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 大分市オフィスビルを譲渡 いちごオフィスリート投資法人

いちごオフィスリート投資法人は2025年11月10日、大分県大分市の「いちご・みらい信金ビル」を1,750百万円で譲渡した。譲渡価格は直近の鑑定評価額1,440百万円を約21%上回る水準で、想定帳簿価額の約1.7倍となる。

物件はJR日豊本線他「大分」駅から徒歩約10分、官庁街に近く基幹道路である「中央通り」に面した区分所有のオフィスビル。S/RC造地上8階建てで、延床面積は約1,690坪。他区分所有者である大分みらい信用金庫のローン・年金相談専用窓口のほか、大手生命保険会社や上場企業の営業所などが入居し、2023年4月以降は稼働率100%で安定的に推移していた。

本投資法人は2011年11月に1,158百万円で取得し、約14年間保有してきたが、周辺マーケットとの賃料水準を考慮すると収益成長余地は限定的と判断。また、築31年を経過し今後競争力を維持・向上させるためには一定の修繕および設備更新等のコストが必要となることから、資産譲渡の可能性を模索していた。譲渡先より売却の打診を受け、保有継続時の将来コストと譲渡益を比較検討した結果、本譲渡が投資主の中長期的な利益につながると判断し、譲渡益約508百万円を計上する。

大分市オフィス市場の平均募集賃料は、2020年以降おおむね8,400〜8,600円/坪の範囲で推移しており、5年間での上昇幅は約2%にとどまる(「estie マーケット調査」を元に編集部にて調査)。地方都市としては安定的な推移を見せており、賃料上昇余地が限定される中、鑑定評価額を2割超上回る価格での成約は、大分市中心部の好立地・好稼働物件に対する取得ニーズの強さを裏付ける結果となった。

物件概要

  • 物件名称:いちご・みらい信金ビル

  • 売主:いちごオフィスリート投資法人

  • 買主:非開示

  • 取引価格:1,750百万円

  • 所在地:大分県大分市荷揚町3番1号(オフィス)、大分県大分市都町一丁目2番22号(隔地駐車場)

  • 最寄駅:JR日豊本線他「大分」駅 徒歩約10分

  • 竣工年月:1994年2月

  • 規模:S/RC造 地上8階(オフィス)、S造 地上1階(駐車場)

  • 面積:延床面積 約1,691坪(オフィス)、約32坪(隔地駐車場)

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