愛知県で大規模物流施設が竣工 野村不動産

野村不動産は、愛知県東海市・大府市にまたがる高機能型物流施設「Landport東海大府Ⅰ」を10月に竣工した。延床面積は約7万4,600坪で、「Landport」シリーズ最大規模のマルチテナント型施設である。伊勢湾岸自動車道「大府」ICへ約0.5km、名古屋港まで約5.4kmと、中京エリアへのアクセス性を確保する。
建物はPCaPC造・地上6階建て、免震構造・Wランプウェイ型を採用。各階にトラックが直接接車可能なダブルランプウェイと中央車路を組み合わせ、1階には両面バースと低床バースを設けクロスドック対応が可能だ。特別高圧電力受電や非常用発電機を備え、自動化機器導入やBCP需要にも応える仕様とした。
物流業界の「2024年問題」への対応として、首都圏と関西圏を結ぶ中継拠点の重要性が高まる中、本施設は両商圏へのアクセスが良好な中部エリアに立地。名古屋市街地・名古屋港・西三河地区への配送拠点となり得る立地特性を有し、広域輸配送と都市近郊配送を両立しやすい点が特徴である。
同社は経営計画において「Landport」シリーズで今後3年間に15棟・約3,400億円の事業化を掲げており、隣接地では「Landport東海大府Ⅱ」の開発も進行中だ。また、愛知県東海市・大府市と防災協定を締結し、災害時には本施設を受援拠点として提供する。
物件概要
名称:Landport東海大府Ⅰ
事業主:野村不動産株式会社
所在地:愛知県東海市名和町/大府市共和町
最寄IC:伊勢湾岸自動車道「大府」IC約0.5km/知多半島道路・名古屋高速3号大高線「大高」IC約0.5km
最寄港:名古屋港(東海新宝ふ頭)約5.4km
規模:地上6階(倉庫5層)
延床面積:約7万4,600坪
竣工:2025年10月