神宮外苑に国内初の屋内全天候型ラグビー場が着工 鹿島建設ら

鹿島建設を代表企業とする秩父宮ラグビー場株式会社は2026年2月3日、東京都新宿区において「新秩父宮ラグビー場」の建設に着工した。本施設は国内初の屋内全天候型多目的ラグビー場で、ラグビー開催時は約1.5万人、イベント開催時は最大約2.5万人を収容する。2030年に開業予定だ。
施設は地上8階・地下1階建てで、延床面積は約2.2万坪。PFI法に基づく事業として、竣工後は独立行政法人日本スポーツ振興センター(JSC)に所有権を移転し、事業者が30年間の運営・維持管理を担う。ラグビー国際大会の開催に対応するほか、50m×12mの大型ビジョンを設置し、音楽コンサートや企業展示会など多目的利用を想定する。環境面では「LEED GOLD」や「ZEB Ready」の取得を予定しており、世界トップクラスの環境性能を目指す。
本事業は「神宮外苑地区まちづくり」の第一弾となる。同計画は三井不動産、明治神宮、日本スポーツ振興センター、伊藤忠商事の4者が推進する総面積約28.4haの大規模再開発で、2038年の全体完成を目指す。新ラグビー場のほか、新神宮球場などが段階的に整備され、オープンスペースの割合は現在の約21%から約44%に拡大する計画だ。事業者は鹿島建設、三井不動産、東京建物、東京ドームの4社で構成される。三井不動産はスポーツ・エンターテインメントを「新たなアセットクラス」と位置づけ、各地でアリーナ開発を進めている(参考記事:名古屋アリーナ着工 三井不動産・豊田通商・KDDI)。都心に約2.5万人規模の屋内施設が誕生することで、これまで郊外に流れていた大型エンタメ需要の取り込みが期待される。
物件概要
名称:新秩父宮ラグビー場(仮称)
副名称:SMBC Olive SQUARE(2030年5月以降)
事業主:秩父宮ラグビー場株式会社(鹿島建設、三井不動産、東京建物、東京ドーム)
施工者:鹿島建設株式会社
所在地:東京都新宿区霞ヶ丘町3番2号
最寄駅:都営大江戸線「国立競技場」駅、JR中央・総武線「千駄ヶ谷」駅・「信濃町」駅、東京メトロ銀座線「外苑前」駅
着工:2026年2月3日
開業予定:2030年
規模:地上8階/地下1階
構造:地上 柱RC造、梁S造(一部CFT造、S造)/地下 RC造(一部CFT造)
高さ:46.25m
敷地面積:約10,430坪(第II期整備後:約13,170坪)
延床面積:約22,090坪
収容人数:ラグビー利用時 約1.5万人/イベント時 最大約2.5万人