3周年を迎えたとあるスタートアップ社長の日常

はじめまして、株式会社estie(エスティ)の平井と申します。不思議なもので毎年やってくるんですよね12月11日。今年もあと1ヶ月か・・・って来年を見据えているときにやってくるんです。そんなわけで3周年を迎えたスタートアップの日常、いってみましょう!!!

はじめに

estieって何の会社?

株式会社estie(エスティ)は、2018年に創業した不動産テック企業です。顧客とともにプロダクトを磨き込み、超巨大産業の変革をど真ん中からリードする(したい)会社です。リアルな”ブツ”が存在する複雑な不動産をデジタルにモデリングし、それを実際に利用するユーザ(オフィステナント企業)まで繋がる一連のデータフローを整える仕事をしています。

不動産テック?何すかそれ?estieって何やっている会社なん??と思った皆様、まずは騙されたと思って3分だけこの文章を読んでいただき、僕とランチに行きましょう(説明しないんかい!!と思ったあなたはこちらをご覧ください)

去年までの記事はこちら

inside.estie.co.jp

こんな方に向けて書いています

  • 業界のお客様と一緒にプロダクトを磨き込むバーティカルSaaSに興味がある方

  • 事業の急拡大期を迎えたエンタープライズSaaSにおける組織成長

  • 何はともあれ、起業家3年生の日記を読みたい方

2021年1〜3月

Growth! Growth!! Growth!!!

新型コロナウイルスの大流行から始まった2020年を終えたestieのプロダクトとチームは、2021年も引き続き急成長継続から新年のスタートを切りました。2020年7月にリニューアルリリースをしたestie proは、継続的に月次30%ほどでMRR成長を続け、大変有り難いことにサービスのご導入や商談機会が急速に増えていきました。

prtimes.jp

ただ、当時のestieで営業の専任メンバーはたった1人。これはマズイということで、やったことのないビジネスメンバー採用に急いで取り掛かることになります。そんな甲斐もあって2021年2月に待望の2人目の営業メンバーがジョインしてくれました。

採用は必要になってからじゃ遅いので、まじで早めにやった方がいいです。絶対(って思うけど、いつもギリギリになっちゃいますよね・・・反省してます)

さてビジネス的に順調に成長を続けていたプロダクトはというと、開発チームも拡大し、意思決定はPdMのゆーぶんに委譲する体制が整っていました。時折商談に同席したり、商談議事録や製品フィードバックを全部隅々まで読んだりしながら、自分がプロダクトの細部を見ていたころよりも急速な事業成長を少しさみしい気持ちで目の当たりにしていました。

2021年4〜6月

新プロダクトの立ち上げ

そうなると必然、街を歩くときでさえ足元ばかり眺めている僕でも長期的で非連続な事業成長に目を向けるようになっていきます。

価値創造の中心としてオフィススペースを求める企業に、最適なオフィスの情報を、最適な条件で届ける。逆の側面では、不動産会社が持つ空室に対して、その空室を最も高く評価してくれる企業を見つける。そのために必要なステップは多段階存在します。

不動産事業者、テナント企業の双方にとって理想的なIndustry Transformationを実現するため、新プロダクトの立ち上げプロジェクトを開始しました(2022年にはリリースできるかと思います・・・乞うご期待!)

自律駆動型組織への終わりなき旅

大きくなった会社の中で、一際異彩を放つ”ヤツ”がいました。何を隠そう後にestieのCTOとなる岩成達哉(通称、Nari)です。チームをガンガン引っ張る技術力もさることながら、自身で大学時代に起業経験もある彼は、経営についての明確なビューも持ち合わせています。あと時々Zoomで息子くんを連れてきます。可愛いので集中できません。

Nariが魂を込めて書いたestieの技術的イシュー

そんな彼、そしてプロダクトチームの一人一人のメンバーが主体となって、「ユニット制」というestieにとって新しい組織体制への移行を果たしたのがこの時期です。

estieの「ユニット制」は、大きなestie proというプロダクトの中で、顧客への提供価値に基づくFamily、そしてFamilyを構築する自律的な小単位であるUnitに細分化・権限委譲された組織です。現時点で明文化しているポイントは3つ。

