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名古屋駅前で大規模再開発計画が事業化 ― 名鉄・日生など5社が共同推進

名古屋鉄道、名鉄都市開発、日本生命保険、近畿日本鉄道、近鉄不動産の5社は2025年5月、「名古屋駅地区再開発計画」の事業化を正式に決定した。本計画は、リニア中央新幹線の開業を見据え、名古屋駅エリアを国際的な拠点へと再編する再開発計画で、東西交通・地域交流の新たな結節点となるスーパーターミナルの形成を中核に据えている。

再開発の対象地は、現在の名鉄名古屋駅を含み、約9,890坪に及ぶ広大な敷地である。この土地に、延床面積約157,300坪におよぶ大規模複合施設が建設される予定で、商業、オフィス、ホテル、鉄道駅、バスターミナルなどの多機能が一体となる。計画建物は地上31階・地下2階の構成で、設計は日建設計と米国のSkidmore, Owings & Merrill LLP(SOM)の共同チームが担い、名古屋駅からささしまライブへと続くスカイラインを意識した都市景観の創出が図られる。

南街区と北街区を合わせ、オフィスは延べ約60,500坪を新規供給予定、商業区画だけでも約28,700坪が計画されている。ホテルには中部圏初となる「ANdAZ(アンダーズ)」が出店し、本計画により名古屋の不動産市場は一段と活性化する見通しである。開発は2期構成で、2026年度に解体工事を開始、2027年度に本体工事へ移行し、2033年度に第1期が竣工、2040年代前半に第2期が完成する計画である。

リニア開業と併せて計画される本件は、東海エリアにおける国際的なゲートウェイとしての機能を強化し、東京・大阪の中間拠点としての価値最大化が期待される。

計画概要

  • 名称:名古屋駅地区再開発計画

  • 事業者:日本生命保険相互会社、名古屋鉄道株式会社、名鉄都市開発株式会社、近畿日本鉄道株式会社、近鉄不動産株式会社

  • 所在地:愛知県名古屋市中村区名駅一丁目2番地

  • 敷地面積:約9,890坪

  • 延床面積:約157,300坪

  • 用途:商業、オフィス、ホテル、鉄道駅、バスターミナル

  • 規模:地上31階・地下2階

  • 設計:株式会社日建設計、Skidmore, Owings & Merrill LLP

  • 開発スケジュール:

    • 2026年度 解体着工

    • 2027年度 新築着工

    • 2033年度 第1期本工事竣工

    • 2040年代前半 第2期完成予定

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