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市ヶ谷駅前でリファイニングによるオフィス再生 リサ・パートナーズ

市ヶ谷駅前でリファイニングによるオフィス再生 リサ・パートナーズ

リサ・パートナーズは、新宿区市谷八幡町のオフィスビル「DS市ヶ谷ビル」のリファイニング工事に着手する。1975年竣工の既存建物を改修し、2026年9月の利用開始を予定する。工事完了後は「(仮称)R-市ヶ谷ビル」として運用する計画だ。

対象物件はSRC造の地下1階・地上9階建て、延床面積は約1,124坪。市ヶ谷駅から徒歩2分に位置する。同社は2025年5月にリファイニング建築の第一人者である建築家・青木茂氏と業務提携契約を締結しており、本プロジェクトは同提携に基づく案件となる。改修後は共用ラウンジを新設し、ZEB ReadyおよびCASBEE認証の取得を目指す。

リファイニング建築は、既存躯体の約8割を再利用しながら耐震性能を現行基準に適合させる手法で、建て替えの6〜7割のコストで大規模改修が可能となる。三井不動産と東京大学の共同研究によれば、CO2排出量を建て替え比で72%削減できるとされる。青木茂建築工房は全国100棟以上のリファイニング実績を持ち、直近では「シャトレ信濃町」が2025年2月に第34回BELCA賞を受賞している。

東京23区のオフィスストックは高齢化が進んでおり、ザイマックス総研「オフィスピラミッド2024」によると、2023年末時点で中小規模ビルの平均築年数は34.2年、約9割がバブル期竣工の築25〜36年の物件で占められる。ビルオーナーの66%が修繕費の増加を実感するなか、解体・新築に比べてコストと環境負荷を抑えられるリファイニング手法への注目が高まっている。国土交通省も2025年度予算で耐震化・ストック活用関連に2,088億円を要求しており、築古ビル再生は政策面でも追い風を受けている。

物件概要

  • 名称:(仮称)R-市ヶ谷ビル(旧称:DS市ヶ谷ビル)

  • 事業主:株式会社リサ・パートナーズ

  • 所在地:東京都新宿区市谷八幡町2-1

  • 最寄駅:JR中央・総武線、東京メトロ南北線・有楽町線、都営新宿線「市ヶ谷」駅 徒歩2分

  • 竣工(既存):1975年9月

  • 着工(リファイニング):2025年12月

  • 工事完了予定:2026年8月

  • 利用開始予定:2026年9月

  • 規模:地上9階/地下1階(構造:SRC造)

  • 面積:延床面積 約1,124坪

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