小規模オフィスブランド「H¹O」福岡初進出 野村不動産

野村不動産は、少人数向けサービス付きオフィスブランド「H¹O(エイチワンオー)」の福岡エリア第一号物件「H¹O 博多駅前」を2025年12月26日に竣工、2026年2月に開業する。
「H¹O 博多駅前」は福岡市博多区博多駅前二丁目に立地し、JR九州線・福岡市地下鉄「博多」駅から徒歩3分の利便性を誇る。地上7階建てで、3名から10名用の窓付き個室を用意し、壁撤去により30名超の利用にも対応可能だ。
H¹Oは2019年に東京・大阪でスタートしたブランドで、スタートアップやベンチャー企業、大企業の分室などをターゲットとする。福岡市は2012年に「スタートアップ都市ふくおか」を宣言し、国家戦略特区「グローバル創業・雇用創出特区」に指定されている。官民共働型支援施設「Fukuoka Growth Next」では入居期間中に延べ85社が資金調達に成功し、調達額は累計365億円超、新規雇用1,262名を創出するなど、スタートアップ集積が進む。同社はこうした創業需要を取り込む狙いとみられる。
福岡市のオフィス市場は堅調に推移している。「天神ビッグバン」「博多コネクティッド」などの再開発が進み、2024年から2026年にかけて計約7万坪超の新規供給が見込まれるが、人口流入の継続や企業進出の活発化により需要は底堅い。サービスオフィス市場では、WeWorkが2025年8月に天神駅直結の「WeWork 天神ブリッククロス」を開業予定であり、Regusも複数拠点を展開するなど競合も活発化している。
また同社は、福岡エリア第二号物件「H¹O 中洲川端」を2026年12月竣工、2027年春開業予定で計画している。福岡市博多区中洲四丁目に位置し、地下鉄「中洲川端」駅から徒歩1分のアクセスとなる。
物件概要
H¹O 博多駅前
名称:H¹O 博多駅前
事業主:野村不動産株式会社
所在地:福岡県福岡市博多区博多駅前2-4-2
最寄駅:JR九州線・福岡市地下鉄「博多」駅 徒歩3分
竣工予定:2025年12月26日
開業予定:2026年2月
規模:地上7階
H¹O 中洲川端
名称:H¹O 中洲川端
事業主:野村不動産株式会社
所在地:福岡県福岡市博多区中洲四丁目75、79(地番)
最寄駅:福岡市地下鉄「中洲川端」駅 徒歩1分
竣工予定:2026年12月
開業予定:2027年春