メルボルン中心部で賃貸住宅プロジェクトを共同開発、関電不動産開発株式会社

関電不動産開発株式会社は7月24日、豪州現地法人を通じ、メルボルンCBD西端の賃貸住宅（BTR）プロジェクト「（仮称）West Melbourne BTR」の開発事業に参画した。同社が豪州で手掛けるBTR案件は2024年10月着手のブリスベン案件に続き2件目となり、今回はBTR専業のNovus Holdingsと非日系企業のみで組む初の案件である。

計画地はターミナルの「サザンクロス」駅と「フラッグスタッフ」駅から徒歩約10分、トラム停留所へ徒歩約4分と公共利便性を有する。ヘリテージ登録された旧ベーカリー工場を保存活用し、地上20階・地下2階、延床12,732㎡に190戸を整備し、2025年着工、2027年竣工を予定する。全館オール電化と40 kWの太陽光発電を組み合わせ、NatHERS 7 StarおよびGreen Star 5 Star以上を目指す実質CO₂ゼロ仕様が特徴だ。メルボルンは人口増による住宅不足が顕在化しており、長期安定収益源としてのBTR市場拡大が見込まれる。

同社は2018年度に豪州へ進出し、2021年に現地法人KRD Australiaを設立。シドニー郊外208区画の宅地造成「Rouse Hill Heights」（2022年）で実働を開始し、23年に物流ファンドへ出資、24年にブリスベンで475戸BTRを着工して豪州資産を約130億円まで拡大した。

施設概要

• 名称：（仮称）West Melbourne BTR

• 事業主：Kanden Realty & Development Australia Pty Ltd／Novus Holdings

• 所在地：405-421 Spencer Street, West Melbourne, Victoria, Australia

• 最寄駅：「サザンクロス」駅 徒歩約10分（トラム停留所 徒歩約4分）

• 建物規模：地上20階/地下2階

• 総戸数：190戸

• 面積：延床面積12,732㎡

• 着工：2025年10月中旬（予定）

• 竣工年月：2027年11月（予定）