岩手県奥州市で物流施設が竣工 東京エレクトロンテクノロジーソリューションズ

東京エレクトロンテクノロジーソリューションズが岩手県奥州市で整備を進めていた「東北生産・物流センター」が竣工した。設計・施工は大和ハウス工業が担当。半導体製造装置の生産機能と物流倉庫機能を兼ねる施設で、東京エレクトロングループでは初の一体型拠点に位置づく。
建物は鉄骨造の全免震構造で、地上4階建て、延床面積は約17,500坪となる。2024年に着工し、2026年の稼働を予定する。免震装置には大和ハウス工業が開発した「DKB弾性すべり免震支承」を採用した。
県内外に点在していた物流倉庫を集約し、生産の効率化によるリードタイム短縮を図るほか、人材供給力不足やBCP対応など生産・物流現場の課題に対応する。将来的にはマルチロボットによる自動倉庫の実装も計画し、無人搬送車による工程間搬送などを通じて、一貫工程の効率化を目指す。
立地する「江刺フロンティアパークII」は、半導体関連産業などの集積が進む地帯に新たに整備された工業団地である。東北地域では半導体関連産業の基盤強化に向け、産学官連携体の設立など人材育成・サプライチェーン強靱化の動きも続く。
物件概要
名称:東北生産・物流センター
事業主:東京エレクトロンテクノロジーソリューションズ株式会社
設計・施工:大和ハウス工業株式会社
所在地:岩手県奥州市江刺岩谷堂字袖山11-1(江刺フロンティアパークII内)
着工:2024年3月
竣工:2025年12月
稼働予定:2026年4月
規模:地上4階
面積:延床面積 約17,500坪