日本橋本町で木造賃貸オフィスが着工 三井不動産

三井不動産は2025年11月、日本橋本町一丁目でハイブリッド木造賃貸オフィスの建設に着手した。
高層部(8~11階)は床・壁・柱・梁まで木材を用いた純木造の専有部を実現し、内装材にも木を積極採用する。グループ保有林材を含む木材活用と既存杭再利用により、建築時CO2排出量を一般的な鉄骨造比で約25%削減する想定である。
規模は延床約5,445坪で、事務所部分でNearly ZEB認証を取得予定。設計は山下設計、施工は大林組で、竣工は2028年2月末を見込む。日本橋では「日本橋本町三井ビルディング &forest」に続く木造オフィスであり、環境性能と就業快適性を前面に出す都市木造の象徴案件となる。
COREDO室町至近の江戸桜通り沿いという立地特性から、都心アクセスと街区の回遊性を享受しつつ、ESG志向のテナント需要を取り込む狙いとみられる。設備高効率化で空調・照明のエネルギー消費削減も図り、運用・建設両面での環境負荷低減を両立する計画である。
物件概要
名称:(仮称)日本橋本町一丁目5番街区計画
事業主:三井不動産株式会社
所在地:東京都中央区日本橋本町一丁目5番地
最寄駅:東京メトロ銀座線・半蔵門線「三越前」駅 徒歩3分/JR総武本線「新日本橋」駅 徒歩4分/東京メトロ東西線「日本橋」駅 徒歩5分
着工:2025年11月
竣工:2028年2月(予定)
規模:地上11階・地下1階
面積:延床面積 約5,445坪