品川区で木造ハイブリッド構造の賃貸マンションが竣工 第一生命・清水建設

第一生命は、清水建設の技術協力のもと、品川区大井4丁目で賃貸マンション「プライマル品川大井町」を開発し、2026年2月13日に竣工を迎えた。生命保険業界初となる木造ハイブリッド構造(RC造+木造)を採用した賃貸マンションで、同規模のRC造建物と比較してCO2排出量を約7%削減する。
物件は地上9階建て・総戸数38戸(1LDK 20戸、2LDK 16戸、3LDK 2戸)で、延床面積は約752坪。清水建設の木質建築技術「シミズハイウッド」を全面採用した。窓側に下天井がないため視界が開け、賃貸マンションとしては類例の少ない開放的な居住空間を創出した。都心部での木造オフィス開発では三井不動産が日本橋本町で高層部を純木造とするハイブリッド木造賃貸オフィスを2025年11月に着工しており、都市木造のトレンドが加速している(参考記事:日本橋本町で木造賃貸オフィスが着工 三井不動産)。
第一生命にとって本物件は、2022年竣工の「TDテラス宇都宮」、2025年7月竣工の「第一生命京橋キノテラス」に次ぐ3例目の木造ハイブリッド構造建物となる。京橋キノテラスは地上12階・高さ56mと木造ハイブリッド構造のオフィスビルとして竣工時点で日本一の高さを誇り、木材使用量は約1,100m³、CO2削減効果は同規模鉄骨造比で約37.5%に達した。同社は機関投資家として不動産投資の際にESG関連物件を優遇する基準を導入しており、ESG物件は収益性が高くリスクが低いとの判断から、投資判断の基準となる最低利回りのハードルを約1割下げている。今回の賃貸住宅への展開は、ESG投資の実践領域を拡大する動きといえる。
大井町エリアでは、JR東日本が推進する「OIMACHI TRACKS」が2026年3月の開業を控えている。JR浜松町駅から大井町駅間を「広域品川圏」と位置づけた開発戦略の一環であり、本物件の竣工タイミングはエリアの価値向上期と重なる。木質空間による差別化とエリアの成長性を組み合わせた開発として注目される。
物件名 | 竣工年月 | 用途 | 規模 | CO2削減効果 |
TDテラス宇都宮 | 2022年 | オフィス | — | — |
第一生命京橋キノテラス | 2025年7月 | オフィス | 地上12階・高さ56m | 約37.5% |
プライマル品川大井町 | 2026年2月 | 賃貸住宅 | 地上9階・38戸 | 約7% |
物件概要
名称:プライマル品川大井町
事業主:第一生命保険株式会社
設計:清水建設株式会社
施工:清水建設・日本建設共同企業体
プロジェクトマネジメント・運営管理:相互住宅株式会社
所在地:東京都品川区大井4丁目17-16
竣工:2026年2月13日
規模:地上9階建て
構造:木造ハイブリッド構造(鉄筋コンクリート造・木造)
面積:延床面積 約752坪(2,485.78㎡)
総戸数:38戸(1LDK 20戸、2LDK 16戸、3LDK 2戸)