三井不動産からMBAを経て、estieへ

はじめまして、2023年8月よりestieに参画した櫻井と申します。 不動産デベロッパーで8年勤務後、退職して渡米、MBAを取得して入社に至りました。ここでは、自己紹介を兼ねた経歴とestie入社に際しての自分の想いについて書いてみたいと思います。

櫻井 秀介 (さくらい しゅうすけ)

大学卒業後、三井不動産入社。経理部にて単体・連結会計、公募増資、IFRS関連の業務に従事。その後ビルディング本部にてオフィスビルの法人営業、事業開発、アセットマネジメント業務に従事。主にリーシング戦略策定や賃貸借契約交渉、ESG関連業務を担当しながら、テナント企業とともにエリアの価値向上に資する戦略の立案を経験。2023年8月にestieに参画し事業開発を担当。
一橋大学経済学部卒、Chicago Booth MBA(2023年)。

大切にしたい想い

人生には、いくつかの大きな岐路を生む「きっかけ」(原体験)があります。私はその一つに、前職で尊敬する上司にいただいた「一流(ホンモノ)に触れなさい」という言葉があります。

自分の心が動き、感じたことのないエネルギーと熱さが湧き上がってくる感覚を、誰しも経験したことがあると思います。私がこの感覚になれた時を振り返ってみると、スゴイものに触れ、自身がそれの一部になる、もしくはそれを担う緊張感をもって物事にあたるときでした。私が何か大きな決断をするときには、そんな「高揚感」を大事にしています。

これまで

大学卒業後、一言でいうと、最高に充実した20代を過ごしました。尊敬する上司、先輩、大好きな同期、後輩、お客様と、8年間のどこをとっても私の周りには素晴らしく尊敬できる家族のような仲間がいました。そんな皆さんと、平日は楽しく、激しく、誇りをもって仕事をし、業務後の夜や休日は決まって一日中、どこかの図書館に籠って、その時々で学びたいことに時間を費やしていました。

「立派なビジネスパーソンになりたければ、会計・英語・ITだけとにかくやれ」という大学時代の恩師のアドバイスを信じていた新卒の私は、不動産デベロッパーに就職したにも関わらず、(変な奴だな、と思われながら?)経理部を希望し配属されました。そこで日々の仕訳、単体・連結財務諸表作成からIFRS関連業務といった、企業経営の血液といわれる資金の流れ・アカウンティング実務を叩き込まれました。

その後、オフィスビルのリーシング戦略の策定からテナント企業との賃貸借交渉、さらにはその企業とともに街・エリアの価値を高めていくエリアマネジメントや事業開発などを担当しました。一人でこなす案件や収益責任の幅も増え、自分の成果が会社のトップラインに直接つながる感覚を肌で感じたり、賃貸借という長期の関係性の中で、大家と店子(貸主と借主)の関係を超えた人間関係の構築など、血の通ったビジネスの現場を経験させていただきました。

私のロールモデルとしているビジネスパーソンは、あるテナント企業のカウンターパートの方であったり、先述の言葉もこの頃の上司にいただいたりと、やはり人に囲まれて育てていただいた、そんな社会人生活でした。いつかは、お世話になった最高の会社・同僚・お客様に大きく恩返ししたいという気持ちが、今の私の一番のエネルギー源です。

MBAでの経験

そんな最高の職場・人・事業から飛び出して、退職後、米国シカゴ大学のMBA(経営学修士)に進学しました。会社に籍を置くという選択肢もありましたが、中途半端な形で新しい挑戦はできない、会社に対して不義理だけはしない、という自分のポリシーに則り、スパッと辞めて進学しました。

ここでの経験は、まさに「高揚感」の連続でした。とにかくいろんな人に会い、いろんなスゴイものに触れる、そんな2年間でした。

Chicago Boothでは、1年目はファイナンスを中心に学習し、投資銀行やVCでのインターン、不動産やPEファンドのNYオフィスへの往訪などを通して、理論と実務の両方に触れました。2年目は一転、アントレプレナーシップやデータサイエンス、テクノロジーに舵を切って、私にとっては未知が多い分野に飛び込みました。シカゴ大学で出会ったコンピューターサイエンスの博士課程の友人とともに、機械学習を用いた研究からプロダクトづくりに挑戦し、モノにならない難しさを感じたり、授業の中でチームに分かれて実際に事業構想から実現性の検証やピッチづくりを行ったりと、MBAでしかできない挑戦と失敗をたくさん経験しました。

