堺東で市街地再開発の検討に先行着手 東急不動産
東急不動産を代表とする三菱地所レジデンス、関電不動産開発の共同企業体は、堺市堺区の北瓦町一丁地区市街地再開発準備組合が募集した事業協力者に選定された。対象は「瓦町公園周辺ゾーン」に位置する北瓦町一丁地区で、市街地再開発事業の検討に先行着手し、基本計画策定を支援する。
計画地は南海高野線「堺東」駅徒歩4分に位置し、区域面積は約1.0ha。用途地域は商業地域で、建ぺい率80%・容積率400%、防火地域、駐車場整備地区、都市再生緊急整備地域、立地適正化計画における都市機能誘導区域・居住誘導区域に指定されている。想定スケジュールでは、2026年度の都市計画決定、2027年度の組合設立認可、2028年度の権利変換計画認可を経て、2029年度の明渡し・工事着手を目指す。
地区整備の方向性として、堺東エリアの核となる商業・サービス施設や都市型住宅、人の交流や憩いが生まれる広場の整備を掲げる。若年層や子育て世代の定住促進に向けた住宅整備、地元商店街と共存する商業機能の導入、歩行者動線計画の検討や駐輪場整備などにより、回遊性と交通利便性の向上を図る。
堺東駅周辺は、大阪府、大阪市、堺市が一体となって策定した「大阪のまちづくりグランドデザイン」において、大阪都心部などと一体で大阪の成長・発展をけん引するエリアに位置づけられる。大阪・関西万博を契機に、IR誘致や国際金融都市OSAKA、スーパーシティの実現に向けた取り組み、リニア中央新幹線、北陸新幹線等の広域インフラ整備が進む中、本地区は地元権利者主体で先行的に事業化検討を開始している。
物件概要
名称:北瓦町一丁地区市街地再開発事業(瓦町公園周辺ゾーン)
事業主:北瓦町一丁地区市街地再開発準備組合
事業協力者:東急不動産/三菱地所レジデンス/関電不動産開発
所在地:大阪府堺市堺区北瓦町一丁地内
最寄駅:南海高野線「堺東」駅 徒歩4分
着工:2029年度(予定)
面積:約3,025坪