港区北青山のオフィスビル持分を一部売却、中央日本土地建物

中央日本土地建物株式会社は5月27日、港区北青山のオフィスビル「日新青山ビル」の持分45%を清和綜合建物株式会社へ売却した。同社は残り55%を保有し、過半数による運営主導権を維持する共同保有スキームを構築した。清和綜合建物は港区コアオフィスの長期保有で賃料収益を積み上げる戦略で取得している。

日新青山ビルは地下1階付地上9階、鉄骨・鉄筋コンクリート造で2009年竣工。基準階約130坪、延床約1,753坪の中規模物件で、東京メトロ銀座線「外苑前」駅から徒歩4分の北青山アドレスに立地し、青山通り沿いの高い視認性とクリエイティブ系企業の集積による安定需要を享受できる。

中央日本土地建物は持分売却で創出した資金を再投資し、開発事業を国内外で加速している。国内では6月30日に竣工した「中央日土地博多駅前ビル」でZEB Oriented 認証を取得見込みであり、さらに大阪の複合施設「淀屋橋ステーションワン」では計13店舗の商業ゾーンを6月23日に先行オープンし、最上階の展望レストランなどを夏〜秋にかけて順次開業させる予定だ。海外ではラスベガスの物流施設やD.C.郊外365戸の賃貸を推進し、米国開発は13件に拡大。本件の共有持分取引は、投資資本の効率化を図るスキームを通じて、都市再生（国内開発）と海外開発を両輪で拡大する同社が中期経営計画で掲げる「収益力強化と事業ポートフォリオの整備・拡充」を体現する施策である。

物件概要

• 物件名称：日新青山ビル

• 買主：清和綜合建物株式会社

• 売主：中央日本土地建物株式会社

• 取引価格：非公表

• 所在地：東京都港区北青山三丁目2-4

• 最寄駅：東京メトロ銀座線「外苑前」駅 徒歩4分

• 竣工年月：2009年10月

• 規模：地上9階／地下1階

• 面積：延床面積 約1,753坪