宮古島トゥリバー地区で商業施設が竣工 三菱地所、鹿島建設

三菱地所と鹿島建設は、沖縄県宮古島市で進めていた「(仮称)宮古島トゥリバー地区2期ホテル計画」を11月30日に竣工し、名称を「Yard miyakojima」とした。隣接する「キャノピーbyヒルトン沖縄宮古島リゾート」とともに、2026年4月1日に同時開業する。
施設はRC造地上2階・塔屋1階、延床面積約539坪。中央に植栽を配置した中庭を設け、その周囲に飲食・物販店舗を配置する構成とした。屋上にはサンセットテラスを整備する。クラフトビール醸造所併設バーやカフェ、スキンケアブランド、陶芸体験店、アパレルショップなど8店舗が入居する。
宮古島の観光需要は近年回復が進んでおり、2023年の入域観光客数は約94万人とコロナ前の8~9割まで戻している。下地島空港のLCC路線拡大によりアクセス環境も改善しており、飲食・物販を含む滞在関連施設の需要は堅調である。こうした背景を踏まえ、ホテル宿泊者に加え地域住民や観光客が利用できる商業施設を併設する計画とした。
トゥリバー地区は海沿いの観光交流拠点として整備が進むエリアで、周辺では公園、マリーナ、ビーチと連続する観光導線が形成されつつある。複数のリゾート施設開発が進む中、本施設の開業により周辺エリアの回遊性向上が期待される。
アクセスは宮古空港から車で15分、下地島空港から車で25分。ホテルと商業機能を組み合わせ、観光客と地域双方の利用に対応する。
物件概要
名称:Yard miyakojima
事業主:三菱地所株式会社/鹿島建設株式会社
所在地:沖縄県宮古島市平良久貝アゲタ550-7(地番)
最寄空港:宮古空港から車15分/下地島空港から車25分
着工:2023年8月
竣工:2025年11月
規模:地上2階/塔屋1階
面積:敷地 約2,438坪/延床 約539坪