決策を共有するのではなく、根本にある課題を共有することだと私は考えております。
根本の課題を共有することで、私よりも優秀なメンバーの考える解決策が活発に議論されることになり、結果的に課題解決がスピーディーになっていると感じております。

”プロダクトチーム”と”データチーム”で連携したプロダクト開発

おわりに

estieではまだまだ取り組みたい課題があり、一緒に課題解決をしてくれるメンバーを募集しております。
オフィス不動産にかかる課題を解決すべく、我々とともにプロダクトをリードしたいエンジニアや、日本一の不動産データを構築してくれるメンバーを募集しています!
お気軽にご連絡ください!

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