日本橋本町でオフィスが竣工 三井不動産・鹿島建設

三井不動産と鹿島建設は2025年11月12日、共同事業として開発を進めてきた「日本橋本町M-SQUARE」が満床で竣工した。宇宙・ライフサイエンス分野の複数企業が入居し、産業集積拠点として始動する。
本物件は地上12階・地下1階、延床面積約4,300坪のS造オフィスビル。昭和通り沿いに面し、JR総武快速線「新日本橋」駅、東京メトロ銀座線・半蔵門線「三越前」駅から徒歩約5分の立地となる。緑豊かな外構空間に加え、スカイツリービューを望む屋上庭園を整備し、オフィスワーカーの働きやすい環境を実現した。環境性能面でもZEB Ready認証(建物全体)、DBJ Green Building認証(プラン認証)を取得している。
東京都中央区では、2025年に竣工する複数ビルで新規募集が始まっており、募集面積の合計は約5,000坪を超えている(2025年10月時点、「estie マーケット調査」を元に編集部にて調査)。こうした新築供給が増える中、本物件が竣工時点で満床を確保した点は、同エリアの新築ビルのなかでも一定の存在感を示している。本物件には宇宙・ライフサイエンス分野の企業が入居予定で、いずれも三井不動産が“産業デベロッパー”として支援を進める領域に関連する。LINK-J やクロスユーを通じた取り組みは、これらの産業領域における研究・事業化の環境整備を目的としており、本物件もその一環として活用される見通しだ。
入居企業にはJA三井リース、KongStudios、Ubie、サスメドなど多様な規模・業種の企業が名を連ねる。異業種融合による新たなイノベーション創出が期待される。
物件概要
物件名称:日本橋本町M-SQUARE
事業主:三井不動産株式会社、鹿島建設株式会社
所在地:東京都中央区日本橋本町一丁目9番
最寄駅:JR総武快速線「新日本橋」駅、東京メトロ銀座線・半蔵門線「三越前」駅 徒歩約5分
竣工年月:2025年11月
規模:地上12階/地下1階
構造:S造
面積:延床面積 約4,300坪