かながわサイエンスパークR&D棟を売却、NTT都市開発リート投資法人
NTT都市開発リート投資法人は2025年5月30日、神奈川県川崎市高津区に所在する大型研究開発施設「かながわサイエンスパークR&D棟」を国内法人へ譲渡すると発表した。譲渡価格は5,214百万円で、引渡しは2025年6月30日を予定する。
本物件は1989年に竣工した日本初の都市型サイエンスパークとして開発された複合研究施設で、産・学・官の連携によるR&D活動を支える拠点として高い認知度を持つ。JR南武線「武蔵溝ノ口駅」および東急田園都市線「溝の口駅」から徒歩13分に所在する。NTT都市開発リートが保有するのは同物件の27%の区分所有持分だが、近年は建物の老朽化に伴い修繕費の増大が懸念されており、将来の収支への影響や不動産市況の変化も考慮し、運用資産の質的改善を図るべく売却を決定した。
稼働率は過去5年90%を下回ることが多かったと見られるが、2025年4月時点の稼働率は97.7%に到達。同法人は2002年に本物件を取得してから20年超保有を継続し、今回の売却に至る。保有資産の質的転換を進め、ポートフォリオ全体の安定性と収益力の向上を図る構えとみられる。
物件概要
物件名称:かながわサイエンスパークR&D棟
買主:非開示(国内法人)
売主:NTT都市開発リート投資法人
取引価格:5,214百万円
所在地:神奈川県川崎市高津区坂戸三丁目2-1
最寄駅:JR南武線 武蔵溝ノ口駅 徒歩13分/東急田園都市線 溝の口駅 徒歩13分
竣工年月:1989年7月
規模:地上12階・地下1階
面積:延床面積 約25,259坪
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