中央区日本橋のオフィスビルを取得、三井不動産レジデンシャル
三井不動産レジデンシャル株式会社は2025年5月1日、中央区日本橋蛎殻町の中規模オフィス「カナメビル」の土地・建物全持分を取得し、所有権を100%に集約した。売主は株式会社カナメ不動産(持分75.17%)と個人1名(同24.83%)で、取得額は非公表。
物件は鉄筋コンクリート造地上7階建で、本館(1973年竣工)と増築棟(1978年竣工)が一体化した構成。延床面積は約565坪(本館約237坪+増築棟約328坪)、基準階は本館が約100坪、増築棟が約46坪となる。最寄り駅は半蔵門線「水天宮前」駅徒歩3分、日比谷線・都営浅草線「人形町」駅徒歩6分に位置し、中央区東エリア特有の中小テナント需要を取り込める。
本件取得の狙いは、老朽オフィスの「リファイニング建築®」による環境負荷低減と、グループが主導する日本橋川沿い再開発群との面的シナジーを同時に獲得する点にある。既存躯体を活かした大規模改修を選択することで、建替えと比べ最大CO₂排出量を72%削減できるとする社内・東大の共同試算があり、100%持分集約により耐震補強や用途転換の意思決定を迅速化できる。さらに、三井不動産グループは日本橋川周辺で5つの再開発を進行中で、取得資産を“街区ポートフォリオ”に編入してエリア価値を底上げする戦略を掲げる。環境貢献とエリア再生という二重のKPIを同時に達成する案件として位置づけられる。
物件概要
物件名称:カナメビル
買主:三井不動産レジデンシャル株式会社
売主:株式会社カナメ不動産(持分75.17%)、個人1名(持分24.83%)
取引価格:非公表
所在地:東京都中央区日本橋蛎殻町一丁目17-11
最寄駅:東京メトロ半蔵門線「水天宮前」駅 徒歩3分/東京メトロ日比谷線・都営浅草線「人形町」駅 徒歩6分
竣工年月:1973年2月(増築1978年10月)
規模:地上7階
面積:延床面積 約565坪(本館約237坪+増築棟約328坪)