  • ものづくりが可能な集団でユニットという最小単位を構成し、自律的な意思決定を可能とする

  • 各ユニットは、プロダクトマネジメントトライアングルの3要素(開発・顧客・事業)の視点と専門性を満たす構成とする

  • 全社の大方針とのアラインや、他ユニットとの連携をより加速するため、全社的にドキュメント文化を徹底する

もちろん当初からバチっと運用が決まったわけではなく、今でも最も顧客に対して価値を提供できる、そして僕たちのPurposeを実現できる理想の組織に向けて、終わりなき旅は続きます・・・

https://productlogic.org/2014/06/22/the-product-management-triangle/

2021年7〜9月

ICC優勝

こうして2021年前半は主にチームに向き合う期間となったのですが、夏頃、とあるカンファレンスへの登壇準備を進めていました。それがIndustry Co-Creation(ICC)です。

ICCは、産業を共に創る経営者・経営幹部のためのコミュニティ型カンファレンスです。7〜8月は主催者の小林雅さんに何度もお時間をいただき、ピッチの磨き込みまくりました。そして本番となる9月7日、前日からドキドキで京都入りした僕は緊張でほとんど眠れずに本番を迎えることになります。

そして、結果はなんと優勝・・・!まじで嬉しい!!ーーーーーー喜びも束の間、広報の無茶振りにより、優勝が決定した数時間後までに審査員席の皆様の中から2名のコメントを貰ってきなさいとの指令が・・・!!!

一駆け出し起業ボーイとして憧れのSmartHR宮田さんと、事前懇親会でボッチをかましていた僕に優しく声をかけてくれたSignifiantの朝倉さんにお願いし、とても嬉しいコメントをいただくことができました(お二人とも、突然のお願いにも関わらず本当にありがとうございます!)

prtimes.jp

最後の権限委譲、そして無職へ(嘘)

この時期には、個人的に大きな意思決定が一つありました。それは、今まで僕自身が所管していたオペレーション(ビジネス)部門を束原悠吾に完全に任せたことです。

束原は創業前から口説き続けて断られ続け、創業から1.5年が経過した2020年5月にジョインしてくれたメンバーです。そこそこ面白いツイートをするのですが、なかなか伸びないところが彼の最大の長所です。

束原は入社直後に担当したグロービス・キャピタル・パートナーズ(GCP)、東京大学エッジキャピタルパートナーズ(UTEC)からの2.5億円の資金調達をリードし、その後もコーポレート部門を所管していました。

しかし僕の目から見て、明らかに彼が輝くのは事業開発や営業の領域でした。僕との比較優位の関係からコーポレート部門を統括してくれていたんです。もやもやした僕が彼に相談すると、「じゃ俺やろっか?」と。え?お前、1日36時間くらいあるの?

こうして僕は無職になりました(嘘)。更なる長期思考、そしてチームが最大限のパフォーマンスを発揮できる環境・文化の整備。そして採用! 採用!! 採用!!!です。今ならコーポレートチーム、空いてますよ。

https://hrmos.co/pages/estie/jobs/casual_interviewhrmos.co

2021年10〜12月

「産業の真価を、さらに拓く。」ために

住宅は人々の生活を支え、物流施設は皆さんの買い物を支え、データセンターはスタートアップのサービスも支えています。そして、僕たちが取り組むオフィスは、「企業の価値創造」を支えるインフラです。

株式会社estieは、そんな不動産業界がよりユーザに価値を届けやすくする仕組みを作る会社です。業界の歴史、積み重ねられた先人の努力をリスペクトし、業界とともに未来を描いていくことに情熱を注ぐ。Disrupterではなく、Enablerでありたい。そんな思いが、「産業の真価を、さらに拓く。」というPurposeに込められています。

チームメンバーの支えもあり、2021年の最後の四半期にこうした長期的な思考の時間を多く取ることができました。顧客、プロダクト、ビジネスの未来に思考を巡らせ、来年、そしてその先に続く非連続なジャンプを多く仕込んでいます。

おわりに

estieは、2022年1月時点で31名です。大きなチャレンジのスタートラインに立ったチームにジョインして、歴史に残る会社を一緒に作りましょう!様々な職種のプロフェッショナルが背中を預け合う最高の環境でお待ちしています。

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