下関市と柳井市の社宅・寮を売却 中国電力
中国電力は2025年11月13日、下関市と柳井市に保有する社宅・寮を一般競争入札で売却する。入札幹事会社は三井不動産リアルティ中国が務める。
対象物件は2件で、「中六波町アパート」(下関市長府中六波町)は敷地面積約1,691坪、RC造4階建ての共同住宅(延床面積約563坪)と物置。「琴石寮」(柳井市柳井)は敷地面積約1,039坪、RC造3階建ての寄宿舎(延床面積約408坪)となっている。
同社グループは売上高約1兆5,000億円(2024年度)規模を持ち、グループ会社のエネルギアL&Bパートナーズが不動産ソリューション事業を展開している。同社の不動産事業は売上高約106億円、従業員約260名の規模で、不動産の売買・賃貸、管理、社宅代行サービスなどを手がける。中国電力グループ全体で保有資産の効率的運用を進めているとみられ、今回の売却は資本効率向上とアセットライト化の一環と考えられる。
2023年3月の東京証券取引所による資本効率向上要請を受け、財務体質改善を目的とした保有不動産の見直しを進める企業が増えている。社宅・寮の売却は業務のコンパクト化や勤務形態の変化に対応した資産効率化の一環と考えられるが、一般事業会社による企業不動産(CRE)の戦略的な売却は当面続く可能性がある。
物件概要
中六波町アパート
所在地:山口県下関市長府中六波町
最寄駅:JR山陽本線「長府」駅
面積:敷地面積 約1,691坪 延床面積 約563坪
構造・規模:RC造4階
琴石寮
所在地:山口県柳井市柳井
最寄駅:JR山陽本線「柳井」駅
面積:敷地面積約1,039坪 延床面積 約408坪
構造・規模: RC造3階