船橋で576戸のマンション建替え事業が着工 野村不動産ら
野村不動産、三井不動産レジデンシャル等が参画する若松二丁目住宅マンション建替組合は2025年10月31日、千葉県船橋市若松二丁目の「若松二丁目住宅」マンション建替え事業に着工した。従前戸数576戸は、千葉県の「マンションの建替え等の円滑化に関する法律」を利用した建替え事業において、千葉県内過去最大規模となる。本組合には前述した2社の他、旭化成ホームズと日鉄興和不動産が参加組合員として参画している。
対象の「若松二丁目住宅」は1969年に竣工した地上5階建・全17棟、総戸数576戸の分譲マンション。敷地は約1万2,793坪、延床は約9,147坪。JR京葉線「南船橋」駅直結の商業施設「ららテラスTOKYO-BAY」裏に立地する。工期は2期に分かれ、先行工区の竣工予定は2028年。
建替えの背景には、建物の老朽化に加え、ガス・上下水道・電気といったインフラの劣化、バリアフリー基準への不適合など複数の課題がある。管理組合は2007年頃より建替えを検討し、2023年3月の一括建替え決議成立を経て、同年12月に建替組合を設立している。
マンション建替えを巡っては、2026年4月施行予定の区分所有法改正で、耐震性不足など客観的事由がある場合、建替え決議要件が区分所有者総数・総議決権の5分の4以上から4分の3以上へ緩和される見込みだ。また所在不明区分所有者を決議母数から除外できる仕組みも導入される。築40年超のマンションは2030年には約198万戸に達する見通しで、老朽化マンションの再生円滑化が政策課題となっている。
案件概要
名称：若松二丁目住宅マンション建替え事業
事業主：若松二丁目住宅マンション建替組合
参加組合員：野村不動産株式会社、三井不動産レジデンシャル株式会社、旭化成ホームズ株式会社、日鉄興和不動産株式会社
コンサルタント：株式会社 NEXT ARCHITECT＆ASSOCIATES
所在地：千葉県船橋市若松二丁目4番6
最寄駅：JR京葉線「南船橋」駅 徒歩約5分
着工：2025年10月31日
竣工予定：2028年（先行工区）
従前建物規模：地上5階建、全17棟
従前戸数：576戸
従前構造：鉄筋コンクリート造
敷地面積：約12,793坪
従前延床面積：約9,147坪