シドニー近郊で賃貸住宅を開発 住友林業

住友林業グループの Sumitomo Forestry Australia Pty Ltd は、豪州シドニー近郊 Wolli Creek で、木造9階建て・全217戸のコリビング型賃貸住宅を開発する。着工は2026年6月、竣工・賃貸開始は2027年10月を予定。建物は地下1階・地上1階をRC造、2〜9階をマスティンバー構造とし、豪州の環境認証「Green Star 5 Star」の取得を目指す。
計画地はシドニーCBDから南西約8kmに位置し、Wolli Creek駅に隣接する。シドニー空港までは電車で1駅、都心へは約10分と交通利便性が高い。総開発面積は約9,200㎡で、延床は約6,300㎡。全戸スタジオタイプとし、キッチンやバスルームを完備するほか、フィットネスジムやコワーキングスペース、ラウンジ、ルーフトップテラスなどの共用施設を設ける。
オーストラリアでは人口増加や都市集中により賃貸住宅の需要が高く、若年層・就労層を中心にBTR(Build-to-Rent)やコリビングの利用が広がっている。とくに交通利便性の高いエリアでは賃貸需要が堅調で、Wolli Creek周辺もその一つに位置づく。
住友林業は森林経営から木造建築、不動産開発までを一貫させた「ウッドサイクル」を成長戦略の軸に据えている。今回のプロジェクトはその海外展開の一環であり、マスティンバーによる環境配慮型の建築手法を活かした取り組みとなる。ブリスベンでのBTR案件に続く豪州での賃貸住宅開発であり、木造技術を活かしたサステナブルな都市居住の提案として位置づけられる。
物件概要
名称:Wolli Creek Co-Living プロジェクト
事業主:Sumitomo Forestry Australia Pty Ltd/Cedar Pacific Investment Management Pty Ltd
所在地:B14, Discovery Point, Wolli Creek, NSW(豪州ニューサウスウェールズ州)
最寄駅:Wolli Creek駅
着工:2026年6月予定
竣工予定:2027年10月
規模:地上9階/地下1階
面積:延床面積 約6,300㎡
総戸数(予定):217戸