スタートアップのネットワークにはUniFiとてもオススメだよという小話

VPoEの青木啓剛です。

2023年12月、estieでは本社オフィスを東京ミッドタウンへ移転しました。この移転に伴って、オフィスのネットワーク環境を整備する必要があったのですが、UniFiを用いて非常に快適な環境を構築することができたので、情報システム担当としてネットワーク構築を担った私からUniFiの推しポイントをお伝えします。

経緯

estieでは今回の移転前、WeWorkに入居していました。WeWorkではあらかじめ無線LANを含めたネットワークが整備されており、特に自前のネットワークを運用する必要がありませんでした。少なくとも私たちの入居していたWeWorkにおいては無線LANの接続トラブルもほぼ皆無で、非常に快適に利用できていました。

移転プロジェクトが始まる中で、内装会社から推薦されたLAN構築会社への依頼も検討したのですが、長期利用を想定したメンテナンス性やコストなどを勘案し、最終的には自前で設計・構築を行うことを決定しました。提案いただいた機器は過去在籍企業で利用したことがあったのですが、同時接続が50人以上になるとトラブルが増えてくる印象があり、無線LANの長期運用に関して不安があったことが大きな理由です。estieには私以外にもネットワーク構築に詳しいメンバーがいたので、複数名でナレッジ共有しながら運用をできるだろうと考えたのも後押しになりました。

そして、自前で設計・構築をすることを決めたネットワークのアプライアンスとしてはUniFi社の各製品を採用しました。

なぜUniFiを選んだのか

私を含めたestie社員が自宅で運用していることもあり、UniFiは最初から有力な選択肢のひとつでした。個人でも手が伸ばせるくらいに導入コストが安いのですが、より高価格な製品と比べても遜色がないくらいエンタープライズ運用のための機能が充実しており、日々アップデートがされてソフトウェアが強化されることも含めて、非常に先進的なプロダクトだと感じます。

高くて優れた機器はたくさんあり、もちろんそれらも十分にいいものなのですが、運用が面倒な場合もあります。UniFiはその提供価値と比較するとコストパフォーマンスにとても優れています。

小さな懸念があるとすれば、今後100〜200を超えるような同時接続が必要になっても安定的に運用ができるか、といった点で不安があったことくらいでしょうか。しかし最近スタートアップなどでも採用されるケースが少しずつ増えてきていることも踏まえ、思い切って導入することを決定しました。結果どうだったかというと、移転初日から100を超えるデバイスの接続がありましたが、これまで大きなトラブルは一切なく非常にスムーズに運用できています。

UniFiをオススメしたいところ

いくつかありますが、コストパフォーマンスの高さ以外に私がオススメする2つのポイントをお伝えさせてください。

図面を用いたアクセスポイントのシュミレーターが大変優秀

無線LAN構築の難しさは、実際に設置してみないと電波状況を把握することが難しいことにあります。アクセスポイントを天井に設置したけれどその場所が適切ではなかった場合、その位置をずらすためには追加工事が必要です。また、内装工事が終わればすぐにオフィス利用をしたいのはどの企業でも共通で、内装工事完了後にアクセスポイントを仮設置して調整する、といった期間的な猶予がとれることはほぼないのではと思います。

その点、UniFiでは管理コンソールにオフィスの図面をアップロードすると、どこにAPを配置したらWiFiの電波がどの程度までカバーできるか、ブラウザ上で可視化される機能があります。壁の位置や材質、天井高なども加味して計算してくれるためその信頼性は非常に高いです。

youtu.be

これを使い、適正な配置を根拠をもって事前に決定することができました。LANの配線は内装工事の中でお願いしたかったので、あらかじめ決定したネットワーク機器の設置場所を指定しておいて、その機器間をつなぐ配線工事のみをお願いすることで、入居直前のネットワーク構築作業はケーブルを差し込むだけでした。(工事会社さまには柔軟に対応いただけて大変ありがたかったです。)

管理画面がインターネット経由で使え、画面もわかりやすい

これは他社製品でも最近は対応していることが多いですが、インターネット越しに機器の状況を把握することができます。自宅からリモートワークしていてもモニタリングが可能なので、「無線LANの調子が悪い」という相談が届いた際に「見てみないとわからないので急いで会社に行きます!!」みたいなことがありません。緊急でオフィスネットワークの対応が必要となったとき、即座にその場で確認して直せたり、ファームウェアのバージョンアップをするときも、誰もいない早朝に出社するようなことが不要で、とても嬉しいです。

また、端末がどこにつながっているか・どこにいるかの判定が一瞬で行えます。ルータやスイッチの各ポートがどの機器に接続されているかだったり、現在同一ネットワークにて稼働しているデバイスの一覧だったりをグラフィカルなUIで瞬時に判断することができます。

最後に

UniFiは日本で導入事例が増えつつあるとはいえ、まだ採用している会社は少数派です。estieではこうしたモダンな技術に関して、メリットがあれば積極的に採用していくスタンスを取っております。こうした考え方でともに情報システム・コーポレートIT領域を担当してくれる方を絶賛募集しています。ネットワーク構築に関する情報交換でも結構です。ご興味をお持ちただけたらぜひお話しましょう!

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