自身の目標であったMBAは、ハードスキルに加えてリーダーシップやマネジメントなど人を巻き込み、より大きな成果を出すためのチームビルディングなど、ソフトスキルも非常に重視されていました。

「君は未来をどう変えていきたい?」「あなたのミッションは何?」と、世界中から集まる同世代の同級生から問われると、ドキッとしてしまう自分がいました。彼らは、新卒でプロフェッショナルファームや大手テック、はたまた自分でビジネスを立ち上げたりと、多様なバックグラウンドを持ちながら、そのそれぞれが社会に与えられるインパクトを意識し、それをより大きくできるように、チームを、組織を、社会を、リードする能力をつけようとしているんだ、と感じたことを鮮明に覚えています。

不動産のデータ活用は不動産DXの一丁目一番地

そのような経歴を経て、MBA卒業後は全く新しいキャリアに踏み出すよりも、過去の経験と学びを活かしながら、新しい要素を加えてキャリアの方向性を少しだけピボットしてみようと考えました。

DXの重要性が叫ばれる昨今、デジタル化やデータ活用が遅れている不動産業も例外ではありません。情報の非対称性とはよく耳にしますが、実は本当に必要十分な情報には誰もアクセスできていないのではないか、という問題意識を感じていました。DXがなくても現状で業務は回っているなかで、膨大な取引や募集といったオープンなマーケット情報を網羅的に参照し、共通認識を持つプラットフォームがなかったからです。

社会的意義や影響の大きな不動産市場で、すこしでも関係する人たちが働きやすく、効率的に仕事ができるようによりよい方向に進んでいく、その基盤を整えたり、業務を高度化したりすることは、すごく価値のある変化だと感じています。個人的には不動産業におけるテクノロジーの活用を「破壊的イノベーション」と表現するのは、おこがましいとさえ思っています。

そんな中で、たまたまMBA進学前からCEOやマネジメントの皆さんと接点のあったestieにピンときて、estieは不動産DXに正面から向き合おうとしている会社だ、ここなら自分の大事にしたい想いを貫けるかもしれない、と思いました。

たまに勘違いされているように思うのは、estieは既存の不動産業を破壊し、競合を淘汰し、仲介業務をなくす、といったドラスティックな産業破壊(Industrial Disruption)を志向しているわけではありません。守秘義務のある個別の契約情報をオープンにするという世界観でもありません。すでによく機能している社会の重要なインフラたる商業用不動産領域で、業務を効率化・高度化し、産業がより付加価値の高い方向に進むのをデータやテクノロジーの観点からお手伝いしている、という位置づけととらえています。そういう意味で、残しながら、蘇らせながら、創っていく、という、どこか街づくりと同じような感覚を持っています。

実際に、中に入って働くなかで、とても優秀で仲もよく、なにより情熱を持ったチームの皆さんと仕事に取り組めています。一流(ホンモノ)に触れ、心が高揚する毎日です。Vertical SaaSがより成長を描くためのExpertiseの一人として、チーム、企業、産業の成長に寄与したいと思い入社をしましたが、テック領域でも不動産領域でも、まだまだ学ぶことばかりで 毎朝わくわくしながら飛び起きています。

さいごに オフィスビル・不動産の可能性を信じて

Work from homeやハイブリッドな働き方が当たり前な世の中に変わりつつあります。それらはすべて、生産性や効率性を高め、日本という国全体で資源を最大限生かすという文脈に通ずるものがあると思っています。無駄なことを極力減らし、時間を生み出し、労働生産性の最大化と、その余剰で消費や余暇へ経済資源の再配分をして好循環を起こしていく。

そのための、働く根幹となるオフィスビルはなくてはならないものであり、多様性・フレキシブルな時代の中で「人と人が会い、その場でしか感じられないエネルギーや高揚感を共有する」といった変わらない価値を提供するオフィスは、これからも変わらない重要なインフラです。

そんな感覚を世の中に生み出していくために、イノベーションを起こし、今ある当たり前の風景をどんどん変えていく。一流(ホンモノ)に触れ続ける。そんな、心が「高揚」する気持ちを大事にしたいと思っています。

お話すると、より雰囲気をお伝えできると思いますので、興味のある方はぜひお気軽にカジュアル面談してみてください!

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